昨日の日曜日は黒滝山へ出かけようと思っていたのだが、スキー教室の誘いがあったので、急遽変更した。
1mmでもスキーが上手くなりたい。
これが参加の動機だが、結果的にはかなり良かった。
今までスキー場の上部(急斜面)で一日中滑ったことがなかった。
どこか、イヤ体全体に力を入れて滑っていたのだろう、疲れて長い時間滑っていられないのだ。
昨日はそれが出来た。
疲れもない。
最近のスキー技術の説明をしてもらったが、あれやこれやじゃなく、昨日はニュートラルだけを意識して滑った。
実はこれだけでも結構難しく、キチッとできているとは思えないが、意識するだけで、疲れも斜面に対する恐怖感もなくなるものだ。
昼は皆でスキー場上部の小屋で昼食。
コヒーを飲みながらくつろいでいると、下から上がってくる人達がいるので「コーヒーでも」と声をかけたら、三沢からきたアメリカ人(多分)だった。
三人が入ってきて、少し話をしたが、小柄な老男女はアクティブな性格らしく、東北一帯のスキー場のチケットを持っていた。
そのコレクションに釜臥山スキー場のチケットを入れてもらえて、少し嬉しい気分になった。
もう一人は、日本語の先生ということだった。
昼からも何本か滑ったが、滑るたびに軽くなってゆくようで、大満足のスキー教室だった。
鹿児島県薩摩川内市にある焼酎工場「株式会社 祁答院蒸溜所」が造る銘酒「野海棠」を買った。
近くに売っている店がないので、わざわざ取り寄せたのだが、注文から2日後には届いた。
以前、知人から頂いたのだが、私にぴったしの酒で、それ以来なくなると注文していた。
今回は、野海棠(芋)2本、日は昇る(芋)1本、5年古酒 梛の葉(麦)1本である。
「日は昇る」は以前の注文時も同時に頼んで、確認済みである。
梛の葉は全く未知だが、5年古酒に惹かれた。
下北の地酒「関乃井」に5年古酒があったのだが、これが美味かった。
限定商品で、当時も手に入り難かったが、今は製造していないので目にすることもなくなった。
日本酒と焼酎の違いはあるが、ちょっと寝かせた酒は旨い。
野海棠とは花の名前だ(確認していないが多分そうだ)。
ウィキペディアに拠ると、
ノカイドウ(野海棠、学名:Malus spontanea)は、霧島山にのみ自生するバラ科の植物である。
1910年(明治43年)、鹿児島県に住む中野与衛門と深沢武逸が発見し、牧野富太郎によってノカイドウと命名され新種として発表された。
1985年に宮崎県高鍋町で近似種が発見されタカナベカイドウと名付けられている。近縁の園芸種としてハナカイドウがある。
於法岳の向かいにあるから「向ノ山」というのだと聞いたことがあるが、真偽の程は定かではない。
以前より行きたいと思っていた山だ。
3ルート考えた。
何度か於法岳へ通った「下戸ケ淵~下戸ケ淵林道終点~痩せ尾根~於法岳-向ノ山鞍部~向ノ山」・「川内町スキー場~於法岳-向ノ山鞍部~向ノ山」・「中川開拓トビヤ林道~H364P~向ノ山」である。
今回は最後のトビヤ林道コースを選んだ。
現場につくと林道奥で工事があるらしく看板があり、除雪されていた。
ラッキーだ10分は節約できる。
尾根への取り付き点と決めていた林道屈曲点には駐車スペースがなく、少し奥へ進む。
ちょうどいいスペースが見つかり車を停める。
ここから作業道が目指す尾根方向に続いている。
これまたラッキーだ。
身支度を整えて出発。
快適に作業道を歩く。
雪質はモナカ、降りのことは恐ろしいので考えないことにする。
右にずれ始めたがとにかく上を目指しているようなので作業道をそのまま進む。
どうやら、帰りのルートに選んだ尾根に向かっている。
簡単に予定を変更して、道なりに進むことにする。
作業道は尾根の手前でなくなったが、簡単に尾根上に出ることが出来た。
進む方向を見上げてあまりの藪に驚く。
太いブナが残っているが、林床はブナの幼木だらけで、おまけに急斜面だ。帰りのことを考えるとがっくりだが、とにかく進むしかない。
登るに連れて尾根は細くなるがヤブは薄くなり、快適さを増す。
尾根上にはルートが有るらしく4m程度の幅で伐採されている。
山頂からの稜線に乗ると視界はさらに広がり、気分が高揚してくる。
(山頂は目の前だ)
山頂からは北東側に釜臥・大尽・円山・朝比奈が見える。西に袴腰・嵓倉が、東には陸奥湾まで見える。
もちろん於法岳のなだらかな稜線も指呼の距離にある。
(於法岳)
軽く昼食を済ませ、スキーのシールを外し下り始める。
狭い尾根だが別けなく進み、ヤブの急斜面は横滑りで何とか誤魔化すこと出来た。しかしここからが最大の難所だ。
狭い作業道のモナカ雪はなんともかんともならず数度のボディー制動(転倒)で車に辿り着いた。