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☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

菜の花揺れて春歌うごと・・・わが春のうた2022<1>

2022-04-04 00:00:49 | 風歌

4月に入った
咲き初めし桜が一気に満開に…
寒の戻りが結構強いけれど花の季節は先に先にと進んでいく

頂いたミモザでスワッグを…
あまりに鮮やかで優しい黄色が美しくて
リースのために小さく切ってしまうのが
何だかできなくて…
買ったミモザは生けてもドライにしても今一つだが
直植えの木からの頂き物は日がたってもとても美しい
             
今年はこの時期に用事と合わせて
名古屋方面まで高速を走ったり
近所の桜並木や賀茂川沿い、桜満開の高瀬川沿い
伏見や宇治にも足を延ばして車窓からの「桜見物」ができた

人も車も一気に増えて人いっぱいの四条通や河原町通
名神も乗った途端十数キロの渋滞…
春休みや花の季節と相まって「ここぞとばかり」の
気持ちが伝わっくる
季節や花を愛で明るい気分に浸るのはとてもいいことだ
地の動き激しくより外騒がしい今こそ…

そんなこんなの早い春のうた(短歌)を…

ミニ雛に添えて生けたる桜花次々咲きて春を振りまく


短歌会で「京都のお雛様は旧暦だから
花の開花と合わせられていい」と言う話があったけれど
他所では3月3日が過ぎたら片付けてしまうのね
「雛飾り」周囲でも2月の末ごろに出して旧暦の4月3日まで
出している人は多いよう思うけれど…
ミニ雛の横で早咲きの桜が本当に美しく咲いてくれました


梅三分水仙菜の花取り取りにマスク外して春を吸い込む

近所の白梅の大木が眩しい
咲き誇る水仙、咲き始めた芥子菜、鮮やかな桃…
「香りも花」「香りも春」!
マスクを外して大きく深呼吸!
「春」を体の内にいっぱい取り込む
気持ちいい!
 

古き恋ふと甦る春の宵バンドネオンの音色が沁みる

久しぶりにタンゴのデュオ(ギターとバンドネオン)の
プラネタリウムコンサートに…
生演奏はやっぱりいい
春の始まりの心地よい宵…
しかし混沌の極みのごとき春の宵でもある
映し出される一面のひまわりに
寂れた古い街並みの情景に
哀愁を帯びた音色が
いろんな意味で沁みる沁みる…


絶望のの淵から立てる人びとの美しさ見る3.11

「逆に励まされる」なんて言葉をよく耳にするけれど
3.11後の東北の人たちや関わってきた人たちから
人間の持つ前向きな力やすばらしさ等々
今も多くを学んでいる…


日々届く友の便りはネットから嬉しくもあり寂しくもあり 

何度か書いたことがあるようにネットからは
いろんなエネルギーも瞬時に伝わってくるので
「うーん」と思うこともあるけれど
未だ先の見えない3年目のコロナ禍の状況下で
もしネットが無かったら
日々どんなにか心細く寂しいだろうし
いろんな意味で不便この上ないし…
でも直に会いたいよね、お食事もしたいよね
顔も見たいよね、心置きなく…


咲き初めし桜小道に風そよぐ菜の花揺れて春歌うごと

ソメイヨシノのピンク色とからし菜の黄色が
美しくコラボし始めた川沿いの桜道
心地よい爽やかな風が吹く
ムラサキケマン、オオイヌノフグリ、ホトケノザ等々
野草も花盛り
ブルーのハナニラがとっても綺麗!
                    
