先日学会の会合である先生と話したところ、感じるところがありました。最近の若い獣医師の先生についてのことです。勉強はできる、技術的にも標準的なものを取得している。英語の本も読めて、インターネットも活用している。確かに仕事はできるが飼い主の気持ちがわからない、というケースです。例えば患者さんである動物に癌がみつかったとします。その癌は現在の医療水準では、よい治療方法がないと教科書やネットの検索に書いてある。診断はしましたがこれ以上やる事はありません・・、と真顔で伝える、そんな若い獣医師が増えているようです。治らないにしても、いくらでもしてあげられることがあるのに、診断と治療だけが仕事だと思っているようなのです。私ならそんな先生には診てもらいたくないですね。私は、臨床家として最期まで手を尽くす、飼い主さんととことん付き合う、そういう獣医師を育てていきたい、と考えております。
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