まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

冬の小石川後楽園を散策

2022-05-23 16:15:57 | お出かけ 東京



江戸時代を代表する大名庭園の小石川後楽園。
旅に出られず、年末年始は都内をさまよいましたが、
最後に冬の小石川後楽園を散策しました。







都立庭園でもお正月のイベントをしていたのですね。
昨日来れば良かったわ。







東門から入場、内庭から見ていきましょう。
水戸藩書院のあったところです。
昔は唐門によって仕切られ、
大泉水側の「後園」と分かれていたとか。







この庭園の中心となる景観の大泉水。
大泉水を中心にした回遊式築山泉水庭園です。
蓬莱島と竹生島を配し、琵琶湖を見立てており、
この池で舟遊びをしたといわれています。







円月橋(えんげつきょう)

水面に映る形が満月のように見えることからつけられました。
明の儒学者、朱舜水による設計といわれており、
得仁堂とともに当時の姿を留める貴重な建造物になります。
橋の下を流れるのは神田上水です。







1629年に水戸徳川家の祖である頼房が造り、
二代藩主の光圀の代に完成した小石川後楽園。
雪吊りや冬囲いなど冬支度をしていました。







光圀は、造成に当たり明の遺臣朱舜水の意見を用い、
円月橋、西湖堤など中国の風物を取り入れ、
園名も朱舜水の命名によるなど
中国趣味豊かな庭園となっています。

その西湖堤のそばにある屏風岩と洲浜は、
徳川家光ゆかりのものとか。







切石と玉石をうまく組み合わせた散策路は、
延段(のべだん)というそうです。
寒いので庭園内を隈無く散策すると
良い運動にもなります。







得仁堂(とくじんどう)

光圀18歳の時、史記「伯夷列伝」を読み
感銘を受け、伯夷・叔斉の木造を安置した堂。
戦災を免れた園内最古の建造物です。







見晴らしの良い場所には東京ドームが目に入ります。
この日はレスリングの試合があったようです。







四季折々の美しさがある朱塗りの通天橋。
かつては右から音羽の滝が流れていました。







江戸の人々の命を繋ぐ神田上水の幹線水路が還流し、
神田上水の豊かな水を利用できた小石川後楽園。
水戸徳川家は明治維新後も住み続けたいと願うも
新政府は却下したのだそうです。







小石川後楽園の他、東京ドーム、礫川公園、
中央大学工学部を含む広大な土地が、
水戸徳川家の上屋敷だったのです。

歴史を知ると庭園巡りが興味深くなります。

東京都文京区後楽1-6-6

2022.1.4

コメント