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☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

風に舞う雪追う子らのはしゃぐ声・・・わが冬のうた2024<1>

2024-01-27 00:00:27 | 風歌
                      「深雪晴れ」


初めての強い冷え込み
この街で初めての雪模様
「寒い」!

玄関にオレンジイエローのチューリップと
柔らかな色とりどりのスイトピー
足元にハーモニー(ピンクの霞草)を活けた。
辺りが優しく華やかに!
一気に暖かな春の気配が漂う!
寒さが一瞬和らぐ感じ…
                                            

早々から大激動・大激変の2024年
コロナ禍の21年から続く籠りの冬が我が家では今年もまだ…

ちょっと嬉しいニュースは
万城目学氏が直木賞に選ばれたことか
このところ全く読んで無かったけれど
一応は「万城目ワールド」のファンだし
6回目ということだし久しぶりに京都が舞台だし…
早速Amazonで受賞作の「八月の御所グラウンド」を注文した
さすがにまだ届かない

冬らしい冬の到来の今、昨年末からの
我が冬のうた(短歌)を


生まれ出るピアノの音にただ浸る「花のワルツ」に心も揺れて

クリスマスピアノコンサート
いつもの芦屋の会員制の音楽サロンでTさんのピアノを聞く
Tさんらしいクリスマプログロム
Steinwayの音が頭に身体に沁み込んでいく
楽しく明るい「くるみ割り人形」
「花のワルツ」でひとりでに身体も心もリズムを刻む…


用なさぬ要らぬ常識思い癖外し生きたい2024

今までの人類の長い歴史の中で、また育ちや生きる道で
知らぬ間に刷り込まれ、身や心(意識)に張り付いてきた
「常識」「価値観」「意識」等々が覆り変わりゆく時代とも…
来たる2024年は自分の中からも
もう必要のなくなったものはどんどん外して外して
より軽やかにシンプルに「行きたい」「生きたい」もの…


揺れ動く大激動の新時代大変革はまず自らと

地球規模でも世界でもわが国でもいろいろと大激変の兆しが見えてきた
自分の内側からもどんどん今まで後生大事に培ってきたまた縛られてきた
物事や価値観等々の見直しを迫られる時期に来ている感じが…
まずは心鎮めて自分の軸をしっかりと…と思う年明けです


ヒューヒューと雪起こしらし風の声明朝(あさ)は一面雪化粧かも

ヒューヒュー、ゴーゴーと風の音が少し聞こえる
戸や窓がガタガタと時々音を鳴らす
雷鳴はまだ聞こえないが雪起こしの風が吹き始めた…


風に舞う雪追う子らのはしゃぐ声天を仰いで高く手伸ばし

めったに雪の降らない(大雪は何年かに一度ぐらい)この街にも
雪が舞い始めた
「寒いよー」と言いながらも舞う雪を手につかもうと動き回って
はしゃぐ小さなの子どもたち
めったとない雪とのふれあいの時…


新雪をサックサックと踏みしめる小さな靴跡歌うがごとく

新雪も霜柱も踏むと独特のいい音がするよね
それに新雪は長靴の足跡がくっきりと模様もきれいに残る
楽しい音と雪に付いた模様に小さな心が弾む
靴の跡から弾んだ心が伝わってくる…

            
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桜並木の秋を行く朝・・・わが秋のうた2023<2>

2023-12-27 00:00:30 | 風歌

冬至を超えクリスマスも過ぎて
2023年の年の瀬ももうすぐそこに

今や「時」は駆け抜けるほど足早に過ぎるけれど
一つひとつ思い起こせば深く豊かな
時の想いと思い出が沁み出してくる
「時」とは不思議なもの

秋から冬に向かう我が短歌を
晩秋の京都、御室「仁和寺」の写真を添えて

                                         

