猫好きエンジニアの呟き

車好き、猫好きのエンジニア『シン・レオ(元あうでぃ猫)』の日記です
食べ歩記、ドライブ写真、神社仏閣、植物写真など

『金閣寺』、神奈川芸術劇場こけら落とし公演

2011年02月13日 21時18分39秒 | 演劇・舞台・ミュージカル
昨日の土曜日は、神奈川芸術劇場のこけら落とし公演、
宮本亜門演出の『金閣寺』を観に行ってきました。
 
原作は三島由紀夫、
主演は、V6の森田剛クン。
他に、高岡蒼甫さん、中越典子さん、高橋長英さん、岡本麗さんらの出演です。
 
三島由紀夫の「金閣寺」という作品は、
金閣のある鹿苑寺の徒弟が、
金閣に放火して消失させた事件(昭和25年、1950年)を基にしています。
あるお寺に生まれた障害を持った少年、
その少年の父は、いつも金閣の素晴らしさ、完璧さを
少年に話していました。
自分の障害にコンプレックスをもっていた少年は、
完璧な美しさを持つという金閣を想像し憧れていきます。
しかし、父親に連れられて初めて見た金閣、
その姿は想像していたものと異なり、
ひっそりとして、小さく、少年は愕然とします。
その後、父が死に、金閣のある鹿苑寺に
徒弟として入った少年。
尊敬する老師、親友、大学に入ってできた障害者の学友、
母、大学の女学生、生け花の師匠、
軍人、軍事教練、そして敗戦、
米兵、娼婦、
様々な人々と知り合うが、
深く知り合うことなく、
期待し、裏切られ、
あるいは裏切られたと勝手に傷つき、
師や女性や憧れの存在から、
人生や世界に絶望し、いつしか完璧な美しさの金閣を、
この世から消し去らなければならないと思いはじめる。
森田くんの迫真の演技に
もちろん宮本亜門さんの演出や
共演者の方々の演技にも、
ぐいぐい引き込まれていきました。
色々と考えさせられた公演でした。

舞台、「りんご 木村秋則物語」

2010年11月14日 10時09分10秒 | 演劇・舞台・ミュージカル
11月の7日の日曜日、
カミサンに連れられて、V6の長野博クン主演の舞台、
を観に行ってきました。
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場所は、テアトル銀座です。
主演は、長野博クン、
ヒロインは、佐藤江梨子さん。
ストーリーは、
長野クンが、青森のりんご農家の次男で、
長男が自衛隊に入ったので農家を継ぐために東京から呼び戻され、
ところが、長男が健康問題で自衛隊を除隊。
次男の長野君は嫌々ながら、同じりんご農家のお婿さんになり、
農薬アレルギーの奥さんのために、
農薬を減らしたりんご栽培を始め、
ついには無農薬、無肥料のりんご栽培を成功させるまでの半生。
木村秋則さんという実際にいる人の実話に基づいた話です。
無農薬栽培と言っても、りんごは虫が付きやすく、
実が付くまで10年くらいは無収穫だったそうです。
周囲の農家からは、虫が発生するので嫌がらせや村八分、
深夜のアルバイトで生計をつなぎ、
一人娘が風邪をひいても病院にもいけない極貧生活。
そんな中でも必死に研究し、
彼を支えた義父や義母、耐えた奥さん、
みんな優しく、温かい人たち。
自殺まで考えるほど追い詰められ、
苦労の末に、やっといくつかの花が咲き、
ちいさなりんごが二つだけ実ります。
それをみんなでお祝いし、
一つは神棚に、
一つをみんなで一口づつ食べます。
もう、感動して何度も泣きそうになりました。
僕の実家も農家なので、
跡継ぎの問題や、農家の苦労は身に滲みます。
久々にいいお芝居を観させていただきました。
長野クンの演技も、
脇の方たちの演技も素晴らしかったけど、
さとえりさんの演技が特に泣けました!(ノω・、)


野沢那智さん主催の俳優養成所の公演

2010年07月27日 14時17分13秒 | 演劇・舞台・ミュージカル
 
僕の勤め先では、7月24日より早めの夏休みに入っております。

休日の分散化とか色々あるんでしょうが、

家族や親戚・友人と休みが合わないので微妙なんですが…。

その夏休みの一日目の土曜日、

東京日本橋の人形町へ演劇を観に行って来ました。

声優の野沢那智さん主催の養成所、「パフォーミング・アート・センター」の

生徒さんによる上演実習です。

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パフォーミング・アート・センターは、野沢那智さんが主催する

俳優や声優の養成所で、開校して13年になるそうです。

この公演は昨年4月に入学した12期生による上演実習です。

場所は普段練習に使っている場所らしく

とても狭い所に50人くらい座れる椅子(というか箱)を並べて

役者の卵たちの直ぐ間近で演技をみせていただきました。

なかなか生の舞台演劇など観る機会が無いので

とても貴重な経験でした。

やはり舞台の演劇は発声法や動作など

テレビや映画とは全然違って

ちょっと違和感もあったけど、

だんだんに物語の中へ引き込まれ、

笑いあり、涙有り、

元気付けられたり、勉強にもなりました。

演劇の舞台は明治時代の女子師範学校。

まだ江戸時代の古い習慣、思想も残っているけど、

民主主義や、女性の権利意識も芽生えてくる

そんな難しい時代の若き女学生の

夢と希望と、挫折と、旅立ちなどそんな話でした。

勉強にもなり、感動もあり、

楽しく貴重な体験でした。

特に、俳優を目指す若者たちの情熱に、

今の若者も捨てたもんじゃないな、頑張れよと、

また、自分ももっと頑張らなくちゃな~と

励まされもしました。


V6坂本クンのミュージカルに

2007年12月14日 22時04分32秒 | 演劇・舞台・ミュージカル

 

こないだの土曜日ですが、V6の坂本君主演のミュージカル

「オール・シュック・アップ」

http://www.fujitv.co.jp/events/stage/shook/index.html

の初日に、カミサンに連れられて観に行きました。

 

青山の「こどもの城」の中の青山劇場です。

 

2階席の一番前ということで、ちょっと遠くて見えにくいかなというのと、

音が割れて聞きずらかったという不満は残ったものの

さすがにすごい人たちを集めたなという感じで歌とダンスは魅せられました!

