ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

カリフォルニア自動車博物館

2017-03-08 22:02:37 | 生活
 カリフォルニア自動車博物館は、サクラメント市にある博物館だ。筆者は頭文字D世代ではあるものの、自動車に対しては“移動する手段”としての感謝の気持ちと、年間百万単位で地球人を殺傷する“凶器”としての畏れの気持ち以外は持っておらず、まったく興味や知識がないので、尊敬する矢作兼さんに対して引け目を感じている。そんな筆者でもアメ車の魅力は何となく解るので、この自動車博物館に立ち寄ってもそこそこ楽しめるのではないかと思い、ベイエリア№1の30代独身日本式ミュージアムマニアの称号を死守すべくサクラメントへと向かった。



①アクセス、外観
タワーブリッジやオールドタウン、鉄道博物館といった観光施設が集合しているエリアからはやや南側に離れているので、そこからは車で移動することになる。それにそれらの施設に比べて看板などが親切に掲げられていないので、発見するのが困難だ。外観はまるで洗練されておらず、田舎の屋内バッティングセンターのような作りだし、駐車場から入り口までの経路も案内が不親切で迷ってしまう。本ブログで紹介するに適した博物館の様相だ。


②入場
入場料は10ドルと、ヒラー航空博物館に比べてかなりの割安だ。入った瞬間から古めかしくさびれた雰囲気が出ており、ヒラー航空博物館や機関車博物館のように童や家族で大賑わいといった雰囲気ではないため、受付のイタリア風のおやじに「大人ひとり」と伝えるのにも気苦労がない。


③展示
年代物のパトカーや1800年代のクラシックカー、古き良き時代のアメ車がそれなりにカテゴライズされて置かれているが、“展示してある”というよりは“駐車してある”という表現の方が適切といえる。特にアメ車コーナーはアメ車が所せましと駐車してあり、まるで中古車販売店のようだ。クラシックカーエリアではところどころ乗車できたり、背景に昔の街並みを模したオブジェを置いたりして雰囲気づくりに努めている様子はあるが、やはり寂し気なのはマネキンをひとつも置いていない所為であろう。とはいえ、映画でしか見たことのないような車両の目白押しで、車好きでなくても楽しい気分にさせられる。


④中古車販売
まるで中古車販売店のようだと思いきや、果たして中古車販売店であった。館内右手のコーナーではクラッシックカーやアメ車の販売が行われており、手ごろな価格で購入できる。乗り心地や燃費や品質の話は抜きにして、一度でいいから公道でクラシックカーを走らせたいなどとという諸氏は購入を検討されたい。


 若者の車離れは進み、自家用車を所有することがモテる男の象徴であったのはもう昔の話になってしまったし、エコカーやファミリー向けSUVなどの多様な価値観に対応した車が販売されたこともあり、所有する車のひけらかしの効果は昔ほど期待できない時代になった。それでも自家用車は今でもある種のステータスの象徴にはなっているため、「〇〇さんは課長なのに✕✕なんて乗っていてちょっとびっくり」などという噂はどこの会社の給湯室にもあるだろう。乗せる相手もいない日本式独身サラリーマン諸氏もそういった風評に備えてそろそろ車の購入を視野に入れておかねばならない時期にきているかも知れない。そんなときにこの博物館に足を運ぶと、少しだけモチベーションがあがるのでお勧めする。

カリフォルニア自動車博物館

2017-03-08 22:02:37 | 生活
 カリフォルニア自動車博物館は、サクラメント市にある博物館だ。筆者は頭文字D世代ではあるものの、自動車に対しては“移動する手段”としての感謝の気持ちと、年間百万単位で地球人を殺傷する“凶器”としての畏れの気持ち以外は持っておらず、まったく興味や知識がないので、尊敬する矢作兼さんに対して引け目を感じている。そんな筆者でもアメ車の魅力は何となく解るので、この自動車博物館に立ち寄ってもそこそこ楽しめるのではないかと思い、ベイエリア№1の30代独身日本式ミュージアムマニアの称号を死守すべくサクラメントへと向かった。



①アクセス、外観
タワーブリッジやオールドタウン、鉄道博物館といった観光施設が集合しているエリアからはやや南側に離れているので、そこからは車で移動することになる。それにそれらの施設に比べて看板などが親切に掲げられていないので、発見するのが困難だ。外観はまるで洗練されておらず、田舎の屋内バッティングセンターのような作りだし、駐車場から入り口までの経路も案内が不親切で迷ってしまう。本ブログで紹介するに適した博物館の様相だ。


②入場
入場料は10ドルと、ヒラー航空博物館に比べてかなりの割安だ。入った瞬間から古めかしくさびれた雰囲気が出ており、ヒラー航空博物館や機関車博物館のように童や家族で大賑わいといった雰囲気ではないため、受付のイタリア風のおやじに「大人ひとり」と伝えるのにも気苦労がない。


