日々の出来事

当院の出来事を紹介します

写真の解説を忘れました

2010-04-21 01:56:03 | Weblog
動物の場合、じっとしていてくれません。
従って、全身麻酔をかけてCTやMRIの撮影となります。
こうすることを「不動化」と言います。
歯の場合も同様です。
人なら大概は全身麻酔は不要のはずです。
動物の歯科治療では、不動化のために麻酔が必要となります。

写真は、CTのドームに犬が入っている様子です。
麻酔器からのチューブで吸入麻酔(ガス麻酔)で呼吸を管理します。
昔に比べて、撮影はずいぶんと早くなりました。

今日のテレビで、CTから画像を作成する、「仮想大腸内視鏡」の話題を見ました。
人でも大腸内視鏡は、心理的にも肉体的にも嫌な検査なわけですね。
CTを撮影して、後から画像を作ると、内部の病変が写ってくる・・・、
そういう時代になりつつあるようですね。
動物でも内視鏡をする際は、やはり不動化のために全身麻酔となります。
小腸の病変が未だにネックとなります。
仮想内視鏡ができると、病変が見れて最高なんですが、おそらく、
そういう解析ソフトはウン千万円とかすると思いますよ・・・。


CT撮影

2010-04-21 01:54:59 | Weblog
先週、首が曲がってしまう斜頸といわれる症状のワンちゃんが来ました。1ヶ月くらい続いているとのお話でした。急に症状が重くなり、時間外で来院しました。初めはよくある中耳炎かな…と考えましたが、その後の経過というか治療に対する反応の悪さから、脳腫瘍を疑い始めました。よくある末梢性の前庭障害ではなく、内耳など脳の異常である中枢性前庭障害が疑われたため、CT撮影を行いました。狙った部位に造影剤で描出される病変が写ってきました。これで脳腫瘍は間違いなさそうでしたが、詳細がわからない…。飼い主さんのご理解をいただいて、東京へ日帰りで行き、MRIを撮影させてもらい、CTで判明しなかったいくつかの病変を確認してきました。病変で水頭症をおこしており脳圧も上がっているため、危険な状況だとはっきりしました。今は脳圧降下治療により、それなりの状態を保っています。時代の変化、医療の進歩はスゴいですね!当院では月に数回、CTやMRIといった画像の撮影をします。徹底的に手を尽くす当院の方針に、協
力してくださる専門医の方々の力添えがあるので、なんとかこなしています!費用がバカにできない額になるため、必要性の高いケースを選んで、持ち込んでいるのが現状ですね!