今日も”LOOKING GOOD!”

いつまでも楽しく色んな所を走り回りたいと願う中年ランナーのお話です。

京都マラソン&東京マラソン その3

2019-03-29 16:53:50 | スポーツ
 京都マラソンの夜は悲惨でした。
 膝を曲げて寝るにしても痛くてすぐ目を覚ましてしまいます。一番痛くない角度は?向きは?を模索しながら眠りました。
 こんな時はもう甥でもある北山しばた接骨院の柴田院長に頼るしかありません。
 翌朝すぐ診察に行きました。ガレージから診療所までがどんだけ遠かったか…。歩けません。

 診察してもらうと鵞足炎という診断です。
 「東京まで2週間か、ギリギリ間に合うやろ」というありがたいお言葉ですが、半信半疑です。なにしろ痛くて歩くのがやっとなのですから、2週間で治って東京のゴールに立っているのがイメージできません。でも信じるしかない。間違いなく東京はやって来るのだから。
 
 藁をもすがる思いで週3回計6回治療に通いました。治療の成果でしょう、痛みはましになり、歩けるようになってきました。明らかに良くなってきているけれど、やはり、左足を引き摺る感じは消えません。特に立ち上がり歩き出すときが本当に痛い。会う人会う人みんなが、「どないしはりました、大丈夫ですか?」というような有様です。もちろん、全く走れない。走る動作をすると痛いです。
 「東京に行く」ことは、公言した以上引っ込みがつくわけでもなくホテルの予約もそのまま、時間だけが経過していきます。
 治療の最終回は大会前日朝、東京へ向かう前です。膝の具合を見てテーピングをして、「もう完走できる」と院長に言ってもらいました。
 確かに膝の曲げ伸ばしに痛みはありません。でも本当に走れるのか、膝が持つの全く分かりません。ぶっつけ本番もいいとこです。
 とにかく、京都直後の東京へ行くこと自体無理なんちゃうかという状態から脱して、スタート地点に立つという最低限の目標は達成できやろというところまで来たことは事実です。
「それでもええか」 
 新幹線に乗り込みました。

京都マラソン&東京マラソン その2

2019-03-28 09:52:28 | スポーツ
 北山通を修学院まで行き折り返します。
 膝は痛いんだろうけど走っているのでよくわからない。重いって感じはあるし、どうなんかなあ。間違いなく歩幅は狭くなっています。ということは遅くなっているということ。いけるとこまで、いけるとこまで。

 知らなかったのですが、以前と違って、北山通を左折して折り返して戻ってくるのは、下鴨中通ではなく下鴨本通になっていました。そらこのほうが道路が広いしええわなあ。

ここで、25キロです。38分05秒



 まあもうひどいもんです。次の5キロは40分絶対超えるなあ。ゴールは5時間30分ってとこか。でも、まあ、完走はできるやろ。

 コースは植物園の中に入っていきます。もうホンマに、動きが悪くなってきました。しかし、舞妓ちゃんも応援していることやから、頑張らんとね。





 ちょっと休憩。屈伸をして気を取り直して走ります。
 暫くは下りやから‥。でも、最後の銀閣寺の上りは歩くやろな。そんなことを考えながら走ります。

 北山橋を渡り、河川敷道路に入る直前に妻から電話です。
「今どこ?」
「もうすぐ、北大路橋」
「烏丸丸太町で待ってるしな」
「了解」
 この電話の後しばらく走ったところで、急に、ほんとに急に、左ひざに激痛です。
 ホンマに痛い。何でこうなったんやろ#%$&*?
 とにかく歩こう。



 (この写真は北大路橋。この辺りでアウトになりました)
 
 足を引き摺りながら30キロです。

41分58秒
 
 ここまで、グロスで3時間47分30秒
 キロ10分で歩けば時間内完走できるはずです。
 そう思い、もう少し歩くことにしました。良うなるかもしれへん。しかし、状態はさらに悪化。キロ10分ではもう歩けません。足を前に進めるのがやっとです。

 もう止めよ!

 決断は簡単でした。というか、もう選択肢はそれしかありません。
 2週間先に東京があるんやけど、これやったら東京も走れへんで。
 「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざが脳裏をかすめました。あほやなあ~。

 妻にすぐ電話を入れ、もう止めるわと言いました。
 しかし、実際はまだ止められません。河川敷の道路なので収容してもらえないのです。仕方なしに、32キロの荒神橋まで歩き、収容バスにやっと乗ることができました。収容バス一番乗りです。

 関門閉鎖時間までもちろんバスは出ないので、毛布に包まりながら結構長い時間待つことになりました。やがて時間が来て満車になり出発ですが、ここから先が長いこと。

 荒神橋だから岡崎までは多分2キロはないです。すぐ帰れると思っていたのですが。これが大違い。マラソンを実施しているので簡単にはいかないのです。
 バスのコースを書いてみます。河原町通に出て、北上、河原町今出川を左折、烏丸今出川を左折。何と私の事務所の前を通過して烏丸御池へ。ここを左折。川端通から三条通、更に東大路通と言う本当に大回りをしてやっと岡崎です。
 しかも、この経路は大渋滞です。バス内は温かいとは言うものの、体はもう完全に固まってしまいました。バスを降りるときはもうカチカチ、膝が抜けそうで、痛くて一歩歩くごとに歯を食いしばって痛みに耐えるような状態です。
 見かねたボランティアスタッフに「車いす用意しましょうか?」と言ってもらうほどでした。さすがに体裁が悪いので辞退しましたが、車いす乗ればよかったなあ。