③展示
年代物のパトカーや1800年代のクラシックカー、古き良き時代のアメ車がそれなりにカテゴライズされて置かれているが、“展示してある”というよりは“駐車してある”という表現の方が適切といえる。特にアメ車コーナーはアメ車が所せましと駐車してあり、まるで中古車販売店のようだ。クラシックカーエリアではところどころ乗車できたり、背景に昔の街並みを模したオブジェを置いたりして雰囲気づくりに努めている様子はあるが、やはり寂し気なのはマネキンをひとつも置いていない所為であろう。とはいえ、映画でしか見たことのないような車両の目白押しで、車好きでなくても楽しい気分にさせられる。


④中古車販売
まるで中古車販売店のようだと思いきや、果たして中古車販売店であった。館内右手のコーナーではクラッシックカーやアメ車の販売が行われており、手ごろな価格で購入できる。乗り心地や燃費や品質の話は抜きにして、一度でいいから公道でクラシックカーを走らせたいなどとという諸氏は購入を検討されたい。


 若者の車離れは進み、自家用車を所有することがモテる男の象徴であったのはもう昔の話になってしまったし、エコカーやファミリー向けSUVなどの多様な価値観に対応した車が販売されたこともあり、所有する車のひけらかしの効果は昔ほど期待できない時代になった。それでも自家用車は今でもある種のステータスの象徴にはなっているため、「〇〇さんは課長なのに✕✕なんて乗っていてちょっとびっくり」などという噂はどこの会社の給湯室にもあるだろう。乗せる相手もいない日本式独身サラリーマン諸氏もそういった風評に備えてそろそろ車の購入を視野に入れておかねばならない時期にきているかも知れない。そんなときにこの博物館に足を運ぶと、少しだけモチベーションがあがるのでお勧めする。

Ajisen Ramen

2017-03-05 22:20:43 | 食事
 味千ラーメンは、サン・マテオ市にあるラーメンショップだ。もう若くはない、でもまだ若い30代日本式独身サラリーマン諸氏にとってラーメンは魅惑的な食べ物で、不定期に食べたくなる。そんなときにこのベイエリアには様々なラーメン屋があるのはとても有難いことだ。サンノゼのミツワには山頭火が入っており連日の賑わいだし、ラーメン道場、サンタラーメン、ラーメンパーラーといったスパイシー系ラーメン店はメキシコ人に大人気だ。本ブログでもレッドルーフのトーキョー・チキンラーメンやAYAスシの豚骨ラーメン、ユニオンシティの家ラーメン、さらには金曜日ラーメンなど、隠れた名店をチョイチョイ紹介してきたが、今回は比較的王道の味千ラーメンを紹介する。というのもだんだんネタが切れてきたのだ。


このラーメン屋の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①立地
場所はサンマテオ市で一番賑やかな3番街の中心部に位置する。強運の持ち主でもない限り、お昼時にこの辺りの路上駐車スペースを見つけるのは困難であるから、近辺の立体駐車場を使うのがいい。黒い看板には赤いチャイナ服を身に着けたお団子少女が、昔ながらの雷文の丼を持って笑顔を通りに振りまいている画がある。


②味千ラーメン
味千ラーメンは久留米ラーメンから着想を得た熊本豚骨ラーメンであり、東南アジアや中国でもビジネスを成功させている。王将すら撤退した中国で成功を収めている数少ないラーメン店である。


③メニューの基本
豚骨ベースのスープに様々なトッピングを加えることができるラーメンが魅力だ。グルメ通としても著名な松本智津夫氏がメロンと共にこよなく愛したパーコー麺は、この味千でも特にボリューミーな逸品で、一度食べるとしばらくは食べたくない。その他にも豚カツや唐揚げが載せられた日本人の想像力を超えたメニューも豊富で、飽きさせない。ベイエリアのラーメンは比較的茹ですぎ傾向にあるが、ここの麺にはツヤやコシがあり、豚骨のクリーミーさとよく絡む。


③ラーメン以外
実はこのお店でラーメン以外を注文するのが通のなせる業だ。白身魚定食や豚カツ定食はアツアツのサクサクのボリューム満点で、食後の満たされ感が尋常でなく、一度食べるとしばらくは食べたくない。また、諸氏にだけこっそり教える本当の味千ラーメンの魅力は何といっても焼きそばだ。ベイエリアに数ある日本食レストランでもきちんとしたソース焼きそばをボリュームたっぷりに出してくれるお店は少ない。ラーメンばかりが注文されている店内で、スカした顔で「私は焼きそば大盛りにします」と言ってみよう。


