今日も”LOOKING GOOD!”

いつまでも楽しく色んな所を走り回りたいと願う中年ランナーのお話です。

マルタに行った その6

2018-07-30 11:20:38 | スポーツ
 4日目の続きです。

 ここまで順調だった旅に異変が!
 というような大層なものではありませんが、午前に予定されていたハーバークルーズが強風のためキャンセルになったのです。9時の段階では雨も降り「まあ、しゃーないか」といったところです。今日の午後、翌日の午前と2チャンスあるわけですが、天気の流れから行くとどうも期待薄の感じです。
 
 とりあえず、青の洞門に向かいました。イタリアの青の洞門のようなとこらしいのですが、この強風では洞門に入る小舟はもちろん欠航です。上から眺めるだけになりました。



 行けないとなるとやはり残念ですが、本家のほうでもなかなか運が良くないと入れないらしいので、執着しても仕方ありません。順調にいかないのも旅です
 この後は本日のメイン、世界遺産ハジャーイム神殿、イムイナドラ神殿です。青の洞門のすぐ近くにこの二つの神殿があります。
 昨日回ったゴゾ島のジュガンディーヤ神殿よりは新しく紀元前2800年頃のもので保存状態もいいです。もちろん技術的にも進歩しています。しかし、大昔にヨーロッパかアフリカから海を渡って来た人々がいるという事実。巨石神殿遺跡をこの島に残したという事実。この圧倒的な迫力に打ちのめされます。






 とかっこいいことを言いながらも、二つの神殿がもう一つ区別できません。一遍に二つ見るとこんがらがります。

 風は強いものの日差しは戻ってきました。基本、マルタはこのような天気なのだなと思いました。
 昼食はフェニキア時代からの歴史を持つ漁村マルサシュロックのレストランです。もちろん、シーフードを食べました。


 
 かわいらしいルッツと呼ばれる魔よけの目玉のついた色とりどりの漁船が浮かんでいます。この町のシンボルです。






 のんびりした田舎町、何かホッとします。食事の後、露店でショッピングをしました。

 そしてスリーシティーズの見学です。スリーシティーズはヴァレッタの対岸のヴィットリオーザ、セングレア、コスビークワの3つの町の総称です。ここは騎士団が最初に拠点を築いた場所です。

 まずセングレアのヴェデッテセーフヘブン公園に行きます。ここからはヴァレッタビューを楽しむことができます。風が強い代わりに、空が本当にきれいです。空と海の青、それに挟まれるマルタの大理石の建物の蜂蜜色。見事な色彩の調和です。









 ヴィットリオーザではハーバーに停泊する豪華プライベートクルーザーに驚きました。金持ち度合いが半端ないです。





 このあと翌日行くはずだったイムディーナへ前倒しで行きました。イムディーナはヴァレッタが築かれる前の首都だったところで「丘の上に佇んでいる」というのがぴったりの町です。



 メインゲートを潜ったら首都だった頃そのままの町が現れます。



 人がほとんど住んでいない静かな町なので、それだけタイムスリップ感が強まります。



聖パウロ大聖堂に行きます。聖パウロは難破してしばらくマルタにいたとは知りませんでした。



 マルタでは一番の高所になるので、島がよく見えます。



 夕方になってきている(しかも寒い)ので、適当に観光したのですが、あとでガイドブックを見ると簡単では済ませられない内容があったみたいです。NHKでもイムディーナを取り上げていました。だいたい、後悔はあとに来ます。

 もうこの日で今回のツアーの観光は概ね終わりです。あっという間でした。
夜は最後なので、マルタ料理(兎)を食べに行きました。(長岡さんはもうパスということで日本料理です)
 兎ですが、「皮をむかれて赤裸」の兎を目の前に持ってくるわけでもなく、普通に煮込まれて出てきました。元々小さい動物ですから骨付きです。味は淡白で癖がないです。鶏の系統の肉で、個人的な感覚でいうと蛙のほうが好みです。もちろんおいしく頂きました。