舞い降りる落ち葉も赤く色づいて桜並木の秋を行く朝

春の桜並木は言うに及ばず素晴らしいけれど
秋を告げる様々に赤く色付いた桜紅葉の並木もまた美しい
ことに朝の光の光の中では…


水鏡映す紅葉の揺らめいて今秋の中ただ秋の中

山々の、野の、お庭の紅葉・黄葉の素晴らしさは格別なものだけれど
その見事な紅葉・黄葉が水鏡に映る様はまたえも言えぬ趣きがあり
時を忘れてずっと見つめていたいような気持になる
潤う秋にただ浸る…

          

朝露に光るもみじ葉鮮やかに冷たき風はもう冬の声

今年は「秋はなかった!」という人もあるけれど
真夏が9月までずっと続いた感じで心地よい秋晴れを楽しむ時間は
本当に無かった気がする
変に暑い日はあるけれど急降下の冬日も…
でも目を凝らすと小さな煌びやかな素敵な秋が
其処彼処に息づいている…


生まれ来て歩む道のり出会う人深き命の不思議を思う
                    (誕生日に)
11月が誕生日
年を重ねると自分が思う、自分が感じる自分の実態と
実年齢が合わなくなって来るというかギャップが大きくなる
他の人はどうなのかはわからない
多かれ少なかれそれぞれみんなあるようにも思うけれど…
しかしここまで来て「わかる」こともたくさんある
お陰様の有難さもしみじみ…
「生きる」「生きていく」ということの
深みと重みと不思議を思う




      
                 
                
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青に浮くオレンジ燃える夕空に・・・わが秋のうた<1>

2023-11-03 00:00:42 | 風歌

京都は猛暑の夏がどこまでもと言う感じで
真夏日がずっと続いた9月
30日からの一夜の雨で一気に夏から秋へ
数日ですっかり急展開の秋模様
嘘のようにクーラーからストーブへ
急に来た冷えと寒さが沁みた10月

それでも畦道の真っ赤な彼岸花が長く咲いて
月半ばには金木犀の香りが一気に広がった…
辺りもほんのり色付き始め
オレンジ色に輝く夕空が美しく
日々秋の深まりが…

今では当たり前のような不思議な季節の移り変わり
さて11月は意外と暖かいかも…
夏の名残の秋の短歌を今のうちに…


シーグラス旅の思い出ミニ額に宮古の海の色を想いて

蘇る宮古の旅に思い馳せビーチグラスでモザイク遊び

宮古島で14年前に拾い集めて「想い出箱」に
いつか形にしたいと大切にしまっていたシーグラス
やっと日の目を見て第2弾のモザイクのミニ額創りを…
14年前と今年の春の旅の想いと思い出と
あの大好きな海の色を思い浮かべながら…
         
                     

日めくりに合わせるごとき虫の声秋の香りも漂わぬ間に

あの酷暑が続いている8月終わり頃から
夕方には蜩の声に混ざって秋の虫の音が聞こえるように
「こんなに暑いのに」鳴く虫に愛おしささえ…


漂いてまた漂いてあの浜にビーチグラスの旅想う朝

ビーチグラスのモザイクのミニ額を何気なく見ていると
宮古の海の色とあの波の音が聞こえてくる…
どこからどのように海を漂い波に乗って
時を重ねあの浜辺にたどり着いたのだろう
その旅にちょっと思いを馳せて見る


青に浮くオレンジ燃える夕空にほっと一息虫の音を聞く

暑さの中でも空は日を追うごとに秋の色を増していく
真っ青な空にオレンジ色が徐々に強くなって
見とれるほど美しく輝くひと時!
何処からか虫の音も…


酷暑より一夜の雨で秋模様吹く風ひんやり京の夕暮れ

9月末から1日の大雨で本当に「秋」が来た!
どこも体育大会予定の1日は真夏日予想で「熱中症」の
注意喚起が出ていたのに…
すっかり寒くなってびっくり!
冷やっと、ひんやりのこの時期の
京都らしい風が吹き始めた


過酷なる猛暑の夏も食落ちず秋はことさら喜ばしきか

酷暑を乗り切るには食べられる時に食べねば…と
気が付けば…ちょっとは考えないとね…
秋の誘惑にも…



           
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雲湧きて眩しき白が浮かび立つ・・・わが夏のうた2023

2023-09-08 00:00:16 | 風歌

ブルームーン・スーパームーンを越えて
9月、長月の始まり
しかし暑き夏はまだまだ終わりそうもない

猛暑、酷暑、豪雨、竜巻等々…
もう異常気象とは言わせないとばかりに
それが「通常」「日常」となる気象状況…
まだ見えてないところでも
全てが早い勢いで変わりつつあるような…
ますますそんな感じがするこの夏の日々
しかしこの夏の紺碧に輝く夏空の
突き抜けるような美しさは秀逸だ!

