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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

6月12日の大浦湾の様子

2025-06-13 22:22:16 | 沖縄戦/アジア・太平洋戦争

 12日(木)は午後2時48分頃、3回目の資材搬入に抗議する前に辺野古弾薬庫近くの歩道から大浦湾の様子を見た。

 サンドコンパクションパイル船(SCP船)やトレミー船など、軟弱地盤改良工事の船が湾内から出ているので、青空の下で広々とした海が気持ちいい。

 逆に言えば、新基地建設のために作業船が密集している状態が、いかに圧迫感をもたらしているかを示してもいる。

 大浦湾に向かって左側(K9護岸側)には、A護岸建設のクレーン付台船が残っていて、海上行動メンバーの報告によれば、鋼管杭を打ち込む作業が行われていたとのこと。

 台風1号の影響は沖縄島にはほとんどなく、軟弱地盤改良工事以外の工事は行われている。

 手前のスパッド台船と奥の長島の間に、土砂を積んだランプウェイ台船がK8護岸に接岸しているのが見える。

 ショベルカーが動いていて、土砂の陸揚げが行われていた。

 12日は朝、埋め立て用土砂を積んだガット船が2隻(marumasa7号、聖嶺)と海上ヤードの砕石を積んだガット船が1隻(第二十八ひなた丸)が大浦湾に入っている。

 安和の琉球セメント桟橋と本部港塩川地区ではガット船への土砂積み込みも行われていて、土砂の陸揚げ作業は11日から再開されている。

 手前からN1護岸、N2護岸、K8護岸の様子。

 2枚目の写真で、N2護岸の上を砕石を積んだ青いダンプトラックが移動していて、N8護岸の建設が行われていたと思われる。

 奥のK8護岸のショベルカーが3台並んでいる所には、スパッド台船が設置され、土砂を積んだランプウェイ台船が2隻同時に接岸できる。

 N8護岸が完成し、N1護岸とN2護岸がつながれば、その間の海域に土砂の投入が可能となる。

 日々、新工事用ゲートから運び込まれる大量の砕石は、そのために使われている。

 午後5時4分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。

 すでに工事は終わっていたが、A護岸では鋼管矢板の列の左端に汚濁防止膜が貼られていて、打ち込み作業が行われたのが分かる。

 海上ヤードの台船上には、朝、第二十八ひなた丸で運ばれてきた砕石が、すべて投下しきれずに残っていた。

 ランプウェイ台船1隻に土砂を積んでカバーをかけていた。

 奥の方にはK8護岸が見え、土砂の陸揚げを終えたランプウェイ台船1隻が接岸したままとなっていた。

 N2護岸とN8護岸の様子。

 N8護岸では砕石を投下して形を整えたあと、四角い被覆ブロックを設置し、その上に根固め用袋材を置いている。

 マスコミはどこも取り上げないが、備蓄米の大半を放出しているのは、「台湾有事は日本有事」と煽ってきたことの虚妄性を示している。

 「台湾有事」に現実みがあり、それが「日本有事」つながる危険性があるなら、備蓄米をこれほど大量に放出することなどできはしない。

 「台湾有事」はなくても、いま、大規模な自然災害が起こったら、どうなるのだろうか。

 備蓄米を放出すれば、家畜の飼料に回る予定だった古い米が無くなる。

 それによって鶏の餌が高くになれば、養鶏業者にしわ寄せがいく。

 食糧の自給率が低下し、人口減少に歯止めがかからない。

 衰亡していく日本のありさまを見て、米国のために新しい軍地基地を造ろうと予算を費やしている、そのことに疑問を抱かないのか。

 


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