日々の出来事

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内視鏡検査

2012-06-13 22:32:49 | Weblog
今日の昼間に、血便と食欲不振がある猫ちゃんで、
大腸の内視鏡検査をしてもらってきました。

当院には細くて長い・バイオプシー(小さく切り取って調べること)可能な内視鏡がないので、
仲間の動物病院に移送してやってもらいました。
餅は餅屋でありまして、慣れた手つきで丁寧に大腸内を洗浄し観察してくれました。

当院のエコー検査やバリウム造影検査でもわかってはいた大腸の狭窄性病変が、
きれいなデジタル画像で映し出され、8カ所の粘膜バイオプシーを実施してもらいました。
病理組織検査のため検査所に提出しましたので、数日で専門家が顕微鏡で詳細に調べて診断をつけてくれます。

開腹してやる方法もあるわけですが、体力的な問題もあり、安全策をとりました。
人では普通に行われている内視鏡検査も、犬猫ですと全身麻酔が必要となります。
じっとしていられずに動いてしまうためですね。
口から内視鏡を入れる場合は、かじってしまうかもしれません。

全ての病院が全ての設備を揃えることは、もはや不可能な時代です。
歯科の器具・機械は当院が充実していますが、内視鏡やCTやMRIは外注となります。
自分が得意とする分野をより高めて、他の動物病院の役にたてたらと考えています。



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