下北半島92山+

1/25000地形図に表示されている下北半島内の(ヤブ)山、92山+αを紹介しようと思いますが、いつになったら終わるか。

マダニ

2014-02-27 10:33:45 | 雑記

ちょっと気になるニュースだ。

国立感染症研究所は2014年2月26日、マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の国内分布調査結果を発表した。SFTSはこれまで に西日本を中心に53人が感染し、うち21人が死亡している。調査では患者が報告されていない地域(三重、滋賀、京都、和歌山、福井、山梨、長野、岐阜、 静岡、栃木、群馬、岩手、宮城県、北海道)でも、SFTSウイルスを保有するダニが確認された。

数字だけ単純に見ると、致死率40%の恐ろしい感染症だが、厚生省のHPを見ると6%程度らしい。
どのように計算されたのかはさっぱりわからない。
治療法はなく、対処療法でしのいでいるらしい。

下北半島では春から夏にかけて、4時間以上の藪こぎをすると60~80%ぐらいの確率で取り憑かれる。
ひどい年は95%ぐらいの確率でくっつくので、「トモダチ」と呼んでいた。
そのほとんどが、衣類やザックをモゾモゾ歩いているときに見つけるのだが、残念ながら刺されたことが4度ある。
藪に入るときは肌を露出しないようにしているので、直接刺されたのは襟足部だ。
2度ある。
残りの2度は、風呂にはいるときに気がついたのだが、下着の上から刺していた。
下着を脱ぐときに、ンンッと引っ掛かり見ると必死に喰らいついていた。
脇の下だ。
山で発見した時は、そのまま草むらにポイ捨てだが、家で発見した時はさすがに殺虫剤で確実に殺してから捨てることにしている。
生命力はかなりあり、一度は衣類を洗った洗濯機の中でゴソゴソしていたことがある。
刺されるときにほとんど痛さを感じないと紹介されているが、私の場合は「ジグッ」っと一瞬痛さを感じた。
直ぐに素手で潰さないように慎重に取るのだが、見た目のグロテスクさに反して、クニュっと柔らかい。
刺されると表現されることが多いが、実際は口で皮膚を噛み切り、その後ギザギザの歯を刺して抜けにくくする。
更にセメント状のものを出し、ガッチリと固める。
すごい念の入れようだが、1~2週間お邪魔するのだから当然か。


Dani
(本物とはだいぶ印象が違うが、あえてイラストとした)




青森まではまだSFTSが来ていないようだが、時間の問題だろう。
いや、発見されていないだけかもしれない。
ヤブ歩きをやめることは出来そうにないので、今まで以上に気をつけて、早めの発見を心掛ける以外になさそうだ。


002赤平(敗退)

2014-02-24 10:12:04 | 92山

赤平からあわよくば沢ノ黒山へ、っと期待を膨らませつつ不安もちらほら。
取付きにすべき蛇浦小学校に到着し、不安が的中。
雪が少く、ヤブが見えている。
先週の東風の大雪に望みを託したのだが、残念。
裏側の林道の除雪に望みをかけて、ぐるっと回ってみたが、残念ながら除雪されていないのでアプローチが出来ない。

やむを得ず、学校に戻り、駐車位置を町道の除雪で広くなっているところに決めた。


Aka1
(何とかなりそうな雰囲気)



歩き出しは快適。
この分だと、出発の遅れも直ぐに取り戻せるか、っと期待もした。
杉林のなだらかな斜面をサクサクと快適に歩く。
しかし急斜面が予想以上に急なので、ジグを数回切ったところで、ヤブとなった。
それでも10m程進むも、ドーニモコーニモならずスキーをデポ。
ツボ足で、急斜面に立って膝くらいの積雪だからさほど雪は付いていない。


Aka2
(あと5m登れば・・・10分かかった)



とにかく赤平の平らな部分まで登り、ギブアップ。
降りてきた。
たった、標高差120mくらいに、登り1時間、下り30分。
こんなこともある。


Aka3
(海の向こうに、北海道-恵山が見える)



帰りに、桑畑温泉「湯ん湯ん」前の林道の除雪状況や甲岬から下風呂中学校に入り三角山の取付き具合を確認して帰る。
まだまだ、懲りちゃいない。


Akahira_2
(GPSは急斜面に入ってからONにした)


ベトナムコーヒーその後

2014-02-20 08:08:30 | 雑記

あれから1日1杯は飲んでいる。
それ以上は手間がかかって、なかなか手が出ない。
コンデンスミルクがないので、いつもストレートで飲んでいる。
今朝、スキムミルクをたっぷり入れて飲んでみた。
あっ・・・・うまい。
ミルクが味をマイルドにしてくれている。

スキムミルクを最近見なおしている。
鍋にお湯を沸かしアルファー米を入れ、コンソメ+スキムミルク+塩コショウで食事としたことがある。
もちろん、テント泊の朝飯だ。
少し改良の余地はあるが、簡単でなかなかのものだ。
直接お湯で溶かし飲むこともある。
寒い山では、効果てきめん、元気が出る。

