海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

高江のヘリパッド建設阻止に向け集会に参加。

2016-03-31 23:58:52 | 米軍・自衛隊・基地問題

 31日は所用のためカヌーの活動は休み、午後から高江のN1ゲート前で開かれた集会に参加した。前日、沖縄防衛局の職員がやってきて、N1とN4のゲート前に置かれた車両の撤去に向けた動きを見せている。辺野古の工事が中断している間に、高江のヘリパッド建設再開をもくろみ、翁長県政を揺さぶろうという魂胆である。

 現地で監視活動を行っている皆さんを中心に、沖縄防衛局の策動を許さないで追い返したとのことで、31日はさっそくN1の現場で集会を開き、何かあればすぐに駆け付けて阻止行動をとるという意思を示した。

 集会のあと新緑を眺めた。辺野古の海の青と高江の森の緑。どれも心が洗われる。人の手では作り出せない自然の美しさと豊かさを実感する。こういうヤンバルの自然が軍事基地建設のために破壊される。考えただけで怒りが湧くが、実際に阻止するためには現場で体を張らなければならない。やりたいこともできず、自分の時間が失われるが、誰かがやらなければならない。

 アオバナハイノキはいまが見頃。足元に咲くスミレも高江の個性があって面白い。

 N4の近くに自生していたカクチョウランを見に行ったのだが、根こそぎ取られていた。代わりにコモウセンゴケの群落を見に行った。

 N4のゲート近くに設置された2基の監視カメラ。N4のヘリパッドは完成されたが、ゲートを車両で封鎖することによって、米軍の演習は制約を受ける。車両が撤去されれば、N4で野営訓練などが行われ、ヘリパッドの使用頻度が増すのは明らかだ。

 住民には自分たちの生活を守る権利がある。MV22オスプレイの沖縄配備は沖縄県民を欺き、県内の圧倒的な反対意見を無視して強行された。そのオスプレイが使用するヘリパッドの建設を強行したこともまた許されないことだ。

 沖縄は米軍が好き勝手に使える軍事植民地ではない。監視カメラを設置して脅し、反対運動を萎縮させようというのが沖縄防衛局の狙いだろう。どこまでも米軍にこびへつらう御用機関である。

 高江の共同売店が閉店する。N4のヘリパッド建設阻止行動に通っている間、毎日お世話になった。残念でならないが、深く感謝したい。最後に買い物をして、高江を後にした。

 

 


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