            

                 
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メジロ集いて春呼ぶごとく・・・わが冬のうた<2>2022

2022-03-14 00:00:30 | 風歌

暖かい風が少し吹き始めた
もう黄砂や花粉の季節がすでに…

アメリカやカナダでは枠パスやマスクの撤廃が始まるとか
風穴が開いて新しい風が吹き始めるといいな

青いシリウスの光に惹きつけられる
飛行機かYFOと見紛うほどに大きく
強烈な光を放っているように私には見える

ゆっくりしていると思っていた家人だが
制作を始めると早い
今年の秋の個展は「墨絵」でいくことにしている
「奏墨」と名付けた綿布にジェッソ(白いアクリル)塗って
墨で描いたオリジナルの墨絵の小作品と
(今回は古材は使わず欅やウォールナット等の銘木に貼り付け)
半抽象的なダンスシーンを半紙に墨で描いた作品群が
メインとなる予定

双方とも「緑墨」を使っていて
新しい感じの柔らかさと面白さが出ている
「奏墨」は初めてとなる「雪」の風景
どちらも新鮮でいい感じだ…
この時点でかなり作品ができているのが驚きだ
これからしばらくは来年の展覧会に向けてずっと描きたかった久しぶりの油彩の
ヌード作品に取り組むという

前置きが長くなってしまったが
年明けからの春に向かうわが冬の短歌を…

 
 吹きつける冷たき風も何のそのプリムラジュリアン鮮やかに咲く

   毎年冬に向けて薔薇咲きのプリム
    ジュリアンやその他ジュリアン類の
    鉢植えを玄関表に置いている
      冷たい季節の中で健気に
   可憐に咲く花が愛おしくなる…
   

 梅香る如月の空鮮やかにメジロ集いて春呼ぶごとく
   
   近くの白梅の大木はもう5分咲き  
   青空に白い花が映えてメジロが
   集まって来る
   その黄緑を目で追う心地よいひと時
   吹く風はまだ冷たいけれど
   春はそこまで…

 
 大切な別れの式もオンライン予期も予想もつかない日々に

   今年は何とか卒業式はほぼどこも
   行われたらしい
   でも保護者はオンライン参加で
   「一生に一度のことなのに」
   と嘆く人がいた
   一昨年はもっと…だったけれど…

 
 外の音激しさ増して鳴り響く何が本当で何偽りか
 
   マスコミは一定方向で騒ぎ立てる…
   都合の悪い情報は遮断なのか…
   誰にとって…何にとって
   自分の感性で見ていくしかない
   時代?!
   自己判断、自己責任の時代とも
   思うけど
   
 
 夕映えの空鮮やかに輝きて留めおきたき一瞬の色

   夕映えの空はどの季節も美しい
   大きく深呼吸する
  
       
            



                 
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桜新芽のほのかに赤く・・・わが冬のうた<1>2022

2022-02-03 00:00:50 | 風歌

ほっとした柔らかい時の流れも
ほんのひと時で過ぎていき
新春の華やぎもそこそこに
また篭りの冬が…

より内に向く時間を大切に
外の世界の激しい揺さぶりを
俯瞰してみることを
より意識して
何にもない時の流れを大事にしたい

2022年2月
また何かが変わっていく気がする


年の暮れからのわが冬の短歌を…

南天の煌めく赤に魅せられて正月飾りのリースを創る

  宇治で「持って行かれますか?」と
  びっくりするほどたくさん切って頂いた
  南天の赤い実が
  あまりにも綺麗だったのでリースに!
  1か月、実も落ちず家人の「虎の絵」とともに
  しっかりお正月の玄関を飾ってくれた…
  活けた分は一緒に頂いた見事な千両とともに
  今もまだ充分キレイだ


雪起こしの風吹き荒れる年の暮れ小泉八雲の「雪女」聴く

  ゴーゴーとホールにも聞こえるほどの風が吹く中で
  「雪」にまつわるお話の朗読とピアノ演奏の
  公演に久しぶりに出かけた
  臨場感あふれる「雪女」
  さすがにちょっと…


華やかに装い集うも儘ならぬ篭りの冬ももう三度目に

  クリスマスパーティーや忘年会、新年会、コンサート
  時には着物でお出かけ等々…
  この季節ならではのお楽しみもすべて自粛…
  打ち上げなんかもささやかにささやかに…
  華やかに装うなんてとてもとてもの冬が
  3年も過ぎていくのはとてもとても寂しい…
  


