日々の出来事

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映画「ベニスに死す」

2012-06-20 02:02:49 | Weblog
火曜日は、予約診療日です。
どうしても・・・というケースを選んで診療しています。
朝イチで二件診て、後は自分のために時間を使いました。

昼間は家内と新津へ出かけ、夜は万代のシネ・ウィンドで、
映画「ベニスに死す」を鑑賞してきました。
名作と言われる1971年の映画ですが、リマスタリング(?)されたようで、
古いながら鮮明な画質で見てきました。

原作である小説とは設定が多少違うようです。
主人公の作曲家には、私が好きなマーラーを意識して描いています。
メインテーマの曲も有名な交響曲第五番の「アダージェット」が、
これでもか・・・と言わんばかりに美しい映像美と共に使われていました。
「真の美」は、理屈ではなく感覚的なもの・・・ということなんでしょうか?

日々、命と向き合う仕事なので、意識的に仕事から離れる時間がないと、
切り替えがきかない気がしてきていました。
一月からずっと休んでいなかったので、よい休日になりました。

日々の診療(臨床)や手術には、唯一の絶対的な答えがないので、
医療にはある種の「アート」としての側面を感じています。
たしかに教科書的なことを習い、マニュアル通りにやれば常識的な診療は実践できます。
しかし最近、私が意識してしている臨床は、もっと上の次元のこと・・・。
一件一件異なる実際の診療症例を、オーダーメイド感覚で個別に診ていく意識です。
だからすごく疲れます。

寝ても覚めても患者のことを考えているが故に、切り替えの重要性を痛感しています。








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