 よちよち歩きで、着替え、市バスで何とか私の事務所までたどり着きました。
 ここで、もう気が抜けてしまってダウン、もう動けません。
 もうどん底、絶望的な状況です。 東京を走っているイメージは沸きませんでした。
 しかし、「東京には行かんと!」とだけは思っていました。

(次回に続く)

京都マラソン&東京マラソン その1

2019-03-25 16:42:13 | スポーツ
 おお、もう春です。でも、2月17日の京都マラソンの話から始めます。

 7時半過ぎ、二男伸吾の配偶者である雅代ちゃんとスタート地点である西京極総合運動公園に伸吾の運転で向かいました。少し手前で降りて歩いていると呼ぶ声が‥。山﨑さんです。調子が悪いので出ないかもと言ってたのに大丈夫なようです。
 「乗れ」ということなので少し先まで乗せてもらった後、3人で荷物預けのトラックに向かいました。でも、ちょっと目を離したら3人ともバラバラに。記念写真撮ろと思てたのに。まあ、しゃーない。どっちみちスタートしたらバラバラやから。

 3回目出場ともなると、大会の感じはわかっています。それにしてもこの日は天気が良かった。スタート待ちが苦になりません。



 例によって記念撮影です。





 そして、スタート。スタート地点まで5分59秒。今回の目標はとにかく無理をしない、あわよくば完走といったところです。





 当たり前というか、膝の具合はあまり良くないので、そんなにスピードは出ません。というか、無理はしない。
 葛野大路から四条通へ。練習不足もあって悲しいぐらい足が前へ出ないです。
 罧原堤に出てきました。ここで、5キロです。

34分00秒。

 キロ7分をわずかに切るぐらい。まあこんなもん、 しかし、重いです。
 嵯峨の陸橋まできました。






 ここを越えると7キロ。ここには妻たちが待っていてくれます。絶対ここまでは来ないかんところです。これは楽々達成。まだ大丈夫
 今回は伸吾一家ももちろん待っています。妹の和代もその友達の北畠さんと狩野さんと応援してくれました。ここがマラソン見学には応援しやすいポイントだったみたいです。
 「雅代ちゃんはとっくに行ったで!」
 そう言われても、こっちは完走できるかギリギリのとこなんやから。

 一条通に入るといよいよ、坂が始まります。ここはもう楽しくはないです。ひたすら前を進むだけです。道を知ってるだけに辛いです。
 山越から福王子へここで10キロです。

10キロは34分46秒。

 宇多野病院からいったん下るのですが、下りが膝には良くない。ストライドが伸びないのでゆっくりしか走れません。そして、仁和寺の坊さんポイント通過!



 まだまだ、上りは続きます。上り切っても下りの喜びが今回はないというのが辛いです。
 でも、このままずっと行けば、5時間を切れるはずですが、それは無理にしても、楽に走って5時間30分ならいけるやろと思っていました。(甘かった!)

 立命館大学衣笠校舎から少し下がり、西大路通にでます。ここから北上。加茂の叔母さんが応援してくれている大宮交通公園北の小野堀町まではもう5キロぐらい。ここまでは絶対行かなアカンとこです。待っていてもらって駄目でしたは無いもん。まあ、ここまでは行けます。ということで、千本北大路の手前で「もうすぐ行くよ」と電話しました。

そして15キロ35分47秒。




 坂道のアップダウンがあるから仕方ないにしてもこれはいかんね。


 北大路通りを左折、今宮神社へ北上します。


 
 叔母さんの待っている地点へ。「いたいた!」
 ちょっと喋って記念撮影。





 と、ここで、「有田先生!」の声が。
わがクラブの中田さんです。追いつかれたんや!失礼な言い方になりますが、今まで、負けたことはないのに‥。
 写真を撮りました。



 「友達を追いかけてる」とのことでスタスタと走っていきました。
 「中田さんに負けるか~
 こらかなりあかん。いや、無理なく走って、行けるところまで行くが今回の目的やから気にしない気にしない。
 西賀茂橋を渡ると今年もやはりいました。ピカチュウの着ぐるみの京都キャロットの藤井眞寿美さん。(写真はない。しかし、前回撮った写真とおんなじ格好でした)

 「旦那は?」「沖縄に走りに行ってます」
 気楽なやっちゃなあ、ホンマ不要家族やね。
 北山通までくると20キロです。

36分54秒。


何とかここまでは来た。
HALFはグロスで2時間35分41秒。

 脚は動きが悪くなってきているけれど動いています。
 膝も痛みはあるけれどまだ壊れていない。ゴールはできるやろ。その時はそう思っていました。

(次回に続く)

京都マラソン&東京マラソン  序

2019-03-04 17:36:45 | スポーツ
 久しぶりのUPです。
 仕事が忙しいのと懸命のリハビリとでブログどころではありませんでした。

 3月15日が過ぎればまた長々と書いていきますが、とりあえず京都と東京の報告です。

 京都マラソンはひざを故障して30キロでリタイアです。痛いのなんのって!
 東京まで2週間。
 もう絶望、二兎を追う者は一兎をも得ずかと思ったのですが、北山しばた接骨院の柴田院長のおかげで何とか出場できるところまで回復しました。この間一度も走れませんでした。

 不安いっぱいで、いざ東京へ。
 でも案ずるより産むがやすし、奇跡的に完走しました。
 涙です