久々に寒さ身に染む冬なれど我が町不思議雪は舞うだけ

身に染みて寒さ堪える冬なれど積もらぬ雪に寂しさもあり

  この2年は暖かい冬だったと思う
  京都でも(長野でも)この冬の寒さは特別級とか
  京都市内ではそこそこの年令の人が
  「こんなの初めて」と言うぐらい雪が
  降ったり積もったりしてる
  「なのにどうして?!」
  我が街はこの冬は降らない積もらない
  多少少ないと言ってもいつもはほぼ同じ時に
  降ったり積もったりするのに
  何故か不思議な冬
  雪景色がちょっと恋しくて
  やっぱりちょっと寂しい
  

大寒の雪に耐えつつ春を待つ桜新芽のほのかに赤く
  
  大寒の時期京都市内はしっかり雪が降った
  京都の雪景色は特別だと思う
  その中でも桜の新芽は優しい赤で
  春を待っている…
  だが本当は
  植物たちはみんな
  耐えてなんかいないのかも
  ワクワクしているのかも
  とも思う今日この頃…
  

吹きつける寒風の中見つけたる薔薇の新芽の赤鮮やかに

  頬うつ風はやけに冷たい
  ふと深く美しい赤いバラの新芽に目が留まる
  小さい芽もこんなに美しいんだね…
 
 
      

 お正月花に変えて赤目柳に
 ガーベラとストックとカスミ草を活けた
 光と気分はもう春に向かっている
 11月から家で育ったのと展覧会で頂いたのを
 合わせて3組作って飾っていたオキナワスズメウリ
 ちょっと萎んできたので1組はずした
 3か月たつというのにまだこんなにキレイ!
 
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昇り来て冴えて煌めく名月に・・・わが秋のうた2021

2021-11-27 00:06:39 | 風歌

京の街に人も車も日に日に増え一気に活気づいて
晩秋の古都も色づきが増した感がある

今年の紅葉は今一つの思いがあったが
それはそれなりに
見頃、見所の声をを聞くようになった

所用で京都縦貫道に乗ると
黄葉の盛り
ところどころに楓の赤が映える
メタセコイヤの燃えるようなオレンジも遠目に美しかった

久しぶりの雨あと急な寒気が来て
一気に秋が過ぎていく気配

わが秋の短歌を…

春緑夏は碧色秋は紅旅路の友は移りゆく色

今年の新緑は殊に美しく
夏秋の蓼科ブルーに八ヶ岳ブルーも…
空や山や海や街角等々
陽の輝きの中、各々の場所で
時々の日本の色に出会うことも旅の大きな楽しみだ


昇り来て冴えて煌めく名月にバイオリンの音澄て流れる

中秋の名月に向けてのコンサート
ピアノの響き、バイオリンの音色
澄み切った初秋の大気が流れる中で
竹ろうそくの炎が揺らめく
昇り来た名月に音が溶けて流れていく


暮れゆけばウマオイの声しみじみと小さき旅の余韻の如く

「スイーチョン」「スイーチョン」ウマオイの声は
何故か幼い日を思い出し郷愁を誘う
1日だけの短い秋の旅の終わりに聞くと
しみじみと沁みてくる


幼稚園にお泊り合宿頑張って成長したらし友の飼い犬

長く可愛がっていたペットのコーギーが亡くなりロス冷めやらぬ中
新しいいペットを飼い始めたと古い友のインスタで知る
幼稚園に通いお泊り合宿を体験しコミュニケーション力がついて
友達犬もでき始め大きい犬にも近づけるようになったとか
先生にも褒められて…
何たる擬人化?!
何ともかとも…


FBのペット親ばか其処彼処味のある子は許せるけれど

言うことはありません…ペットとか孫とか…
大きい声でも言えません…
可愛く媚を売る感じには…
どちらも味のある子は…
人間の生活、生きていくうえで「ペット」が大きな支えとなっている
そんな時代であるとは思います…


