それははるか昔、ではなく、先日の早朝のこと。
私は妻のけたたましい叫び声で目を覚ました。
「キャーーーーー!!コラー、しんのすけー!あんた、またやったのね!ダメじゃないの!」
見ると、飼い猫のしんのすけが妻に捕まっていて、何か怒られているようだ。
「ダメでしょ!またこんなの捕ってきて!」
しんのすけの前には小さな黒い生き物がパタパタと動いていた。
それはコウモリだった。
一月ほど前にも捕まえてきてこっぴどく怒られていたのに、またやったのだ。
動くものを捕まえるのは猫の習性だから仕方ないよ、となだめても、妻の怒りはしばらく収まらなかった。
妻の言うには、前の晩に久しぶりに、しんのすけの大好物のおやつをあげたので、その御礼にコウモリを捕ってきてのではないか、ということだった。
もしそうなら、「猫の恩返し」とでも言うべき美談になるはずだ。しんのすけもいじらしいことをするじゃないかと許してあげたくなり、妻もそれ以上怒らなかった。
しかし、話はそれですまなかった!
怒りが収まらないのは妻ではなく、しんのすけの方だったのだ!
せっかくお礼にコウモリを捕まえて持ってきたのに、逆に怒られたことに納得いかなかったのだろう。
私や妻が外出から戻ってみると、妻の布団の上と、玄関の妻のサンダルの上にしんのすけがオシッコをかけていたのだ!
あー恐ろしや、猫の復讐!!
私は妻のけたたましい叫び声で目を覚ました。
「キャーーーーー!!コラー、しんのすけー!あんた、またやったのね!ダメじゃないの!」
見ると、飼い猫のしんのすけが妻に捕まっていて、何か怒られているようだ。
「ダメでしょ!またこんなの捕ってきて!」
しんのすけの前には小さな黒い生き物がパタパタと動いていた。
それはコウモリだった。
一月ほど前にも捕まえてきてこっぴどく怒られていたのに、またやったのだ。
動くものを捕まえるのは猫の習性だから仕方ないよ、となだめても、妻の怒りはしばらく収まらなかった。
妻の言うには、前の晩に久しぶりに、しんのすけの大好物のおやつをあげたので、その御礼にコウモリを捕ってきてのではないか、ということだった。
もしそうなら、「猫の恩返し」とでも言うべき美談になるはずだ。しんのすけもいじらしいことをするじゃないかと許してあげたくなり、妻もそれ以上怒らなかった。
しかし、話はそれですまなかった!
怒りが収まらないのは妻ではなく、しんのすけの方だったのだ!
せっかくお礼にコウモリを捕まえて持ってきたのに、逆に怒られたことに納得いかなかったのだろう。
私や妻が外出から戻ってみると、妻の布団の上と、玄関の妻のサンダルの上にしんのすけがオシッコをかけていたのだ!
あー恐ろしや、猫の復讐!!