ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

カンブイ・アフリカン・フード

2017-03-18 13:10:18 | 生活
 カンブイ・アフリカン・フードは、キャンベルにあるアフリカ系スーパーマーケットだ。ワリヤ・エチオピアン・レストランの回で、どうやらサンノゼ周辺にはアフリカ系のコミュニティがあることが判明した。どんな小さなコミュニティにも市場と床屋があるのは常であり、少しだけ調査したところ、このカンブイ・アフリカン・フードがすぐに見つかった。筆者はワリヤ・エチオピアン・レストランで飲んだ旨いエチオピアビールの入手を期待して車を南へと走らせた。



このお店の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①アクセス
シリコンバレーの谷底ともいえるキャンベル市内は、直線的な道路沿いに屋根が低く庭が広い一軒家が立ち並ぶアメリカ西海岸らしい町並みだ。カンブイ・アフリカン・フードはハミルトン通りとバスコム通りという比較的大きな2つの道路の交差点に位置する。マップが示す場所に辿りつくと、奥行きのある駐車スペースを挟んで2棟の細長いテナントビルがあり、やや怪しげなネイルサロンやジュエリーショップが入っている。カンブイ・アフリカン・フードは向かって左側のテナントビルの奥にある。少し不安になるが、古来から市場とは開かれているものであるから勇気を出して入ってみる。



②店内の様子と立ち居振る舞い
暗く狭いカンブイ・アフリカン・フードの店内の様子から、近辺のアフロ・コミュニティの規模の小ささを感じる。入って右側のレジコーナーには黒人の中年男性がおり、不審そうにこちらの様子を窺う。まずはこの主人に、『私はこの店に冷やかしや勘違いで入ってきたわけではありません。アフリカの食材に興味があり、やってきたのです』ということを伝え、彼の警戒心を解く必要がある。しかしそれだけでは店主モハメドの警戒心は完全には解けない。よって店内に陳列されている品々について『これはそのまま食べるのですか』や『お酒は置いていないのですか』などと2、3質問を投げかける。そうするとモハメドは、‟あ、この独身日本式サラリーマン風の男は、本当にアフリカの食材に興味があるんだ”とついに心を許し、笑顔を見せ始める。そうやって市場は開かれるのだ。



③店内の商品
アフリカの人々の主食の穀物の粉や香辛料、スナック菓子などが、コンビニよりも狭い店内に所広しと陳列されている。冷凍コーナーには塩漬けの魚なども売られており、彼らの生活を支えている。また、アフロヘア・スタイルを簡単に作れるウィッグが多く販売されており、この地でアフリカ文化を守りながら生活する人々の様子を感じ取ることができる。残念ながらビールは販売されていなかった。


 あれだけ『私はアフリカ食材に興味がある』と心から伝えたうえ、狭い店内を20分もウロウロしておいて、何も購入しないのも気まずい。よって筆者はケニアの紅茶と胡椒、クスクス、そしてそのまま食べられるチンチンを購入した。モハメドは「あんた、クスクスの調理方法知ってる?」と親切に声をかけてくれた。チンチンはなかなか美味しかったし、紅茶はしっかりとした苦みが口の中に残るドライな味で心地よい。「もちろん知っています」と知ったかぶりをしたクスクスの調理も近いうちにやってみます。