自宅で看取れたイクラちゃん

　先週、慢性腎不全で亡くなった猫ちゃんがいました。イクラちゃんはそんなに高齢ではなかったのですが、すでに昨年から慢性腎不全という完治がない病気にかかっており、むしろ最近までがんばってくれていました。
　もともとは別の飼い主が飼育を放棄してしまって外にいた子で、今の飼い主さんが面倒をみるようになっていました。他院で慢性の口内炎が管理できずうちの病院に来ました。すでに初期の腎機能障害があり、猫エイズの検査も陽性であったため、結果的には輸血をしつつの全顎抜歯（歯を全て抜いてしまうこと）という大手術となってしまいました。手術は成功し口内炎から開放されしばらく元気でありましたが、最近急に腎不全が進み、ついに先週お迎えが来てしまいました。
　飼い主さんは当初は看取れないような感じで話していたため入院して点滴していましたが、亡くなる当日の朝ギリギリの状況でお返しして約7時間後安らかに看取れたと電話をいただきました。猫ちゃんにとっても飼い主さんにとってもつらかったとは思いますが、最後は自宅で過ごせてよかったと思えるケースでした。
　飼い主さんは最大限に尽くしてくれました！イクラちゃんのいのち、輝いていたと思いますよ！