
監督:リドリー・スコット
脚本:クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス
音楽:ハンス・ジマー
出演:マイケル・ダグラス、高倉健、アンディ・ガルシア、松田優作
今月17日、本作の「デジタルリマスター版 ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション」が発売された。本作の個人的な評価は次の二点。1)日本人が出演したハリウッド映画で「レッド・サン」以来、日本人を正確に描こうとした作品であること。2)本作の松田優作は高倉健が出演した映画で唯一高倉健を食った演技を行ったこと。
「題名の『ブラック・レイン(Black Rain)』とは、原爆投下によって起こる放射能混じりの雨のことを指している(作中、菅井が黒い雨に纏わる因縁を語る)ものの、同年公開の邦画『黒い雨』のように原爆をストーリーの中心に据えた映画ではない(むしろ、本筋とは全く関係がない)ことを注意する必要がある」。
「道頓堀ではニューヨークのように地下からのスチームが噴出している。それでも、リドリー・スコット特有の演出は活かされており、蒸気と煙、汚れで覆いつくされ、近未来SF映画に登場する街のように生まれ変わった大阪の街は、日本人が見ても新鮮味に溢れている。そのためか、この映画は『ブレードランナー』とワンセットで語られることが多い」。
「松田優作は、この映画の撮影の時点ですでに癌に侵されていたが、病をおして撮影に臨んだ。(癌の事実を知ってたのは安岡力也のみだった) しかし、映画公開直後に急死してしまい、この映画がもとで親交を深めたチャーリー役のアンディ・ガルシアは彼の死を悼んだ。この作品の制作中の評判で松田優作の次回作はロバート・デ・ニーロ出演、ショーン・コネリー監督作品のオファーが来ていた」(フリー百科事典)。
が、その後もショーン・コネリー監督、デ・ニーロ主演の作品は陽の目を見ていない。ガルシア、デ・ニーロ、ショーン・コネリーのタッグは二年前に公開された「アンタッチャブル」(ブライアン・デ・パルマ監督)だが、この作品が「ブラックレイン」を通じて松田優作のオファーとつながったのだろうか。また、デ・ニーロが主演した映画で日本人が出てきてもよさそうなのは9年後の1998年に公開された「RONIN」(ジョン・フランケンハイマー監督)くらいだろうか。
リドリー・スコット:1937/11/30生れ。イギリス/サウスシールズ出身。
ウエスト・ハートブール美術大学を経てロンドン王立美術大学に進み、映画を専攻。卒業後はBBCにセット・デザイナーとして入社、やがてテレビ番組の演出を手がけるようになる。BBCを退社後、自らCF制作会社を設立。10年間で3千本近いCFを作り、77年に「デュエリスト/決闘者」で監督デビュー。
「トリスタンとイゾルデ」(2006)では製作総指揮。
私が観たリドリー・スコット監督作品は、「ハンニバル」 (2001)、「グラディエーター」(2000)、「G.I.ジェーン」(1997)、「白い嵐」(1996)、、「レジェンド/光と闇の伝説」(1985)、「ブレードランナー」(1982)「エイリアン」(1979)。
脚本:クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス
音楽:ハンス・ジマー
出演:マイケル・ダグラス、高倉健、アンディ・ガルシア、松田優作
今月17日、本作の「デジタルリマスター版 ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション」が発売された。本作の個人的な評価は次の二点。1)日本人が出演したハリウッド映画で「レッド・サン」以来、日本人を正確に描こうとした作品であること。2)本作の松田優作は高倉健が出演した映画で唯一高倉健を食った演技を行ったこと。
「題名の『ブラック・レイン(Black Rain)』とは、原爆投下によって起こる放射能混じりの雨のことを指している(作中、菅井が黒い雨に纏わる因縁を語る)ものの、同年公開の邦画『黒い雨』のように原爆をストーリーの中心に据えた映画ではない(むしろ、本筋とは全く関係がない)ことを注意する必要がある」。
「道頓堀ではニューヨークのように地下からのスチームが噴出している。それでも、リドリー・スコット特有の演出は活かされており、蒸気と煙、汚れで覆いつくされ、近未来SF映画に登場する街のように生まれ変わった大阪の街は、日本人が見ても新鮮味に溢れている。そのためか、この映画は『ブレードランナー』とワンセットで語られることが多い」。
「松田優作は、この映画の撮影の時点ですでに癌に侵されていたが、病をおして撮影に臨んだ。(癌の事実を知ってたのは安岡力也のみだった) しかし、映画公開直後に急死してしまい、この映画がもとで親交を深めたチャーリー役のアンディ・ガルシアは彼の死を悼んだ。この作品の制作中の評判で松田優作の次回作はロバート・デ・ニーロ出演、ショーン・コネリー監督作品のオファーが来ていた」(フリー百科事典)。
が、その後もショーン・コネリー監督、デ・ニーロ主演の作品は陽の目を見ていない。ガルシア、デ・ニーロ、ショーン・コネリーのタッグは二年前に公開された「アンタッチャブル」(ブライアン・デ・パルマ監督)だが、この作品が「ブラックレイン」を通じて松田優作のオファーとつながったのだろうか。また、デ・ニーロが主演した映画で日本人が出てきてもよさそうなのは9年後の1998年に公開された「RONIN」(ジョン・フランケンハイマー監督)くらいだろうか。
リドリー・スコット:1937/11/30生れ。イギリス/サウスシールズ出身。
ウエスト・ハートブール美術大学を経てロンドン王立美術大学に進み、映画を専攻。卒業後はBBCにセット・デザイナーとして入社、やがてテレビ番組の演出を手がけるようになる。BBCを退社後、自らCF制作会社を設立。10年間で3千本近いCFを作り、77年に「デュエリスト/決闘者」で監督デビュー。
「トリスタンとイゾルデ」(2006)では製作総指揮。
私が観たリドリー・スコット監督作品は、「ハンニバル」 (2001)、「グラディエーター」(2000)、「G.I.ジェーン」(1997)、「白い嵐」(1996)、、「レジェンド/光と闇の伝説」(1985)、「ブレードランナー」(1982)「エイリアン」(1979)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます