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言葉の意味は難しい・・・

2009-11-30 00:40:26 | Weblog
 診療をしていると、言葉の使い方がとても難しいと感じます。
特に医療関係の専門用語は難しいものが多いため、一般の方には噛み砕いて話すように努力しています。難しい概念をわかりやすくしようとするには、それなりの説明上の工夫が必要となります。たまに説明を始めてから相手が医療関係者と判明し、いきなり専門用語の羅列になる場合も体験します。
 当院は、必要な場合は必要な範囲の検査を手抜きをせずに行います。だからこそ詳細に患者さんである動物の状態が正確に把握され細かい調整が可能となるのです。難しい病気や珍しい病気が見つかる場合もあります。前回ご紹介した日本初の猫ヒストプラズマ症がいい例です。でも検査項目数が多いと、説明が複雑になってしまうわけですね。情報が多いと飼い主さんも混乱しますしね。
 なるべくわかりく説明しているつもりですが、その説明を中には悪く捉える方がいるので困ってしまいます。例えば猫のエイズ・・・。人間や犬には伝染しないですよと言っても、「先生は動物の見方だから本当のことを言わないんだ!(?)」などと勝手に悪く取る人が本当にいるんですよ。「血液の検査結果で微妙な数値の異常はあるけれどこれくらいは経過を見てもいいでしょう」と言ったら全てが正常値にならないのでは健康とは言えない、経過をみていいとはバカにしているのか!」、という方もいました・・。「血液検査の正常値の決まり方はですね、健康と考えられる動物をたくさん調べてその正規分布から・・・・」、ますますわからないでしょうね。
 検査値が全て正常値に入らないと気が済まない、なんでも簡単に理解できる説明をしてもらえると思っている・・・。確定した事実なのか、可能性の一つなのか・・・等。言葉は本当に難しいですよ!なるべくわかるように書いてお渡ししていますけどね。説明にも技術がいるのです。

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