美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

スポーツ愛国心

2009-04-17 17:40:49 | Weblog

 

スポーツ愛国心

 

 

野球のWBC大会は、野球の宗主国アメリカよりも、むしろそれ以外の国々にて大いに盛り上がりました。特に日韓両国は、5度も対戦し、決勝戦では延長戦までもつれ込む熱戦を繰り広げました。日本でも普段は 野球に全く興味を持たない人までテレビの前で応援し、夜のゴールデンタイムでもないのに高視聴率を上げたようです。結果的に日本が連覇をしましたが、韓国の頑張りがあってこその大会の成功であったことは誰もが認めるところでしょう。あらためて、国威を揚げるという面では、スポーツの影響力を実感するものですが、反面 日本人の国に対する意識の変化を感じたのは私だけでしょうか?

読売新聞がおこなった2008年度の国家意識調査では、「日本国民であることを誇りに思う。」と答えた人が93%に達し、これは調査をはじめてから過去最高であったということです。そして「国の役に立ちたい。」と考える人も73%いました。先進国としての日本生活水準、戦後の平和維持、文化を考えても当然といえる数字なのでしょうが、愛国とか日の丸といった言葉に、若干アレルギー的反応も感じられた今までの国民意識からすると、日本も普通の国?になってきたのかもしれません。

一方韓国では、スポーツの韓日戦での盛り上がりは変わりませんが、祖国に対する思いは複雑なようです。先日 高麗大学の学生に対するアンケートで、「生まれ変わったら母国を選ぶ。」と答えた学生が30%にとどまり、ロシア、中国、フランスの70%台に比べ低く、日本の49%に比べても最も低い数字でした。(さらに梨花女子大生の結果はさらに低いものだったと記憶しています。)その理由としては政治の堕落を挙げていました。しかし一方、「戦争が起きたら国の為に戦う。」と答えた学生は日本の7%に対して45%と頼もしい一面も見せています。

古代ローマの哲学者 セネカの言葉に「誰も偉大だから祖国を愛するのでなく、自分の国だから愛するのだ。」とあります。

 

 

 

アジアン美容クリニック

 

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