まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

華やぐ着物ー大正、昭和の文様表現ー 文化学園服飾博物館

2019-02-04 00:23:31 | ミュージアム



大正時代~昭和初期にかけて社会構造が大きく変化し、
西洋文化の流入や新技術の導入により、
人々の生活が豊かで近代的なものへと様変わりしました。

華やかな文様の着物は高価で
一般には手の届かないものであったものが、
大正時代以降、化学染料の普及と染色技術の向上で
より華やかな着物を大量に生産できるようになりました。

百貨店の顧客層や女性雑誌の読者層が広がり、
多くの女性がオシャレを楽しめるようになったのです。
そして、文様や色使いも変化しました。

この時代の一般女性の着物は銘仙という
平織の実用的絹織物の一種で
近年はほとんど姿を消しています。

日本の伝統的なモチーフを洋画風に表現したり、
ユリやバラを大胆に鮮やかに表現し、モダンな雰囲気に。
西洋では縁起が良いとされるユリやバラの花が、
着物の文様としても人気になったのだとか。

着物の文様にもこれほどの変化があったことを
あらためて知った展覧会でした。

東京都渋谷区代々木3-22-7
新宿文化クイントビル

2018.12.20
コメント