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脳腫瘍のワンちゃんを大学病院へ紹介

2011-12-06 22:24:54 | Weblog
先月、初診でいらしたレトリバー犬は、意識不明、けいれん発作、起立不能でした。
発作のコントロール後、MRI検査を行い脳腫瘍と判明していました。
私が車で東京の検査所に連れていき、脳腫瘍の状態・程度を確認しました。
髄膜種が疑われていますが、専門的には脳内に大きな嚢胞(液体の貯まった袋)ができており、
珍しいタイプと判明しました。

脳の浮腫(むくみ)やヘルニアを起こしかけている・・・、
という読影所見から対応処置が急がれました。
しかし患者さん(犬)を紹介できる専門施設は限られます。
飼い主さんと相談した結果、私が過去に研修を受けた獣医大学の病院へご紹介しました。
しかし日程がぎっちりで、ようやく確保できた手術予定日が7日の午前中です。

専門家の先生も予定がぎっしりでお忙しい中、無理して時間を作ってくださったようです。
6日の火曜日に、飼い主さんが東京まで車で連れていかれたはずです。
明日の7日、予定通りなら朝から手術が行なわれることになっています。

初診からの約一ヶ月間、いつ急変が生じるか・・・とヒヤヒヤの毎日でした。
しかし生活の質は高い状態で耐えてくれ、昨日再診で拝見した時は、
かなり元気でありました。
あとは、専門家の先生に手を尽くしていただくだけです。
私には、祈ることしかできません。
ここまで何とかもってくれたので、ただただ明日の手術の成功を祈るばかりです。










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