所謂「脱脂粉乳」なのだが、あんなに嫌がっていたものがねえ~
あの当時とは味が変わったのだろうか。


Cof


027横山

2014-02-19 08:13:51 | 92山

長後川を挟んで、鍋掛山の対岸に当たる。山頂はなだらかで、横に寝そべっているようなので
「横山」なら分かりやすくて良い。


Img_4590
(鍋掛山から見た横山)



佐井村長後から長後川林道に入り、2つ目の橋の手前で駐車。
西に伸びる尾根の鞍部を目指す急な沢筋をルートとした。
管理が行き届いたヒバ林は人の踏跡があるが、どこを歩いても歩きやすい。
H350m付近からクロモジにネマガリダケが混ざるヤブとなるが、たいしたことはない。
山頂は展望がないが、ヤブは濃くないので、草を刈ればゆっくりできる。
沢筋には山菜があるようだが、残念だが興味が無い。


Yokoyama
(ヒバ林でGPSのログは使いものにならない)



長後川林道沿いに水処理施設がある。旧佐井鉱山の抗排水を中和する施設のようだ。
看板を見ると、所有は日窒鉱業(株)。管理は資源環境センターか。経済産業省から
補助金が出ているようだ。
佐井鉱山は黄鉄鉱・黄銅鉱・硫砒鉄鉱・重晶石を産出していた。
黄鉄鉱は下北ではよく見る鉱物だ。
鉄と硫黄の化合物で、金のようなピッカピカの輝きだが、値打ちは大してない。
硫砒鉄鉱は鉄とヒ素の化合物でである。
この施設の目的の一つなのか。

うかつに沢の水は飲めない。


Img_4591
(物々しい看板だ)


P012ぼんてん山

2014-02-17 13:33:42 | プラス

前々から登ってみたいと思っていた山だ。

下から見るとなだらかな稜線が牧場のように無立木地帯となっている。

大雪・波浪・強風・着雪・なだれ等色々な警報・注意報が出ている中、日曜日は山に行けないので無理をして登ることに決めていた。

木曜日から天気図とにらめっこして、そんなに崩れないとの判断もあった。

予想通り、晴れてはいないが朝はすきっと穏やかな天気だ。

崩れてくるのは分かりきっているので、とにかく出発。

六ヶ所村の特別養護施設「ぼんてん荘」の近くに車を止め、スキーにシールを張ったり・・・・昨日のうちにやっていけばよかった。

まずは、六ヶ所村営牧場を横切り取り付くべき尾根を直接目指す。



Baja
(北に前回のバジャ山が見える)




のんびりとした気分で歩いていると、200mほど向こうを狐が横切った。

渡ろうと思っていた沢が予想以上に大きく、渡ることができない。

村道に出てから、沢に入りそこから尾根を目指した。

距離にして200m、標高差80m程度の登りに、ヤブとシールの効かないガリガリ雪に悩まされ、てこずってしまった。



One
(なだらかな尾根)




尾根は予想通りなだらかで広く、快適だ。

きつね・ウサギ・カモシカ・ヤマドリ足跡が多い。

帰りの滑りも快適そうな斜面をドンドン進む。

前ぼんてん手前の急斜面でまた手こずる。

ガリガリの斜面で、シールがまったく効かない。

スキーを脱いで担ぎ上げようと思ったが、クラストしているのは表面だけで片足で立つと膝までの雪だ。

やむを得ず、階段登行で何とか登る。

前ぼんてんの稜線に出てようやくホっとする。

下から見えていた雪面が小ヤブが多く思ったほど快適ではない。

風も出てきて地吹雪となっている。

目だし帽をかぶり、手袋もオーバーグローブを付けて、万全を期す。

尾根歩きと違い、東風が強く視界も効かずただ黙々と歩くしかない。



Buna
(稜線上のブナは太いものが残っている)




山頂には杭が一本立っていたが、風が強く何も見えない。

写真を撮って直ぐに引き返す。



Santyoiu
(山頂を示す?杭が一本)




前ぼんてんまではシールをつけたままで行こうと思っていたが、あまりの快適そうな斜面にシールを取り滑降。

適度にやわらかい雪に大満足だが、直ぐに緩やかな登りとなり、シールを付け直す。

前ぼんてんからは下りのみなので再びシールをはずし、手こずった急斜面を横滑りで慎重に降り、開放された気分で滑降。

300mほど滑って、雰囲気が違う。

登ってきた尾根はもっと広かったはずだし、尾根の両サイドは杉なんか植林していなかった。

地図を広げ、コンパスで尾根の方向をきっちりと計る。

どうやら一本北側の尾根に乗ってしまったようだ。

急斜面に取り付くときに、オーバーグローブをはいたまま、いい加減にコンパスを回したのが悔やまれる。

登り返すか迷ったが、このままでも林道には出るので、快適な尾根すべりを続けることにした。



Img_2112
(狭いが快適な尾根を滑降)




林道に出る前にヤブが濃くなったので、シールをつけ歩く。

林道からは来た道を忠実に引き返す。

キツネがまだいて、今度は2匹で迎えてくれた。



Bonten
(牧場からの前ぼんてん山 ぼんてん山も奥に小さく見える)




01
(今回はログがきっちりと取れた)