知らず知らずのうちに内なる変化の兆しも…
それは嬉しいコトなのだけれど…
やっとやっと少しずつ
普通の?日常が戻ってきた夏でも…

そんな2023年わが夏の短歌を…

白鷺の中州に10羽集い居り流れ見つめて彫像のごと

流れの速い宇治川の中州にオオサギ、チュウサギ、コサギが
それぞれ川面を見つめている…
アオサギやゴイサギ等も含めてサギ類は長い時間身じろぎもせず
(正にそう見える)獲物を狙っている姿にいつも感心する
「珍しく?!哲学的だ」と評されたけれど
ただ見たままを詠んだだけです


雲湧きて眩しき白が浮かび立つ空の青さが猛暑の救い 
 
外気温計の表示が「40℃」と言うのを人生で今夏初めて見た
いつもにも増して暑い暑い夏…
しかし夏特有の真っ白いモクモク雲が浮かぶ紫紺の空の美しいこと…


雲なびく飛び切り碧い夏空が38度の酷暑の救い
 
毎日「不要の外出は…」とか言われて
実際少し動くと汗だくの日々
それでも青い空を見上げると気持ちが晴れ晴れする
降り注ぐ夏の光は心地よい(一瞬は! )
 
                     

水遣れば飛び跳ね逃げるその姿ハーブ育ちのバッタの奴め

何年か前からどうも家の植木鉢群にショウリョウバッタ?が
住みついてるらしい
ただでさえ植木鉢育ちでひ弱なハーブが食い荒らされるどころか
食い尽くされて枯れてしまう
今年買った6鉢のいろんな種類のバジルがほとんど収穫できず全滅!
数年前種が飛んでかいろんな場所で育っていたレモンバームが枯れた時は
肥料をやったからとか水遣りの問題かとか思っていたが
違ったらしい…バッタの奴め!でも殺せないんだけど…
 

和やかに顔を見合わせ笑い合うただそれだけの普通がいいね

大っぴらにマスク外してお互いの顔を見て話し
顔を見合わせて笑い合うただそれだけの当たり前が
豊かな日常に心和む日々に繋がっているんだとしみじみ…


雲間より光る満月友として走る高速異次元のごと

いつも思っていた「お日さまやお月さんに恵まれている!」と
雲間ではあるけれど「満月」とともに高速を走れるなんて…
夏旅の終わりに大きな素敵なプレゼントをもらったみたい
「満月を友に」走る高速はまるで空に向かって
異次元への道を走っているような…

            

季節知り鳴きだす昆虫(むし)の健気さよ38度の酷暑を越えて

こんな酷暑の中でも8月の終わりになると
宵には秋の虫の声が聞こえてくるように…
澄んだ音色に思わず耳を澄ませる
自然の営みは素晴らしい…自然の生き物たちの…
人間技がこんな過酷さを生み出していると言うのに…
遠く及ばない及ぶはずもない地球の営み…宇宙の力…  

                     
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草香り若き緑の歌響く・・・わが春のうた2023

2023-06-30 00:00:10 | 風歌

6月ももう終わり
京都もすっかり夏の装い
蒸し暑い「京都の夏」がやってきた
今年は少し遅ればせて

今年は春の初めからいろいろな花々は
桜をはじめ毎年よりどんどん早く咲いていくけれど
3年ぶりに「グリーンシャドー」が咲いた!
名前を忘れたちょっと変わった額紫陽花も…
「グーンシャドー」は真青に回りが白だったのに
青紫や赤紫に…植え替えた土や肥料がアルカリ性だったのだろう?!
額紫陽花も同様でこちらは2年ぶり…
でもまた変わった味わいがあり咲いてくれたことがとても嬉しい