雲に乗り色づく山や我が街を眺めて見たいそんな秋空

澄み切った秋空を見上げると
子供の頃のような気持ちになる
そんな秋の空が嬉しい…


赤黄色日ごと色増す街行けば人出も日ごと古都も華やぐ

寂しかった街角に人がどんどん増えて
京の街も色付いて本来の華やかさが少し…



      
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ゴンドラの窓から望む碧青蒼・・・わが夏のうた2021

2021-09-11 00:00:10 | 風歌

一気に涼しくなった9月
10輪目の月下美人が咲いた
気づけばあと1輪
あくる日3輪
やっぱり月下美人が咲く夜は特別な夜になる

残暑厳しいという予報は何処へやら
25日も早い富士山初冠雪の声も聞いて
蓼科では10度を下回って寒さで目が覚めたとか

虫の声にすっかり秋の気配
早々と過ぎゆきそうな今年の夏
わが夏の短歌を…
(あんまり気が入ってない感じですが)

満天の星空見たしと眺むれどひとつふたつと数える寂しさ

6月から7月にかけて京都の夜は曇って夏の大三角も
北極星どころか北斗七星も白鳥座もさそり座なんて全く見えない
星好き星座好きにとって寂しい限り
今年の夏はそんな感じで過ぎていきそう…


混沌の海に漂い惑うごと酷暑のクニの光は何処

これは7月のうただけど9月の今も全く変わらない
我が国をはじめ世界の混迷混沌は深まるばかりの様相
あれやこれや気象現象も含めて…
ヒカリを内に見て自分を整えていくしか…
カミノマニマニ…


プールより広き海より川が好き流れを友に泳ぐのが好き

夏の思い出はやっぱり川遊び
真っ黒に日焼けしながら清流で泳ぎまわったあの川の水の匂い
大きな岩あり渦巻あり
もちろん流れの急なところ緩やかなところ
浅瀬に足の立たない深い所…
ちょっとビクビクの冒険の面白さも
せせらぎの音を聞き青い空を見て流れに身を任せて
流されていく心地よさ
潜って綺麗な石を拾う面白さ…夏の思い出は尽きない


ゴンドラの窓から望む碧青蒼あおあおあお八ヶ岳ブルー今空の中

幾多のアオが目に心に沁み渡る
夏の空の色
蓼科ブルー
八ヶ岳ブルーは最高!!


降り続く雨の八月満天の星空恋し青空恋し

異常気象なんて言われて久しいけれど
こんな雨の8月は初めて…
白い雲湧き上がる濃い青空
輝く星空に星座を探す夏
当たり前と思っていた夏が恋しい


蜩に秋の虫の音混ざり居り不思議な夏がもう足早に

お盆過ぎて早々と蜩やツクツクボウシの声に混じって
秋の虫が鳴き始めた
雨雲いっぱいの不思議な夏は早々と往くのかな…

        
           
            

      

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初恋想う香り運びて・・・わが春のうた2021<2>

2021-05-29 00:05:01 | 風歌

3週間も早い梅雨入り…
今年は早いとは思っていたけど

今なお、予想もつかぬことが次々と
「何が何だか」の様相は深まるばかり

今まで当たり前と受け止めていたことの「真相」が
いろんな形で垣間見えてくる

しかしその実態は混迷の中
本当のことが何処にあるのか
本当のことって実際にあるのかさえ…
この世が「幻想」だということがじわじわと沁みてくる感じ

その中で「自分軸」の在り方が
ひとつひとつ問われ
あしもとの日々の暮らしの大切さが
しみじみと…

雨が降ると気分もまばら
美しく咲き競う花を愛でながら
気持ちを上げていきたいもの

春の終わりの短歌を少し…

車窓より甘き香りの漂いてニセアカシアは今を盛りに

 今年はきっと開花が早かったのだろう
 どこに行っても満開だったのは確か5月末から6月初め
 何とも言えない甘い香りが素敵だ
 白い花は食べられるという話も…


聞こえ来た昔好んだ恋歌にダメ出しをする時の流れよ

 「何の歌だったかしら」懐かしいメロディ
 ふと口ずさむと「えっ⁉こんな歌だったの?」
 「好きだった」のに今歌詞を聞けば何とも…
 こんなヒトがいたら「ウザイわ」…なんて
 これも時の流れ?時代の変化?


