前々から登ってみたいと思っていた山だ。
下から見るとなだらかな稜線が牧場のように無立木地帯となっている。
大雪・波浪・強風・着雪・なだれ等色々な警報・注意報が出ている中、日曜日は山に行けないので無理をして登ることに決めていた。
木曜日から天気図とにらめっこして、そんなに崩れないとの判断もあった。
予想通り、晴れてはいないが朝はすきっと穏やかな天気だ。
崩れてくるのは分かりきっているので、とにかく出発。
六ヶ所村の特別養護施設「ぼんてん荘」の近くに車を止め、スキーにシールを張ったり・・・・昨日のうちにやっていけばよかった。
まずは、六ヶ所村営牧場を横切り取り付くべき尾根を直接目指す。
(北に前回のバジャ山が見える)
のんびりとした気分で歩いていると、200mほど向こうを狐が横切った。
渡ろうと思っていた沢が予想以上に大きく、渡ることができない。
村道に出てから、沢に入りそこから尾根を目指した。
距離にして200m、標高差80m程度の登りに、ヤブとシールの効かないガリガリ雪に悩まされ、てこずってしまった。
(なだらかな尾根)
尾根は予想通りなだらかで広く、快適だ。
きつね・ウサギ・カモシカ・ヤマドリ足跡が多い。
帰りの滑りも快適そうな斜面をドンドン進む。
前ぼんてん手前の急斜面でまた手こずる。
ガリガリの斜面で、シールがまったく効かない。
スキーを脱いで担ぎ上げようと思ったが、クラストしているのは表面だけで片足で立つと膝までの雪だ。
やむを得ず、階段登行で何とか登る。
前ぼんてんの稜線に出てようやくホっとする。
下から見えていた雪面が小ヤブが多く思ったほど快適ではない。
風も出てきて地吹雪となっている。
目だし帽をかぶり、手袋もオーバーグローブを付けて、万全を期す。
尾根歩きと違い、東風が強く視界も効かずただ黙々と歩くしかない。
(稜線上のブナは太いものが残っている)
山頂には杭が一本立っていたが、風が強く何も見えない。
前ぼんてんまではシールをつけたままで行こうと思っていたが、あまりの快適そうな斜面にシールを取り滑降。
適度にやわらかい雪に大満足だが、直ぐに緩やかな登りとなり、シールを付け直す。
前ぼんてんからは下りのみなので再びシールをはずし、手こずった急斜面を横滑りで慎重に降り、開放された気分で滑降。
300mほど滑って、雰囲気が違う。
登ってきた尾根はもっと広かったはずだし、尾根の両サイドは杉なんか植林していなかった。
地図を広げ、コンパスで尾根の方向をきっちりと計る。
どうやら一本北側の尾根に乗ってしまったようだ。
急斜面に取り付くときに、オーバーグローブをはいたまま、いい加減にコンパスを回したのが悔やまれる。
登り返すか迷ったが、このままでも林道には出るので、快適な尾根すべりを続けることにした。
(狭いが快適な尾根を滑降)
林道に出る前にヤブが濃くなったので、シールをつけ歩く。
林道からは来た道を忠実に引き返す。
キツネがまだいて、今度は2匹で迎えてくれた。
(牧場からの前ぼんてん山 ぼんてん山も奥に小さく見える)
(今回はログがきっちりと取れた)
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