 ということでマルタ最後の夜も終わりました。

マルタに行った その5

2018-07-23 16:14:42 | スポーツ
 4日目の朝です。
 この日はもちろんジョギングをしました。プロムナードの一番端まで行って帰ってくることにしていたので、往復8キロかな。ちょっと遠いので妻はパスです。しかし、天気は今一つです。夜中に雨が降ったらしく路面が濡れています。風も強いです。

 走り出します。一本道だし、マップも持っているので不安はないです。
 湾を曲がってとりあえず昨日折り返したところまで来ました。ここからは未知のところと言いたいのですが、バレッタに行くとき通っているので、再確認といったところです。
 そこそこ走って、公園のようなところまで来ました。



 マップを見ながら「あと、どのくらいか」チェックしていたら、犬を連れたおじさんが話しかけてきました。
 旅行者だと思ったのでしょう。「もうちょっと行ったら、プロムナードが終わる」というようなことを言ってくれました。ありがとうございます。


 後ろのほうに見える犬を連れている人がそうです。

 歩道が切れているところまで来ました。来た証拠の自撮りです。


 
 もう一度、おじさんが写っています。
 ここはスリーマというとこらしい。(現在マップを無くしたのでもうひとつわからない)折り返します。


 帰りはホテルに戻る時間がわかるので少し余裕があります。ゆっくり走ろう。




 進行方向に虹が見えました。




 今日もいい天気になるのかな。それにしてもきれいな青空です。
 猫の大きなオブジェのある公園まで帰ってきました。ここはもう一昨日走ったところです。



 「トップレス禁止」の看板。ということはこの辺りの海岸で、トップレスの人が出るってことか!



 また猫と遭遇です。しかし、本当によく猫がいます。岩合さんも来るはずです。



 スピノーラ湾まで戻って来てもう、プロムナードも終わりました。「もう朝ランも終わりか!」残念なので海岸沿いをもう少し進むことにしました。

 波が打ち寄せているカフェまで来ました。



 また、猫がいます(笑)よくできています。



 後はゆっくりホテルに戻りました。
 楽しかった。
 街は昼間の余所行きの表情とは違う表情を見せてくれました。
 ランニングは移動手段を使わずに簡単に見て回るための技術だとつくづく実感します。なにも速く走るだけが能じゃないです。

 この後4日目の観光に向かいます。


マルタに行った その4

2018-07-20 09:19:42 | スポーツ
 3日目はゴゾ島です。ゴゾ島はマルタ島の北にあるさらに小さい島です。(長さ14キロ、幅7キロの木の葉型をしています)

 マルタはヨーロッパの人がゆっくりバカンスを楽しむために来るというイメージなのだそうですが、ゴゾはマルタの人がゆっくりバカンスを楽しむための島というイメージなのだそうです。古き良きマルタがここにある、田舎ということでしょうか。

 この日は一応他の島に行くので、比較的早い出発です。そのために、朝ランは止めました。ホテルからバスでチェルケウアというフェリー乗り場のあるところまで移動します。小さい島なのに、高速道路がないせいもあり、丘を上り下りで、思ったより時間がかかります。

 ここからゴゾ島はフェリーで約20分のところで、ちょっとした船旅気分が味わえます。



 この途中にあるさらに小さい島コミノにあるブルーラグーンと呼ばれるビーチがあります。ここの海水はあまりに透明度が高いため、船がまるで宙に浮かぶかのよう見えるらしいのですが、残念、ここはパスです。




 イムジャール港に着きます。ここからバスを乗り換えて島内観光に出発です。本当に小さい島のはずですが、上り下り、狭い道を行ったり来たりで、そんなに簡単には進みません。


(左側通行であるのがよくわかるでしょう

 島の反対側のドウェイラ湾に来ました。この日も風が強く波が打ち寄せてきます。それはそれですごいのですが、わざわざここまで見に行く必要があるのかな、ってとこです。(以前はアズール・ウィンドウという奇岩があってこれが名所だったらしいのですが昨年崩壊したらしい)




 継ぎに行った古代から栄えた島らしく塩田の跡やカリプソ洞窟(ギリシャ神話では、トロイ戦争の帰途難破したオデッセウスを女神カリプソが助け長い年月ここで暮らした。現在立ち入り禁止)も「おお、ここが‥!」という感もなく「何だかなあ」でした。






