幕末に築かれた日本式の最後の城が松前城、
北海道内で唯一つの日本式城郭です。
1849年、幕府は海防のために松前氏に築城を命じました。
松前氏の居館があった地に城を完成したのが1854年。
この時初めて三重の天守があげられました。
国宝であった天守ですが、昭和24年焼失、
鉄筋コンクリート造に再建されました。
天守は、松前城資料館になっています。
「松前屏風」は、松前出身の絵師、
龍円斉児玉貞良によって宝暦年間(1751~1763)に、
松前城下の秋を描いたものと言われています。
城の中心から海岸まではあまり距離がなかったので、
大規模な城郭とすることはできなかったそうです。
ここから荒れた海を眺め、にっぽん丸の
初寄港も叶わないと納得しました。
本丸脇にある櫓門は、築城時から現存する
国の重要文化財となっています。
ロシア戦の砲撃に耐えられるように、
中に硬いケヤキ板を仕込んで備えとしたりしましたが、
戊辰戦争における攻防戦の末に落城、
石垣にはその当時の弾痕が今も残っています。
別名:福山城
種別:平山城
築城年:1850年
天守構造:層塔型3重3階(1960年RC造外観復元)
築城者:松前崇広
北海道松前郡松前町松城144
2016.5.5
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