19日(木)は雷を警戒して午前中、早めに海上行動を終えたので、草刈り作業などを行ったあと、午後12時半頃に瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。
A護岸の建設現場では、監視活動を行っていたメンバーの報告によれば、午前中、鋼管矢板の打設が行われていたとのこと。
お昼時間なので、バイブロハンマーをクレーンで吊り下げたまま作業員の姿はなかった。
クレーン付台船に接舷したバージ船には、鋼管がまだ5本乗っていた。
海上ヤードの建設現場では、朝、大浦湾に入った第65天神丸からランプウェイ台船に砕石が移され、それを海に投下しているところだった。
この日は朝、ガット船4隻(第五十一進宏丸、清明、第十八藤進、聖嘉)が仮置きの土砂を積んで大浦湾に入った。
第十八藤進は移し替えを終えて大浦湾から出ていくところで、残りの3隻がランプウェイ台船に土砂を移していた。
海砂を運んできたmarumasa2号はデッキバージに接舷していた。
黄色いショベルカーの位置を見ると、デッキバージの船尾側では海砂が満杯になっているようだ。
砂杭を打設するサンドコンパクションパイル船(SCP船)は、まだ大浦湾に戻っていないので、当面はトレミー船で海底に敷く作業に使われるのだろう。
今年は台風の発生が遅いうえに1号は沖縄島にほとんど影響しなかった。
米軍合同台風警戒センターの観測では、6月20日時点で台風2号発生の兆候はないようだが、SCP船は大浦湾に戻っていない。
海面から70メートルもリーダーが立っているのだから、台風対策はひときわ慎重にならざるを得ないのだろう。
それにしても、台風が多い沖縄で、こんな調子で工事をしていたら軟弱地盤の改良はどんどん遅れていく。
砂杭を打設する際に濁りが発生している問題も起こっている。台風避難以外の理由もあるのかしれないが、莫大な予算をかけてSCP船を6隻もそろえてこの様だ。
沖縄防衛局が焦って請け負っている企業を急かし、無理に工事をして台風避難が遅れ、事故が発生する。そんなこともあり得る。
トランプ大統領の横暴な振る舞いで世界中が混乱させられているが、そんな米国のために自分たちの税金で新基地を造っていることに、納税者である日本の市民は何も感じないのか。
何年も前の米を安いからと行列を作って買う市民たちは、自分の納めた税金がいかに無駄に使われているか、関心を持たないのだろうか。
辺野古新基地建設は沖縄の問題ではなく、自分の納めた税金がどう使われているかという、日本の納税者全員の問題なのだ。
N8護岸建設は昼休みで一時中断していたが、クレーンにモッコが下がっていて、砕石の投下が行われているようだった。
この馬鹿げた工事をまずは中断させましょう。