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血液検査を読み切る

2008-01-27 13:28:45 | Weblog
 血液検査は日々の診療において重要かつルーチンな検査です。病気の診断の他に、手術の前や投薬の前に確認の目的で実施することも多いのです。
 検査費用に見合った内容を読み切ることができるかは、たいへん重要なことだと思います。必要かつ十分な検査項目数をしないと見落としが発生しがちです。また、血液をガラスの板上に薄く伸ばし、顕微鏡で形態を観察することが重要です。病院によっては手間のかかるこの観察を省いてしまっています。例えば、白血球数が正常値か正常以下で左方移動という所見があったら、これはとても良くない所見です。昨日もこの所見がある犬がいましたが立派に肺炎がありました。検査内容を読み切ることができるかは、その獣医師の能力にかかっているわけです。日々、精進が必要なんですね。