旅が多かったわりになかなか春らしい短歌も
短歌自体も何故か詠めなかったこの春
不作ながら一応6月のうちに
わが春のうた(短歌)を少し…


花も葉も箱根ウツギの元気さよ見る見る育つ茎も木のごと

1昨年、お隣から「一番好きな花だから!」と
鉢植えの箱根ウツギを頂いた
楚々として香りもあり色が白からエンジに変わっていく様子もいい
昨年は花も少なかったけれど「鉢植えなのにどうして?!」と
思うくらいどんどん大きくなって太い茎が何本か幹のように…
葉も良く茂り花もどんどん咲いて「お見事!」「すごいね!」


草香り若き緑の歌響く満ちる息吹に深く息吸う

若葉の緑の多様さ、清々しい美しさにはいつも心打たれる
その柔らかく優しい翠が何とも言えず愛おしい

        
       <京都・貴船>             <京都・大原>

近頃はトンと見かけぬ鯉のぼり変わり行く世よまたそれも良し

少子化故も勿論だけれどやコロナ禍もやっぱり世の流れもあるよね…
「見かけない」のは寂しい気もするけれどまたそれもいいかも…


幾年もツバメの子育て見守りし日々が恋しき初夏の夕暮れ

毎年春になるとやって来てお隣のガレージで巣を作り卵を産んで
子ツバメを育てるツバメたちを見てきた
(お隣はフンを落とされ大変だったが)
カラスに巣や卵をやられたり子ツバメを落とされたり
それでも親ツバメが頑張ってご近所の人の手も借り
4年ぶりの巣立ちや旅立ちを見送くることができた
(2020・8ブログ「4年ぶりのツバメの話」)
あらから3年、お隣のガレージがリフォームされツバメは来なくなった
日課のように1日に数回巣を覗き、餌を食べる様子を見、
日に日にしっかりと育ちゆく子ツバメを見守っていた日々が
この時期になると懐かしく恋しい


真夜中の差し込む光に誘われて窓辺に仰ぐ月清らかに


時に家人のアトリエに真夜中、光が差し込んでいるのに気づく
満月に近い月の良い夜…
きっと天頂に上った月の光が煌々と差し込んでいるのだろうと
ついつい窓辺から時に窓を開けてしばし月を仰ぐ
静かな良い時が過ぎていく


                 
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見る見る開く春招くごと・・・わが冬のうた2023<2>

2023-03-08 00:00:57 | 風歌

毎年、啓蟄を迎えるこの時期になると
草野心平の「春のうた」を思いだす
「ほっ まぶしいな」「ほっ うれしいな」
「ケルルン クック」「ケルルン クック」

日差しは優しく降り注ぎ春の足音が聞こえ始めた3月
今年も家のあちらこちらに小さな雛飾りを飾った
ミニ雛5組、貼り絵雛2枚、織絵の雛飾り額
どこか気持ちが柔らかく和やかになる…


新しい春を迎える前にわが冬のうた(短歌)を…


先年の年賀木うさぎ眺め居り妻亡き冬のその人想いて

毎年お正月に、年賀状代わりにその年の干支の
小さな木の作品を送ってくださる方がいる。
ご夫妻とも木工作家さん。
毎年楽しみにして、2,3か月は飾っている。
昨年末、奥様の喪中はがきが届いた。
「もう一回り以上送ってもらってたんだな」と
しみじみしながら12年前のうさぎを飾った。
この冬の沁みる寒さの中で奥様のいない時を
過ごしてらっしゃるその人の今を想う…


春気分縮緬うさぎで模様替え足上げ手を曲げダンスのポーズ

長年ガラス戸棚に飾っていた
今は亡き友人の丹後縮緬の草木染作家と
人形作家さんがコラボして作った小さな「うさぎ」を
壁に飾れるようにちょっと直して飾ってみた。
手足や耳、ボディにもワイヤーが入っていて座らせたり
手足や耳を少し曲げたりできる。
手や足等に少し表情を付けて
「ウサギのダンス」で気分を上げる感じに!


