まるみのあっちこっち巡り

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映画 6才のボクが、大人になるまで。

2015-04-14 16:07:06 | 映画(劇場鑑賞)
ライオンズの試合のなかった木曜日。
開幕してしまうと何も予定のない夜が妙に長く感じるので、
見逃していた映画を観に行くことにしました。

3週間限定の上映で、朝1番かラストの2回のみの上映です。

ベルリン映画祭の銀熊賞やアカデミー賞助演女優賞など
数々の映画賞を受賞した作品で、映画館で観たかったのです。

4人の俳優が12年間家族を演じるという映画史に残る作品。
その12年間の間に撮られた作品の画質には統一感があり、
ホームビデオで撮られ続けた家族を観るのとは違う
継ぎ目のない12年間なのも圧巻。

2時間40分という上映時間の長さを感じることはなく、
むしろもう終わってしまうの、もっと観ていたかったのに。

イラク戦争、ブッシュ、オバマ、
社会現象にもなったハリーポッターの新刊本の発売、
メジャーリーグ、スマホ、SNS、
アメリカの世相の移り変わりや子どもとの関わりを
日本のそれと比較してみたり…

6才の少年とその家族の変遷の物語ですが、
若くして親となった少年の両親もまた人間として大きくなり、
夫婦としては失敗しても、親として良き関係を保てていたことが、
子ども達の成長に大きく影響を与えていたり、
参考にできることも多いように思います。

女性の生き方という視点で見ても面白いものです。
母親役のパトリシア・アークエットが、この作品で
アカデミー賞助演女優賞などをはじめ数々の女優賞を受賞。

彼女自身も結婚と離婚を繰り返していますが、
この役でも子連れ同士の再婚をしたり、3度も夫を捨てる
決断力と生活力を持つ逞しい女性でもありますが…。

すべての瞬間に、「大切」が宿ってる。

この映画のコピーに頷いてしまうでしょう。
ありふれた日常を大切にしていきたいものです。

監督・脚本:リチャード・リンクレイター
出演:パトリシア・アークエット、エラー・コルストン、
ローレライ・リンクレイター、イーサン・ホーク
2014/アメリカ

新所沢レッツシネパーク

2015.4.9
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