満開のニセアカシアの白き花初恋想う香り運びて

 漂うニセアカシアのほのかな甘い香りは郷愁を誘う
 初恋の匂い⁉なんていい感じ…
 

萌え出る車窓の緑取り取りに梅雨空蹴散らし雄々しく歌う


 道を行くごとに幾万の緑が美しく勢いを増していく
 うっとうしい梅雨空を跳ね返すように力強い
 本当に見事な新緑に圧倒されるようだ
 今年の緑も美しい!
 
  萌え出る車窓の緑取り取りに梅雨空の中往く春歌う
   出かけてしばらくはこのように詠っていたのだが…

                       
            

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生命(いのち)煌めく産卵の時・・・わが春のうた2021<1>

2021-05-10 00:00:06 | 風歌

早や5月も3分の1が過ぎようとしている
季節の花々は1か月近くも早く咲き始め
春爛漫を謳歌して輝きを増す

そのわりに寒暖差が大きく寒さや冷えが
例年に比べ長引いているのが不思議だ
夏日の今日やっと冬の間に今年は特に大きく育った
月下美人の3鉢を外に出した

京都の中心街は
緊急事態宣言中とはいえ昨年に比べ車は普段通り
人通りもそれなりに多く若い旅行者たちもけっこう…

4月宣言前に滑り込んだ「Sessionライブ」は好評で
参加者関係者ともども喜びの中で終えることができた
ほっと一息  


この春の短歌を…

   桜舞い芥子菜揺れて水温む小鷺飛び交いカル鴨チョコチョコ
 
 自宅近くを流れるO川の光覗かな春景色
 毎年変わりないこの心安らぐ美しい風景が嬉しい


バシャッバシャッ飛び跳ね蠢く鯉の群れ生命(いのち)煌めく産卵の時

 淀川からの鯉の上りも今年は早かった気がする
 早い時期はびっくりするほど大きな魚体がまさに蠢いている感じ
 力強い命の躍動に感動する…


初体験マイナス15度凍みる朝窓一面に氷の結晶

 北海道に就職した友人が「窓にも道路にも氷の結晶ができるんだよ!」
 と言っていたのを思い出した信州早春の朝


知らぬ間に窓から望む愛宕山ビルに阻まれ頭だけとは

 愛宕山は標高約900メートルだが京都では一番高い山
 実はウチの3階の窓から少し顔を出すと見えることに気が付いたのは
 家を建ててからだいぶたってからだったが嬉しかった
 この間までしっかり山の形が見えていたのに
 知らないうちに建物が建って特徴的な頭だけしか見えなくなってた
 残念無念


取りどりに緑織りなす萌黄時車窓に春の息吹が歌う

 高速を走っていると春の息使いが伝わってくる
 幾多の若い緑の歌が聞こえてくる…
 この季節これからの季節はいい
 麗しい自然とともに…少しでも…
  
  
    
 
         