昭和にはもてはやされた「若」の文字
今はめっきり減った気がする

「若」って昭和の香りがする
流行り歌は勿論のこと(その以前には唱歌や軍歌まで)
いろんな文化や場面の中で多用されていた気がする
時代が「若かった」せいだろうか?
まだ「未来に希望」があった?
平成から令和にはほんとに見かけることが少ない
「老人」が増えていつまでも幅を利かせ
「若者」がグーンと減ったせいなの?


口ずさむ昔馴染みの流行り歌忘れな草に水遣りながら

懐かしの流行り歌つい口ずさむ忘れな草に水遣る朝は
             
                 

友人のお庭にいっぱい咲いていた「忘れな草」
とっても小さいが水色が美しい清楚で可憐な花だ
初めて鉢植えを見つけて早速買って植え変えた
水遣りの時つい口ずさんでしまう、うる覚えのあの歌!
「忘れな草を あなたに あなたに ♪」


部屋中に香り振りまきヒヤシンス見る見る開く春招くごと

濃いピンクのヒヤシンスの鉢植え
見る見る伸びて花が開き始め3つの茎からわき芽も育って
柑橘系の甘い香りが沸き立つ感じ…
今まで難しくて避けていたけど
初めてはがき絵にも3枚ほど描いてみた
それなりに形が描けたことが嬉しい

              
縮緬の長耳兎雛はメイン席亡き友染めし草木の色の

今年は兎年と言うこともあってリビングのメインに
これも友人作家コラボの「長耳兎雛」を飾った
友人の染めた草木染の洋服等の残り布を使っていて
こちらも長い耳にワイヤーが入っており好きに曲げて
表情を付けることができる
自然の草木から貰った色は優しくそこはかとなく美しい

   
             


降り注ぐ火の粉の舞と「南無観」の水取の行に思いを馳せる

「水取り」の時代(とき)超え続く行の道浄化の波の広がり祈り

東大寺修二会のお松明がもう中日を迎える
満月の今夜はさどかし気が高まり美しかろう
20数年毎年通っていた「お水取り・お松明」
2020年を最後にコロナ禍で自粛…
S師も管長を降りられて(まだまだお忙しくされているらしいが)
初めて長老として見守る修二会はどんなだろう
炎の舞とあの匂いと差掛けの響き
「南無観、南無観」の声明と五体投地の音が
この身と内なる宙に今も深く広がる…



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芳るいのちの愛おしきかな・・わが冬のうた2023<1>

2023-01-25 00:00:20 | 風歌
                             「雪こんこ」
新しい時の始まりは静かに足早に過ぎていく
今日はこの街にこの冬初めての雪が降った
見る見る積もって一面を白い世界に変えている

年末までは何かと少し慌ただしい時を過ごしていたが
年が明けてまた今年も「籠りの冬」が始まりそう
籠りの時に「何をしようか」「何創ろうか」とついつい…
まず自分のセーターは1枚編んだけれど…


年の終わりから年初めのわが冬のうた(短歌)を…

気合い入れリース作りに汗滲む生葉の緑に五感も揺れて

12月初めの今や恒例となったフレッシュグリーンのリース作り
辺りいっぱいの生葉に森の香りが漂い始めると
「さあやるぞ!」と気合が入る…
飾ってからもう1ヶ月半たつのに
まだまだ緑が鮮やかで美しいフレッシュリース!
ミニリースも綺麗で可愛い…
気合を入れて作った甲斐があると言うものだ
  

ゆく年の良きこと数えて冬至風呂ゆるりほっこり柚子の香の中 

昨年初めて知った「所によっては柚子を半分に切って
風呂に浮かべるところがある」と言う話…
今年は試してみた!
種は出るし見た目もちょっと…なんだけれど
香りはとってもいい
「今年もいいこと、恵まれたことや有難いなと
思うことがたくさんあったなあ…」としみじみ
今年はより常に「良きこと」にまず目が向く、目が向けられる
そんな時を日常を大切に過ごしていきたいものだ


