感動のゴールの後、最初の言葉は「これでもう、隠岐の島に来んでもええ!」
隠岐の島の大会関係者には失礼な話ですが、確かにそう言いました。3年がかりの完走ですから、これで”MUST”として来ることはないという意味でした。力が抜けました。ここでちょっとウルっときました。
山﨑さんと田尻さんとこの後バスでホテルに戻りました。汗びしょでシャワーもかからずに待っていただいてました。感謝感謝です。
バスの途中、同じく完走した私と同年齢の方との会話です。
同年齢:きつかったですね。今まで走ったウルトラで一番きつい。
私 :四万十よりきついですか?(さりげなく情報収集です)
同年齢:あそこは最初の大きな坂があって、あと終わりに少しあるだけ。ここは最初から最後まで坂やから‥。知ってたら来なかった。(知らんと来てるんかい!)もう途中で止めよかと思ったけれど、完走できたのは私が月間450キロ走ってるからですワ。(毎日15キロ走ってるの?!)
世の中にはいろんな人がいはります。まだまだ修行が足りません。
ホテルに着くと、震えが来ました。体温低下です。とりあえず部屋に戻り、シャワーを浴びて蒲団に潜り込みました。「カロリー摂らんと!」
夕食を食べに食堂へ。山﨑さん田尻さんはビールで乾杯!私はひたすら温かいもの(隠岐牛のステーキ、鯛めしなど)をパクパク。これで落ち着きます。冷たいお刺身はあまり食べる気がしませんでした。美味しいのに‥。そして、早々に部屋に戻りました。もう疲労困憊です。
翌朝、例年のごとく朝の高速船で帰らないといけないので6時30分起きです。体は疲れていますが、気分は上々です。それから1か月近い今でもハイテンションのままです。
(ホテルの前にて記念撮影)
バスで西郷港に着くと、例年のように隠岐の島町の町長以下のお見送りです。ホント丁寧です。これで、来年も来なイカンかなと思うのです。50キロやったらまた来よか?ちょっと揺らいできました。
この後、境港に戻り、お土産を買って京都に戻りました。
(記念撮影、鬼太郎は汗臭かったです。大変やね)
そして、総括であります。
ネットで公表された記録を見ると、男子100キロ出場340人中281人完走で完走率83%!(男女では433人中348人完走の完走率80%)と昨年より5%も良い!
本当に今年は天候に恵まれたのがよくわかります。それはそれでいいのですが、こうなると、「暑かったらどないやったやろ?」とまた走ってみたくなるから人間の気持ちは厄介です。
体調も完全ではなかったし(直前の台湾旅行)、最後の腰の痛み(ストレッチ不足)など、マイナス要因も多かったのでこれをクリアにすればもう30分はいけるな。
「今後どうするのん?」と言われるのですが、これはもう「自然体」としか言いようがありません。特に目標はありません。また、目標ができるかもしれませんが、それはそのときのこと。とりあえず、走りたいマラソンがあればウルトラorフルに拘らず走ります。これまでも、行ってみたら面白かったというレースがいっぱいありましたしね。このブログで紹介していきます。しかし、最近はなんでも抽選抽選で予定がなかなか立たないのは困りものです。マラソン人口が増えるのはいいこととやとは思うねんけど‥。
「なぜ、マラソンを走るの?」ともよく聞かれます。これは達成「感」です。この歳で、この距離をこんなタイムで走れる。まだまだやれるやん!これに尽きます。
でもこれは「感」に過ぎないんですね。人生で「達成」することはそんなにありません。お手軽に「達成したんや」と思えたら幸せです。そこですワ。
もとより、マラソンは「遊び=スポーツ」ですから人生に例えたりするのもけったいな話です。「思い出づくり」ができればそれでよろし。走れんようになって「昔は隠岐の島のウルトラ走ったなあ」と思い出に浸るのもいいなあ。
それこそ本当の達成ができるように精進していこうと思っています。
これからしばらくは大会参加はお休みです。次回は、9月の丹後半島一周ウルトラマラソンです。もちろん、この暑いのに100キロはないです。60キロで秋のシーズンインです。