小ヤリイカは、全長が中指位の長さの白いイカだ。日系スーパのニジヤマーケット、中華系スーパーの99ランチマーケット、そしてフィリピン系スーパーのシーフードシティで手に入る。日本でも中国でもフィリピンでも、イカは人気の食材ということだ。ニジヤでは魚コーナーの棚の中央部分に、300グラム程度(10匹程度)がパックされた状態で売られているがそう多くはない。他の二つでは氷の上に大量に置かれたイカを自分で袋に詰めて、重さを測って値札を付けてもらうやり方だ。
この食材の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①安い
1パウンド4ドルしないくらいの価格で売られている。安い。
②調理法
正しい調理法は“煮る”だ。料理が面倒な日本式独身サラリーマン諸氏も、醬油、チューブ式ねり生姜、日本酒(99で安い日本酒が手に入る)、砂糖、みりんさえ用意してもらえばいい。
1.全部鍋に入れて加熱
醬油レンゲ4杯、日本酒0.5デシリットル、砂糖レンゲ2杯、ミリン少々とイカ450g、ねり生姜少々を鍋に入れて加熱する。この分量は好みだから、煮立ったときに味見をして、足りないと思う味を加えてもらうといい。鍋の中に少し水気が足りないのでは?と感じる程度がちょうどよい。
2.イカを混ぜる
沸騰したら上下のイカを混ぜ、上の加熱されていないイカにも熱を与える。
3.よく煮る
再び沸騰したら中熱にして、落し蓋(ニジヤで購入)を置いて10分ほど煮れば出来上がりだ。
コツはイカの内臓や骨を取らず、そのまま鍋にぶち込むこと。これが大事。内臓を取ってしまうのは、サーモンからイクラを取って川に捨てていたカナダ人と同じくらいに愚かな行為だ。
③味とその他
とにかく美味しい。小さなイカを丸ごと口に入れ、味と歯ごたえを楽しみ、薄くて長いビニルの様な骨を口からチューッと手で引っ張り出す。多くのイカは、内臓が煮汁に溶け出して中身が空になるが、中にはそのまま煮えて硬直したイカもあって、その風味が格別だ。万一イカの内臓を捨ててしまっていたなら、この風味は味わえない。熱々の状態も美味しいが、冷蔵庫で冷やしたあともいける。タッパーに入れておけば2、3日冷蔵庫に保存していても美味しくいただける。焼酎、日本酒、ビール、なんでもござれの最強のおつまみだ。イカを大量に買ってきたら、一気に作ってしまうことを勧める。冷凍すると弾力が落ちる。
④煮汁
イカで酔っ払ったら、イカの出汁が溶け出した煮汁で米を炊く。これがまた何ともいえない風味になる。もしも内臓を捨ててしまっていたならば、このような贅沢を味わえない。
米国のシーフードと名の付く食堂へ行くと、中身のないイカを揚げたものが平然とサービスされていて愕然とする。皮相上滑りのイカそのものなり。宜しくない。虚偽でもある。軽薄でもある。
独身日本式サラリーマン諸氏も、このイカの煮つけを一口食べたらば、イカの内臓を捨ててしまうことの愚かしさに気が付くだろう
この食材の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①安い
1パウンド4ドルしないくらいの価格で売られている。安い。
②調理法
正しい調理法は“煮る”だ。料理が面倒な日本式独身サラリーマン諸氏も、醬油、チューブ式ねり生姜、日本酒(99で安い日本酒が手に入る)、砂糖、みりんさえ用意してもらえばいい。
1.全部鍋に入れて加熱
醬油レンゲ4杯、日本酒0.5デシリットル、砂糖レンゲ2杯、ミリン少々とイカ450g、ねり生姜少々を鍋に入れて加熱する。この分量は好みだから、煮立ったときに味見をして、足りないと思う味を加えてもらうといい。鍋の中に少し水気が足りないのでは?と感じる程度がちょうどよい。
2.イカを混ぜる
沸騰したら上下のイカを混ぜ、上の加熱されていないイカにも熱を与える。
3.よく煮る
再び沸騰したら中熱にして、落し蓋(ニジヤで購入)を置いて10分ほど煮れば出来上がりだ。
コツはイカの内臓や骨を取らず、そのまま鍋にぶち込むこと。これが大事。内臓を取ってしまうのは、サーモンからイクラを取って川に捨てていたカナダ人と同じくらいに愚かな行為だ。
③味とその他
とにかく美味しい。小さなイカを丸ごと口に入れ、味と歯ごたえを楽しみ、薄くて長いビニルの様な骨を口からチューッと手で引っ張り出す。多くのイカは、内臓が煮汁に溶け出して中身が空になるが、中にはそのまま煮えて硬直したイカもあって、その風味が格別だ。万一イカの内臓を捨ててしまっていたなら、この風味は味わえない。熱々の状態も美味しいが、冷蔵庫で冷やしたあともいける。タッパーに入れておけば2、3日冷蔵庫に保存していても美味しくいただける。焼酎、日本酒、ビール、なんでもござれの最強のおつまみだ。イカを大量に買ってきたら、一気に作ってしまうことを勧める。冷凍すると弾力が落ちる。
④煮汁
イカで酔っ払ったら、イカの出汁が溶け出した煮汁で米を炊く。これがまた何ともいえない風味になる。もしも内臓を捨ててしまっていたならば、このような贅沢を味わえない。
米国のシーフードと名の付く食堂へ行くと、中身のないイカを揚げたものが平然とサービスされていて愕然とする。皮相上滑りのイカそのものなり。宜しくない。虚偽でもある。軽薄でもある。
独身日本式サラリーマン諸氏も、このイカの煮つけを一口食べたらば、イカの内臓を捨ててしまうことの愚かしさに気が付くだろう