過ぎ去りし時は移ろう夢のごと「愛の夢」聴くクリスマスの午後

ちょっと前のことはもう「過去生」のようだと誰かが言っていた
人生は己の描く夢幻とも…
芦屋の音楽ホールでT氏のクリスマスピアノコンサート
リストの「愛の夢」が優しく美しく清らかに響く…


伝統の「納豆餅」で新年(とし)祝う小餅五つをのばして巻いて

「納豆餅」の話は新年の短歌に合わせて良く書いている
京都のある特定の地域だけに残る風習で新年に
「白みそ雑煮」でなく納豆を餅でくるんで食すのだ
(なぜそのようなことが行われるようになったのかは定かでない)
その辺りでは昔はみんな納豆は各家で仕込んでいて
手前納豆が当たり前だった…
今ではちょっと話題になってるようで餅に納豆を
つき込んだものが地域の道の駅等で特産品として
売られていたりする…
納豆の起源は東北や関東ではなく京都のこの地域だとも…


カンコーン「ひとめ」「ふため」の声響く
どこに消えたか羽根つきの音
  
凧あげ、独楽回し、羽根つきがお正月のこどもの
外遊びの定番だった
凧あげは凧の姿はいろいろ変われどまだよく見られる
独楽回しも正月に限らないけど続いている
羽根をつくのに苦労したあの豪華な重い羽子板は
今何処…
黒い丸い木の着いた色とりどりの羽根が
羽子板にあたる音は独特なものだった…
聞かれなくなって久しいが今も耳に残る
羽子板は観賞用!?として今もあるのだろうけれど…
「羽根つきの音大好き むかしむかしから響いてきた音」
          (谷川俊太郎「お正月さん」)

晴れ着着て絹のおリボンすまし顔正月写真は想い出連れて

お正月・年初めと言うとお正月が誰にとっても
「特別」だった頃を思い出してしまう
(今は年々特別感が薄れていく、文化的にも、自分的にも)
物心がつく前から新年には絹の着物を着せてもらって
頭には華やかな作りリボンを飾ってもらって
玄関で記念写真を撮っていたなあ
着物は成長に合わせて縫い直しや新調をしてもらい
「おリボン」は毎年変わっていたような…
お正月写真を見ると新年の張り詰めた清々しい「気」や
子ども心に晴れやかだった「気分」がよみがえり
今は亡き人たちの暖かい笑顔が浮かんでくる


薄桃に年越えて咲くミニ薔薇の芳るいのちの愛おしきかな

年末に開いた1輪のミニ薔薇が瑞々しく咲き続けている
薄桃にほのかなグリーンが薄くかかって何とも麗しい
儚げなのに力強く優しいいのちが花びら1枚1枚に
宿っている…愛おしさもひとしお
    
                                                           
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真っ只中の秋色の中・・・わが秋”のうた2022

2022-12-10 00:00:20 | 風歌

晩秋から初冬へ
季節模様は足早に変わり
京の街も師走の装いへ…

一斉に車も人もドーンと増えたお久しぶりの京都の秋
外国の方の姿も多くなり忘れかけていた人いっぱいの
混雑状態に戸惑ってしまう…

ほんとに久方ぶりの秋の嵐山散策
渡月橋辺りは押し合い圧し合いの感じで大賑い…
こちらもお久しぶりの嵐山の料亭での会食
予定時間をかなり早めて出かけて来た

「釣瓶落としの」秋の午後
早や夕方の気配でちょっと残念だったが
充分に美しい京の秋映えをしっとりと心に刻む時間となった
予定より早めに入った料亭での検温で
またまたブザーがいっぱい鳴ったけれど…
気づかぬうちに寒さと急な冷え込みに
随分と体が冷え切っていたんだな
(あくる日の京都・嵯峨野紅葉のテレビ特番で
何回も検温してくれた方が出ていてびっくり!
「嵐山・K彦」のご主人だったんだ…)


今年は京都でも何故か黄色味が強い感じのもみじ風景
秋旅でも地元でも「美しい日本の秋」に恵まれ幸せ
         
      

