猫好きエンジニアの呟き

車好き、猫好きのエンジニア『シン・レオ(元あうでぃ猫)』の日記です
食べ歩記、ドライブ写真、神社仏閣、植物写真など

上野、国立西洋美術館

2008年07月15日 22時02分17秒 | 日記・他
日曜日は上野の国立西洋美術館に『コロー 光と追憶の変奏曲』という企画展を観に行って来ました。
19世紀のフランスの画家、カミーユ・コローについては殆ど知らなかったんですが、セザンヌ、モネ、ルノアールなど、印象派を始め沢山の画家に影響を与えた人だそうです。
とても緻密で繊細な、イタリアやフランスの風景画は、どこか懐かしいような郷愁をさそうものでした。
葉が生い茂った木々の間から湖が見えたり、森の中の光が射す空間に鹿が飛び跳ねていたり、構図がとても斬新で面白いです。
それから、とてもリアルな人物画、特に農村の娘を描いたものが多く、神秘的な表情や、凛とした表情や、素朴な笑顔など、印象に残るものが多かったです。

今回の展示では、印象派からキュビストまで、コローの芸術に深い影響を受けた画家たちの作品をあわせて展示しています。
『コロー 光と追憶の変奏曲』は8月31日まで、上野の国立西洋美術館でやってます。

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
Jean-Baptiste Camille Corot
(1796‐1875)
1796年、裕福なパリの家庭に生まれた。
画家の道へ進むことを許されたのは26才。
 1825年から1828年にはイタリア留学を果たし、明るい戸外の光と色彩に満ちた風景画を描いている。
1834年、1843年にイタリアを再訪するほか、生涯フランス各地を旅し、自然に対するみずみずしい目と感性を持ちつづけた。
 サロンには1827年に初入選、神話や文学を題材とした大型の物語的風景画を出品し、風景画家としての地位を築いていった。
公的な名声に加え、銀灰色の靄(もや)とやわらかい光に包まれたコロー独特の抒情的な風景画は広く一般的な人気も博した。
なかでも、かつて旅した土地の想い出の風景をアトリエで再構成した一連の風景画、「想い出(スヴニール)」からは、《モルトフォンテーヌの想い出》(1864年)のような代表作が生まれる。
また、《真珠の女》(1858‐1868年)や《青い服の婦人》(1874年)のような人物画にも傑作を残した。
 いずれのジャンルでも、古典の伝統をふまえつつ、鋭敏なレアリスムの感覚と確かな造形力によって独自の詩的世界を作り上げ、印象派をはじめ、多くの画家たちに多大な影響を与えている。