 最近はラーメンを音を立てて啜る行為がハラスメントなのだという。筆者はそのニュースにたいへん驚き、すぐに町へ繰り出し複数のラーメン店やフォー店へと実地検分に赴いたが、確かに日本人以外で音を出す人は見られなかった。数年の後には、日本でもラーメンや蕎麦を啜って食べることがなくなるかも知れない。落語家が扇子で蕎麦を啜るシーンにはモザイクがかけられるかも知れない。“そんなバカな”と思うかも知れいないが、ついこの間まで手でカレーを食べていた人々があっという間にスプーンを使いだしたし、我々もあっという間にモンペと袴と脱ぎ捨てて、ちゃぶ台生活を捨てて、今では捨てたことも忘れている。グローバリズムはついにラーメンの食べ方までも変えてしまう勢いだ。いつか本当に啜れなくなったときに後悔しないよう、今のうちにたくさん啜って啜って啜りまくりましょう。

カリフォルニア州鉄道博物館

2017-03-04 07:52:11 | 生活
 カリフォルニア州鉄道博物館は、サクラメント市にある博物館だ。2017年初頭のカリフォルニア州は、異常な降水量の影響による洪水やダムの決壊などといったニュースが連日紙面を賑わせており、ナパ・バレーのぶどう農家やゴルフ場経営者の頭を悩ませている。そして曇りがちな週末続きで、筆者の休日の暇つぶし先も自ずと屋内へと向かう傾向にあるのは日本式独身サラリーマン諸氏の知るところであろう。最近では、「私の趣味は、ミュージアム巡りです」と言っても差し支えないほど毎週末ミュージアムへ足を運んでおり、今回はついにベイ・ブリッジを渡り、2時間のドライブを経てサクラメント市まで行ってきましたので、諸氏に報告します。


この博物館の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①概要、立地
この博物館は、カリフォルニア州都サクラメントの昔ながらの街並みを残したオールドタウン内にある。オールドタウンの入り口にあるレンガ作りの立体駐車場に車を止め、西部劇さながらの街並みや古い駅舎や校舎を眺めながら歩いて博物館へと向かう。


②博物館
博物館は童たちで賑わいを見せており、入り口は行列だ。米国では日本のような高速旅客鉄道よりも、航空システムが先行したため、現存する鉄道の多くは貨物が主体あり、鉄道というものが日本に比べて地味な存在かと思っていた。しかしそれは間違いで、開拓時代に脈々と延伸してきた鉄道網や黒煙を上げてそこを走る蒸気機関車は、米国人のフロンティア精神の象徴のような存在であり、この博物館のような施設は米国内にいくつもあり、どこも人気のスポットなのだそうだ。


③展示
料金は12ドルと、ヒラー航空博物館に比べると割安だ。そしてヒラー航空博物館と同様に、受付の女性に『大人ひとり』と伝えるのがこの施設で一番辛抱が必要な瞬間だ。館内の1階には、古い蒸気機関車や寝台車、食堂車、さらに降雪除去車両などがそのまま展示されており、中に入れるものもあるので、童たちはおおはしゃぎで、筆者の心も踊る。炭鉱夫や運転手、食堂車の調理人などのマネキンの作りがヒラー航空博物館よりも精巧で、臨場感がある。それにマネキンと同じような恰好の係の人がいたりするので、「こっちはマネキン、そっちはヒト」と注意を払わないとマネキンが急に動き出して仰天する。また、鉄道建設の歴史が展示されており、苦力たちの頑張りや大陸をついに繋ぐ最後の犬くぎを入れる場面の絵画など、人々が鉄道に託した夢を感じることができる。2階は童を対象にしたワークショップコーナーと、米国式鉄道マニアを対象にした鉄道模型のコーナーがありこれも興味深い。


④土産物コーナー
土産物コーナーで注目したいのが、鉄道DVDの品揃えだ。筆者はコロラドの鉄道についてのDVDを早速購入して自宅で見たが、ひたすら列車の走行シーンを流すもので、昼に酒を呑みながら見るにちょうどいい代物だった。




 かつて日本において“鉄道という趣味”は何故かマイナスなイメージで捉えられ、自己紹介の席などで、「私の趣味は、鉄道です」と公に堂々と口にすることは憚られる傾向にあったが、故原田芳夫氏やタモリ、岸田繁、六角精児といったインテリ系芸能人の努力の甲斐もあり、鉄道ファンは徐々に市民権を獲得し、今では“鉄っちゃん”などという愛称で親しまれるほどにまでなったし、鉄道オタクアイドルという少女まで現れた。世の中は変わり続けるが、このレールに乗っかっていくといずれ破滅するのではないかという不安が消えることはない。