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降り積む雪の白い朝・・・わが冬のうた<2>2021

2021-02-23 00:23:07 | 風歌

光はすっかり春の色をして日々輝きを増し
大地に溜まった芽吹きの熱は地上にあふれんばかり…
すっきりとした冬の青空はなくはや花曇りの感じ

今年の季節の行きつ戻りつは激しくて
時にウロウロしてしまう
「春を呼ぶ」東大寺のお水取り(修二会)も始まった
2月も残り少なくなったので「雛飾り」を…

いつものようにミニ雛を其処彼処に
陶雛2組 縮緬雛2組 貝雛1組
近年押絵風ミニ貼り雛2枚に織り雛のミニ額も加わった


移ろう季節の中で冬から春へ向かう短歌を…

シャンシャンシャン降り積む雪の白い朝記憶に残るあのバスの音


子供の頃タイヤチェーンは当然まだ金属製で
雪の国道を多くの大きなタイヤを履いたバスが通ると
独特のいい音がした
しんしんと雪がたくさん降る朝はその音が大きく響いた
音の記憶は不思議 
遠い思い出の中に今も心地よく響く音がある…


曇り空一瞬の青煌めいて誘うがごとく翡翠は飛ぶ

光は明るくなったが頬うつ風は冷たいO川沿いを歩く
一瞬の青が目に飛びこんだ!「あっ!カワセミだ!」
飛んでは止まり飛んでは止まり…
わたしが追いつくのを待つようにまた飛んではまた止まり
カワセミと出会えだけで幸せ
カワセミと遊べてもっと幸せ…


紅色と白を交互に和紙椿「花ごしらえ」の響きもゆかし


今年ももうお水取りの行が始まっている
コロナ禍の厳戒態勢の中で1270回目の修二会
今年は参篭見舞いに行くこともできない
昨年「花ごしらえ」で作られ練行衆と「行」を共にした
紅花とくちなし染めの少し煤を被った和紙椿一輪
有難くも我が家の車のフロントに…


「水取り」に臨む覚悟の僧おもう白き粉雪舞い散る宵に


今日は一辺して粉雪が舞う寒い夕暮れ
A紙の夕刊に東大寺のお水取りの記事が
管長インタビューも…
数日前東大寺に近しい方に連絡を取って今年の様子は聞いていた
らしいと言えばらしいのだが衣着せぬ率直お話ぶりから
この疫病下で1270回目のお水取りの行を行い取り仕切る
並々ならぬ覚悟や決意のほどが伝わってくる
今日のように厳しい寒の戻りや暖かすぎる日もある
1270年途切れることなく連面と受け継がれてきた1か月近くの厳しい「行」
20年以上の連続参拝は諦めて今年は遠くから
満願達成までの無事と浄化への「祈り」をささげよう


梅三分水仙菜の花とりどりにマスク外して春を吸い込む


白梅紅梅色に色とりどりの花が咲き始めた
古木の下お庭沿いよく手入れされたお花の公園
いつもと何か違う!?なんか物足りない!
と思ったら「何だ!」「マスクのせい?!」
漂ってくるはずの「香り」がしなかったからだと気が付いた
春の扉は香りが無ければ開かない…


                    
                                 
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先は見えねどカミノマ二マ二・・・わが冬のうた<1>2021

2021-01-20 00:00:15 | 風歌

新しい年は始まったが
人々の願いは叶わず世の混迷は深まるばかり…
に見える

明るい陽射しが差し込むとほっと…
危ない危ない
つい知らぬ間に世情の波に…

光の色が変わり始めた
光は先へ
もう直ぐ春の色に…


わが冬の短歌を…
(2021と言っても昨年末からの冬のうたです)

香り立つ有機の柚子で仕込み中マーマレードに酵素シロップ
  
 もう10年近く毎年造っている酵素シロップ
 この間かなり知名度が上がってきてネットに
 作り方がさまざま出てる
 簡単作り方キッドまで売り出しているのには驚いた
 自ら捥いで友人が届けてくれたたくさんの柚子でいろいろ…
 今年は知人から有機のりっぱな獅子柚子も頂いて
 さてどんなお味になるのか今仕込み中


昭和基地接岸したらし観測船南極思えば今なおロマン

 もう60年以上数々の物語を生んでいる日本の南極観測…
 機器等の進化により昔とはずいぶん違ってきているのだろうけど
 やっぱり地の果て「南極」は特別で壮大なロマンだ
 