何故かあまり「おうた」の方には気が向かずの秋だったけれど
少しだけ2022年のわが秋の短歌を…


取り取りの欅紅葉の並木行く頬がひんやり秋晴れの朝

この辺りでは秋一番早く紅葉が始まるケヤキ
木々によっていろんな色に紅葉するのが不思議
色とりどりのケヤキ並木は取り分け綺麗だ
青い空も美しい放射冷却の心地いい展覧会の朝…


チェロソナタ心の芯に響き居り最後のショパン沁みる晩秋 

芦屋の会員制音楽ホールで田尻氏の1年間のショパンプログラムの
最後にふさわしくゲストにこちらも素晴らしいチェリスト
長明氏を迎えてのコンサート
特にショパン最後の楽曲と言われる「チェロソナタ」
お二人の超絶技巧が心の奥深くに響き渡る…   


息を呑む織りなす錦艶やかに真っ只中の秋色の中 

鮮やかに艶やかに輝く色取り取りのもみじに
言葉もなく唯々見とれ唯々立ち尽くす幸せのとき… 


想定を超えて蠢く裏表何が何やら真実(まこと)は何処に

やがてすべてがいろいろなことが
明らかになる日が来るのだろうか
やがてヒトはいろいろなことの
「真実」を知ることができるのだろうか
いつかヒトは…


     
   
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青に浮く雲悠々と夏謳う・・・わが夏のうた 2022

2022-09-05 00:00:14 | 風歌

暑い暑い夏も過ぎ去ろうとしている

規制が緩んで一抹の解放感が漂ったものの
我が国に伝えられる状況は依然として…
世界の動きに反してまだまだ続くこの重苦しさは…

しかし広がる夏空は何処までも青く
夏特有の白いモクモク雲が気持ちいい

戻り来た京の夏
神業のような天の采配に守られた
祇園祭の晴れ渡る空のもとでの巡行
見事に点って赤々と燃え盛った五山の送り火
長い長い年月伝統を受け継ぎ守ってきた町衆の
熱いアツイ思いが志が今年はより深く強く心に沁みた
京都人には誰の胸にもより深くきっと…

2022年過行く夏のわが短歌を…

青に浮く雲悠々と夏謳う澱む大地に光よ注げ

真っ青な夏空の広がりに真っ白な雲が沸く
真夏の太陽が輝き強い光が降り注ぐ…
この混沌と澱み深き大地を
その熱い光で洗い流してと願わずにはいられない


久々の友達ランチもキャンセルに第7波って何がどうなの

規制は緩和されたけれど禍の人は増え続け
学校や仕事場でのクラスターは止めを知らず…
諸外国からは解放された日常が漏れてくる…
報道はされないけれど…
いったいわがクニはどうなっているのか…
  

指踊り湧き出るごとく音が舞う内なる宙にショパンが沁みる

久しぶりの芦屋の会員制音楽サロンでの
ピアノコンサート
真直で見る超絶技巧の指の動き
真直で聞く音の輝き、響き、揺らぎ…
いつもに増してショパンが体全体に心に沁みる沁みる…


苔の森甘き香りの漂いて風の奏でるメロディを聴く

信州蓼科・御泉水自然園
北八ヶ岳・蓼科山7合目から8合目
幾多の苔が息づく深き森
どこからかほんのりと甘い香りが…
風の音楽を聴きながら木道を歩き
精霊たちの気配を肌で感じる至高の時間…


新潟へちょこっと一足立ち寄り湯友と久々「黙浴」なんて

2年ぶりの黒姫
県境をほんの少し超え新潟の温泉へ
うまい具合に貸し切り状態を喜んで
積もる話を…おしゃべりに花が咲く…
ふと見ると「黙浴で」の張り紙が…
「ごめんなさい」…後の祭りです