 昼食はTa`Frencというレストランに行きました。




 ここは良かった。抜群の外観です。石造りのファームハスを改造したそうです。ゴゾ島でナンバーワン、マルタでも三本の指に入るレストランとの評価だそうです。内装も素敵です。アンジェリーナジョリーが来たらしいのですが、そのときは知りませんでした。
 野菜とチーズのキッシュ、タコのトマト煮、フルーツサラダというメニューで美味しかったです。
 ウエイターがラグビーの日本代表キャプテンのリーチマイケルによく似ていると妻が言うので一緒に写真を撮りましたが、ひげが濃いだけのまあまあ似でした。



 本日の目玉である世界文化遺産ジュガンディーヤの巨石神殿、これは良かった。紀元前3600年頃の建造で、エジプトのピラミッドより1000年近く古いのだそうです。なぜ古代人はこんな大きな石をこんな小さな島に積み神殿を作ったのか、考えるとロマンです。






 最後はゴゾ島の中心部ヴィクトリアにあるゴゾ大聖堂に行きました。バスを降りて、町の中心に行くには狭い路地を抜けていかねばなりません。これがまた趣があります。


  
 広場に出たときに突風が!


 事件にはなりませんでしたが、びっくりしました。

 大聖堂に行くにはさらに上ります。


 本当にこの島はカソリックのの教会がたくさんあり立派です。マルタの人の宗教心を垣間見ることができます。ここの天井絵も面白いです。お金がないけれど立派なものにしたいということで遠近法を使って書かれています。そのため、真下から見ると妙に間延びした絵になるのです。




 さらに上るとチタデル(大城塞)があり、ここからはゴゾ島が一望です。小さい島というのがよくわかります。




 ちょっとゴゾのお土産(はちみつ、トマトペースト、そして塩です)の買い物をしてこれでこの日の観光は終わり来た道を辿り、ホテルに戻りました。

 夕食はZerisというホテル近くのレストランで食べたのですが、なんと300グラムのアンガスビーフのステーキですわ。ここに来てステーキを食べるとは思いませんでした。

 ともあれ、3日目終了です。
 と言いたいのですが、まだもう少しアクティビティ。せっかく水着を持ってきたのだからホテルのプールでひと泳ぎしました。ツアーで泳いだのは私たち夫婦だけでした。




マルタに行った その3

2018-07-10 09:33:55 | スポーツ
 バレッタは中世の街並みが素敵でした。
 午前はガイドさん付きの観光、午後は自由観光です。

 街の入り口、シティゲートのあたりは以前ごちゃごちゃしていたらしいのですが、昨年はEU理事会議長国、今年はマルタが欧州文化首都ということもあり、すっきりしたということです。




 説明を聞きながらアッパーバラッカガーデン、聖ヨハネ大聖堂、騎士団長の宮殿の順に観光していきます。

 ヨーロッパに来て、こういう街を歩くと思うのですが、本当によく保存されています。でも、マルタは200年ほどイギリスの植民地ということもあり、第二次世界大戦ではドイツによる爆撃の被害を受けているのです。それを修復してのこの街並みです。マルタストーンという石灰岩を使った石造りで統一されていて、ロマンチック街道とはまた異なった趣です。
 

(ここは戦争の記録のために修復されていません。野外劇場に使っているようです)






 アッパーバラッカガーデンに来ました。海の色と空の色、そして建物の色が調和して、」です。



 対岸のスリーシティーズを見ます。



 聖ヨハネ大聖堂に向かいます。ここにはヨハネの斬首というカラヴァッジオの名画があることで有名です。ノーフラッシュなら撮影OKが嬉しいです。





(中央に見えるのがそのカラヴァッジョ最高の傑作です)



 歴代の騎士団長の肖像画がかかる騎士団長の宮殿です。バレッタの歴史がよくわかります。見どころ満載です。





 中庭に中学生の一団がいました。社会見学なのでしょうか。



 昼は、オープカフェでの食事です。タコのパスタを食べました。トマト味が強いです。でも美味しい。ヨーロッパではちょっとなじめない料理が出ることがあるのですが、そんなこともなく普通に美味しかったです。ただ風が強いのにはまいりました。翌日以降も風には悩まされることになるのです。