ユラユラと湯船で踊る柚子眺むあれよあれよの今年想いて

 ほっこりと柚子を浮かべて冬至風呂…
  
 湯船で踊る柚子の姿がなんとも言えず面白い
 ロックアウトや緊急事態宣言等々…
 突然のコロナ禍で世界中が大揺れの1年をボーッと…
 
 「柚子を半分に切ってお風呂に入れる」ところがあると
 今回の歌会で初めて知った
 京都の柚子どころ「水尾」の柚子風呂のように
 湯船いっぱい柚子はなかなか浮かべられないので
 半分に切った方が香りがたつだろうな、試してみたい
 

鏡餅慌て買い足す年の暮れ恒例餅つき連絡も無く

 ほぼ毎年恒例だった餅つきが当然の如く連絡も来ないまま…
 鏡餅やっぱり買わなくちゃね、こんな時こそ…
 

コロナ禍に大統領選引き籠り先は見えねどカミノマ二マ二

 今だ先見えず…
 「カミノマ二マ二」
 神様の言う通りと
 心鎮めてこの時を過ごしたいもの…


くっきりと輝く三日月ただ眺む知らず積もりし憂さも忘れて

 身も心も制限された(制限した)生活の中で
 心しているつもりでも
 知らず知らずのうちに身も心も硬くなり
 積もっていくものがあるんだな
 それにしても冬晴れの空も白い雲も
 夜空も輝く月も星たちも
 本当に澄み切って美しい
 

 
     
    
                                 
    
                   
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舞い落ちる楓の赤に染まる朝・・・わが秋のうた<2>2020

2020-11-26 00:00:40 | 風歌

2週間の展覧会は深まりゆく秋を感じながらの毎日
展覧会を終えて久しぶりに車で巡る京の街は
青空が広がっているとは言えすっかり晩秋の装い
ここ数年京都の秋も早い

2020年の意味深く過行く秋を想いつつ秋の短歌を…

冠雪の白山望む北陸道日本海には高き潮満つ

10月半ばの富山・信州の旅、北陸道は秋が進んでいた
右手に望む白山はすっかり冠雪した姿が美しい
左手には波高き日本海が迫る


舞い落ちる楓の赤に染まる朝山荘テラスはただ今3℃

良く冷え込んだ山荘の朝
今年はテラスにかかる楓がすっかり紅葉して
綺麗な赤が目に沁みる
温度計は3℃を指して…


「陶仙房」装う秋に包まれて暖炉でほっこりカフェオレタイム

このところお馴染みになった陶仙房蓼科へ
群馬からの友人を誘って黄葉のお庭と暖炉目当てに
ランチの後秋色のお庭をゆっくり散策
少し冷えた体に沁みる暖炉の炎とあったかいカフェオレ


秋空に輝く三日月友として帰りの高速ひたすら西へ

帰りの高速
中央から名神を一路京都へ
夕暮れの空に輝く三日月がたまらなく綺麗だ

            

足早に過行く秋を想いおり紫紺の空に上弦の月

このところ本当に空が清々しく美しい
月の光も秋の夜空も一層に…
今年は行きつ戻りつしながらも秋の深まりが早いように思う
ロマンチックな気分ばかりに浸ってはおれない秋だが
時代の変わりを人の心の分かれ目を想う秋の日…
 

虫の音と秋の香りの直中で赤き名月ただ眺めおり

何も言うことは無い
この時を今はただ…


ギャラリーに光満ちると口々に集える人も笑顔に溶けて

天窓から自然光が差し込む展覧会場
すべて2020年の新作が並ぶ
訪れる人は一様に大きな驚きとともに
「光が溢れてますね」「心地いい…」
「暖かい光に包まれているよう…」と
後期展覧会「光の中へ」
穏やかで柔らかな暖かい時がゆっくり流れて
いろんなものが解けて
溶けていく…

            


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