木々の葉と風の奏でる音の波に心鎮まる高原の午後

白樺の葉の柔らかな揺らぎ
落葉松のそよぎ
木々の葉たちと高原を吹き抜ける
風のコラボに
静かに耳を澄まして…
心和らぐ時が心地よく流れていく…
  

すっかりと我が家に馴染んだこの三年見方変えれば愛おしき日々

長きにわたり仕事につき
その後も何かと忙しい日々を送り
こんなにも家で引きこもりの日々を
過ごしたことなかったなあ
引き籠ったこその様々な気付き等々
思い返せばある面
愛おしき日々でも…


町衆の守り受け継ぐ熱情が天に届きし「祭」「送り火」
  
3年ぶりの本格開催
「祇園祭」「五山の送り火」
強い雨に翻弄されながら当日は輝くばかりの祇園祭「山鉾巡行」
直前までの雨がその時だけ見事に止んだ「五山の送り火」
ほんとに見事で一層のすばらしさに満ちて…
かかわった多くの人たちの
伝統を守り受け継ぐ純粋な熱いアツイ思いが
奇跡を呼んだ…
その真摯な心根が押し寄せてくるようで…


     


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映る緑の柔らかきかな・・・わが春のうた2022<2>

2022-06-25 00:00:14 | 風歌
                             
梅雨入りし六月も終盤
この春は時として寒い日々も多々あったけれど
さすがに今はじっとりした肌感の
京都の夏が始まった感じだ

家に籠っていた冬から
やっと外へ向かい出した春…

留めおきたき「春の情景」「春の心模様」
遅ればせながら爽やかな風を思い起こして
わが春の短歌を…

目をやれば舗装の隙間に立浪草真白き花の陽に輝きて
 
ずっと「どうしてタツナミソウと言うのか?」
と思っていたけれどやっとわかった!
よく観察すると花弁の重なりが白い波が
立っているように見えるのだ!見かけより
生命力の強い山野草!ちょっと感激!
                                               

青萌ゆる清滝川の目映さよ野鳥(とり)の囀り芳しき風

緑の総称が「青」、様々なミドリやアオが
あふれ出る麗しき国の春!
3000とも言われる色を表現する言葉や
ミドリやアオの漢字がいっぱいあるのも
この国の感性の深さゆえ…
素晴らしい日本人の本来の感性を
呼び覚ましたいものだ


打ち上げの三月遅れのバーベキュー友とワイワイただ有難う

当たり前と思っていた日常が激変した日々
こんな風に会えること、話せること、
ちょっぴりはしゃいで
笑い合えること、一緒にお食事できること…
ただそれだけで「有り難き」ことなんだね


ゆっくりとゲートの閉じる心地して友を想えば寝付かれぬ夜

友との永遠の別れの話ではないんだけれど…
目の前でゲートが閉じていくとはこういうことなんだと
実感した日…世界が分かれていく感覚…ちょっと辛い…


透き通り清く煌めく湧き水に映る緑の柔らかきかな

其処彼処から湧き出る透明な水
それが優しき若葉を映している
ただそれだけで愛おしい…
  

篝火の揺らめく炎富士の山友が頼りの初グランピング

目の前に気高き富士、暖かく辺りを照らす炎の輝き
張り詰る澄んだ冷気、煌めくアルクトゥルス…
友の助けあってこそのすべてに恵まれた
初めてのグランピングに感謝!


本来の自己へと光は降り注ぐ紫紺の空にウエサクの月

今宵は5月の満月、ウエサクの満月だ
天上界と地上をつなぐ橋が架かり「目覚め」を
呼び覚ます力がグーンと増すという
強く輝く月が紫紺の空に…


水色に明け往く空に紅富士の息飲む姿ただ有り難き
  
唯々「有難い」唯々「ありがとうございます」
今ここで今見る紅富士に
今発する言葉とてなくただただ今…


柔らかき夜明けの空に紅の富士立待月はただ涼やかに 

えも言えぬ光景です… 


アカゲラの飛び交う森のカフェテラス競う花ばな幸せ時間

滅多に目にすることのできない野鳥たちが飛び交い
たくさんの優しい花々、ハーブたちに囲まれて
柔らかい時が静かにゆっくりと流れる…

    
                             紅富士                                     タツナミソウ     
                                                                          
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