 午後はヴァレッタの一番端にある聖エルモ砦に行きたかったので、ツアーの人たちとは別行動しました。ヴァレッタの中心部から海を目指して下っていきます。聖エルモ砦下(Lower fort St.Elmo)に着きました。ここはマルタ国立戦争博物館になっているようで、砦に入るには必然的に博物館に入ることになります。
 予想通り、ロケーションが抜群です、ここを通ってスリーシティーズに入港した船が地中海に出ていきます。




 砦の内部も見ることができました。歴史を感じさせてくれます。




 博物館はマルタで起こった戦争をすべて(古代から第二次世界大戦まで)歴史順に資料とともに展示されています。問題は、案内文がすべて英語なのでこれを読むのが一苦労です。フィーリングで読んだという感じでした。日本人観光客は私たち以外にはいませんでした。

 ここを出てぶらぶら散歩しながら中心部に戻ります。



 やっぱり猫がいます。



 ちょっと疲れました。すると、定番のマクドナルドが。ここなら安心、休憩しようと、入ると長岡さんご夫妻も先に休憩していました。みんなここに来るのんや。
 
 最近NHKでマルタを取り上げて、レースや銀細工などを紹介しています。聖ヨハネ騎士団にはヨーロッパのいろんな国から参加していて、この騎士が職人を連れてきたので、こうした工芸品が発達したとのことです。今回はそういうお店に行くことはありませんでした。もっとも、かなり高価な品のようで買うことはできませんから結果一緒かもしれませんが‥。

 夜はホテル近くのシーフードの店に行きました。地中海にいるのだから、これは当然です。旨い!ツアーの皆さんはどういう訳かムール貝をあまり食べないようなので‥。思いっきり堪能させてもらいました。


 
 明日はゴゾ島に向かいます。

マルタに行った その2

2018-07-04 10:33:51 | スポーツ
 2日目、朝6時、妻も走ると言ったので今日は夫婦で走ります。

 朝早いので曇り空です。というか、雨が降っていたみたい。路面が濡れています。ホテル前の坂を上り下りし、昨日歩いたスピノーラ湾に出てきました。昨日歩いたときより近く感じます。

 ここからプロムナードが始まります。次第に明るくなってきました。このプロムナードは海岸なので当たり前ですがほぼフラットで非常に走り易いです。

 スピノーラ湾からセントジュリアンズ湾に入ってきました。
 観光客か地元の人かはわかりませんが、ジョガーとすれ違います。
 途中に教会がありました。感じの良い教会なので何か有名なのかなと思いましたが、数ある教会のうちの一つだったみたいです。この小さい島に本当にたくさん教会があります。ガイドブックには一日ひとつずつ教会を訪れても一年以上かかると書いてあります。(ちなみにイスラムの教会は1つだけだそうです)


 何か像があるので撮りました。謂れはわかりません。
  
 しばらく走ると添乗員さんが言っていた猫公園に着きました。
 猫の家が並んでいます。




 表に「私たちは捨て猫の一家です。どうか私たちにお恵みを!」と書いてあります。
 地域猫ですね。
 以前、「岩合光昭の世界ネコ歩き」でマルタを取り上げていました。マルタは猫が多いのでしょうか。
 バスがやってきました。何の違和感も感じなかったのですが、なんか変わかります

 違和感のないのが違和感なのです。ここは旧イギリスの植民地です。ということは、車は左側通行なのです。日本と同じというのがその正体でした。

 このRUNは妻と二人ということもあり、このあたりで折り返すことにしました。往復4キロぐらいでしょうか。


 
 ところで、妻は結構速く置いていかれました。私はゆっくりダラダラが好きなのですが、妻は元陸上部員なので、メリハリをつけて走るのが習い性になっているようです。後を追いかけるようにプロムナードを走り切りました。
 最後はゆっくり。ホテルに戻りました。朝食後は今回の旅行のメイン、首都ヴァレッタの観光です。

(次に続く)