 

相手役の花影アリスさん、とてもキュートで可愛かった!

さすが現役のタカラジェンヌですね!

湖月わたるさんもさすが男役のトップという感じですごくかっこよかったです。

すごく背が高くて、足が長かったです!!

あと諏訪マリーさんはさすがの歌いっぷりで聴かせてくれました。

すごい歌唱力と声量でしたよ!

伊東弘美さんのマンガチックなキャラにも楽しまさせていただきました。

 

岡田浩暉さんも初ミュージカルとは思えぬほど・・・

ダンスは苦労されたそうですが、唄はさすがボーカリスト!

素晴らしい歌唱力でした!

↑初ミュージカルではなかったそうです!

パンフレットの中の

「今までの人生の中で、一番踊ってます。」

ってところを読んで早とちりしてしまいました!

大変失礼しました!


 

V6の坂本君主演ということで、ジャニタレ使った安易な内容と思われるかもしれませんが、

歌もダンスもとてもレベルが高く、素晴らしいものでした。

 

初日ということもあってか、最後に演出の

デビッド・スワンさんが登場して

華麗なステップを披露してくれました!

太めなのに軽やかな身のこなしにビックリ!!

 

でも、やっぱり観客の98パーセントくらいは女性でしたね。

おっさんは場違いな感じでした!!


V6坂本クンの舞台、「NO MAN'S LAND」

2007年06月05日 12時27分42秒 | 演劇・舞台・ミュージカル

昨日、V6の坂本クン主演の舞台(演劇)、

「NO MAN'S LAND」観てきました。

場所は新大久保の「グローブ座」です。

舞台は1993年の旧ユーゴスラビア、ボスニア紛争の戦場。

坂本クンの役は家族全員をセルビア軍に虐殺され、

自らも志願して兵になったボスニアの農村の青年。

戦場の最前線の塹壕の中、負傷した味方と、敵のセルビア人兵士。

途中から国連軍兵士役の浅野温子さんも加わり、

生きるか死ぬか、殺すか殺されるか、一触即発のギリギリの駆け引き。

とても迫力があり、昨日までの友人隣人が殺し合う戦争の恐ろしさが、ビリビリ伝わってきました。

憲法九条の改正、集団的自衛権の問題など、きな臭い今の日本で、

多くの人、特に若い人に観て知って欲しい話でした。

戦争と云うものはどんなことがあっても、やってはいけないことだと思いました。

戦場の最前線で、血を流し、殺し合い、死んでいくのは名も無い兵士、一般のそこらの農民やパン屋など普通の人間。

戦争を始めた奴らは、弾の飛んでこない所で、国の為に戦え、と煽っているだけなんだ。

戦争は誰でもが嫌な物というが、その戦争で武器を売り、儲けている奴は戦争を待ち望んでいる。

しかし、死んでいくのは罪の無い子供たちや老人や女たち。

「傍観しているのは加勢しているのと同じ」

傍観者でいてはいけない!

 

この舞台の元になった映画がビデオかDVDになっているようなので、そっちもぜひ観てみたいと思います。

 

The Globe Tokyo

坂本昌行主演
「NO MAN’S LAND」

http://www.tglobe.net/CGI/new/detail.cgi?seq=000000381

「戦争」の無意味さに痛烈な批判を込めて、
人間の争いの愚かさを問う問題作!


死者20万人、難民・避難民200万人という犠牲者を生んだ
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。
1992年から95年まで続いたこの内戦の悲劇を、
鋭いユーモアと苦い現実味で描いた
『NO MAN’S LAND』がいよいよ上演されます。

主人公の兵士を演じる坂本昌行は言う。
「戦っている敵同士が同じ言語でしゃべって、共通の知り合いもいる。
そんな中での戦い。それが意味するものは、いったい何なのか?」

脚本と演出を手掛ける鈴木勝秀は、
「この作品は野外の密室劇であり会話劇。
その演劇的な構造の中で、本当にあったことの重さを出していきたい。」
と語ります。


 

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映画、「NO MAN'S LAND」

http://www.bitters.co.jp/noman/


 2001年のカンヌ国際映画祭において、圧倒的なストーリーテリングの巧みさで
世界中のマスコミを興奮の渦に巻き込み、脚本賞を受賞した『ノー・マンズ・ランド』。
その後も、サン・セバスティアン、サンパウロ、サラエヴォなどの映画祭で次々と観客賞を受賞。
半年間に12カ国で17の賞を受賞するなど、上映される国々で、観客の熱狂的な支持を受けている。

 


『ノー・マンズ・ランド』が意図するのは、責任追及ではない。
悪いことをしたのが誰なのかを指摘する映画じゃないんだ。
僕が言いたいのは、あらゆる戦争に対して、異議を唱えるということだ。
あらゆる暴力に対する僕の意志表示なんだよ。

ダニス・タノヴィッチ

 

 

「殺戮に直面したら、傍観も加勢と同じだ」
というセリフが心に焼き付いて離れません
地雷の上に寝っ転がされて
そこから見える青空はどんなんだろう?
「もう傍観者はごめんだ」
「もう傍観者はごめんだ」

もりばやしみほさん
(hi-posi/ミュージシャン)