加賀温泉郷マラソンＤＮＳ その5（最終回）

　おお、もう5月31日！早いこと終わらせねば。
　大会中止の知らせを受け、ホテルに戻り、ちょっとゆっくり。そうは言ってもせっかく金沢に来て、1日余裕ができたたのだから、見て回らないといけません。
　幸い天気は回復しています。ただし、風はまさに強風です。
　とりあえず、武家屋敷に行きました。


　見どころはたっぷりありますが、風が‥。もういろんなものが飛んでいきます。
　妻は、前に紹介した記念館巡りの3dayパスポートを持っているので、ポイント集めに回ります。武家屋敷で3軒こなして、次は室生犀星記念館。これはちょっと離れていますがなーに時間はたっぷり。ところが、途中の犀川を渡る時に強風にあおられ、歩道を歩いていたのですが、車道に落ちそうになりました。これは徳島マラソンでエライ目に会うた時以来ですわ。あのときは、堤防を走っていて落ちそうになりました。
　でもまあ、何とか到着です。

　ところで、室生犀星って文学史的には「あにいもうと」を書いたということは知ってるけど「？」。まあ、そんなもんです。
　このあと、にし茶屋街に行きました。当初は行く予定がなかったけど、これで三茶屋街制覇です。


　記念撮影をしましたが、風が強いので髪の毛がエライことになっています。
　このあと、昨日は人がいっぱいなので入館はしなかった金沢21世紀美術館に行きました。

（途中通過した犀川大橋です）
　近道をしたつもりが大回りをして（これもいい思い出）何とかたどり着きました。
　通常展示を見ましたが、「うーーん」現代美術はよくわからないなあ。






　最後は定番のプールへ。前日は上から覗きましたが、今日は下から見上げます。

　この日は強風のため上から覗くのは禁止です。（プールに落ちたらいかんので）人がいないという下からの眺めは貴重なものです。
　最後は金沢能楽美術館。ここで、妻のポイント集めも終了です。パスポート代はプレゼントをもらったので、かえって儲けたみたいです。ここでは遊ばせてもらって、大満足のようでした。


　かくして、金沢観光は終了しましたが、帰りがまた大変でした。強風のためサンダーバードが動いてないのです。私たちの乗る列車は動くことになっているのですが、全席自由席に変更です。「？、！」
　こらエライことです。立ち席承知で、先に出発する列車に乗って帰ることにしました。いつ帰れるかわからへんし。とにかく、しんどかったけど無事帰ってきました。めでたしめでたしのフルムーン旅行でした。

近日、次のマラソンの話を公開しますが、これがまた、間抜けな話です。お待ちください。　

加賀温泉郷マラソンＤＮＳ その4

　4月17日、当日です。朝6時に起床、準備は前日にできていますから、もう金沢からＪＲに乗るだけです。最初は各停で向かうつもりでしたが、特急で行けば当然早く着きます。こんなところでケチらずに行きましょう。それで、6時48分発のしらさぎ54号に乗ることにしました。30分足らずで、加賀温泉駅に着きます。9時スタートのレースですから、余裕余裕。
　ホテルを出て、駅へ。ホテルは駅の傍なのですぐです。前夜降った雨も上がって、いい感じ、特急に乗り込みました。早朝の特急ですから、ガラガラ。でも、私と同じ考えのランナーらしき人が何人かいます。きわめて順調。後は走るだけか。
　とここで、車内アナウンスがありました。「強風のため、＊＊鉄橋が基準値を超えているため通過できません。そのため、発車を見合わせています。情報が入り次第、連絡します」てな感じです。
　「えっ、発車しない！？」
　この時はまだ状況がよく呑み込めませんでした。しかし、もう乗りかかった船、まな板の上の鯉です。（用法としては間違ってません？）
「特急にしてよかった！ちょっと遅れるだけなら各停に乗ったと思えばいいか」まだ、楽観的です。
　しかし、車内アナウンスは同じことを繰り返します。そして、時間だけが経っていきます。20分、30分。
　さすがに、ちょっとまずいと思い出しました。このままではスタートに間に合わへん、ＤＮＳや。
「前夜から、加賀温泉に泊まっておいたらよかった」
「とにかく、待つしかないわな。参加賞だけでも貰てこうか」
　諦めが絶頂に達したとき、別の号車に乗っていたランナーと思しき人が私の号車に入って来て教えてくれました。
「加賀温泉郷マラソンに出られますか？スマホで大会中止と言うてます」
　私の傍に同じ号車のランナーが集まってきました。そして、自分のスマホで確認始めました。
　早朝に暴風警報が発表され、競技開始以降も天候の回復が見込めないため中止すると書いてあります。
　もうびっくりです。でも、なぜかホッとしました。自分が間に合わへんかったのんと違う。大会が「やめた！」って言うてるんやから。
　走れなかったという点では一緒なんやけど大違いです。
　当たり前ですが、妻がまだいるホテルへ戻りました。そして、このあと金沢観光を続けました。その話は”その5”に書きます。


　ところで、5月21日、今から、富山の黒部名水マラソンに出かけます。ゆっくり書いていると1か月経つのはあっという間ですね。この話も乞うご期待ください。

　

加賀温泉郷マラソンＤＮＳ その3

　自由軒で食事をした後、今日のメイン、鈴木大拙館での館内ツアーまで時間があるので（午後2時からです）、近くの文化施設を回りました。何しろ共通券を使えばタダですから。最初は徳田秋聲記念館です。文学史でしか聞いたことがない人なので、全く作品も知りませんでした。だもんで早々に退館です。
　近くの浅野川に架かる梅ノ橋で一枚。

　そしてその後もいくつか回り、（ほとんどスタンプラリーです）鈴木大拙館に向かいました。
　ここは金沢出身で欧米に禅を紹介した仏教学者、鈴木大拙の理解を深め思索の場にすることを目的として金沢市が造ったものです。　これがまず外観です。

　中には、このように水が張られた浅いプールのようなところがあります。枯山水ではなく実際に水を張り、何分かごとに、造波し波紋を起こすような仕掛けがしてあります。


　他の記念館とは趣が違います。説明をすることを極力避け、入館者に感じることを求めています。この日の館内ツアーは鈴木大拙と西田幾多郎との関係についてのもので、学芸員さんの案内もよかって1時間以上ここにいました。

　このあと近くなので、金沢での人気スポット金沢21世紀美術館に行きました。凄い、人の群れ！
　美術館で常設展にこんな人がいるのはびっくりです。通常美術館にはいかないような客層も‥。とりあえず、入館するのは止めました。明日、妻だけが入館しようということになりました。（結果、私も入館するのですが）
　ただ、無料ゾーンには行きました。有名なプールは上からは見ることができます。


　外周の広場にも面白い建造物があります。

　もうここまで見れば十分ですが、スタンプラリーをしなければポイントに応じてもらえる景品が少なくなるので頑張ります。全部で8か所回りました。500円の投資（1日パス）で大儲けです。
　夜は、ホテルの日本料理のレストラン「雲海」で食べました。外の居酒屋で食べるのより高いですが、落ち着いてゆっくり食べることができます。（当たり前か）








　雰囲気も良く、値段からいえば十分満足できました。
　かくして、1日目は終わり、2日目の大会に備えて眠りに着きました。あんな事態になるとは思わずに‥。
　
　その事態については、”その4”で書きます

　

加賀温泉郷マラソンＤＮＳ その2

　なかなか書く気にならなかったけど、（そら、走ってないのんやから）もうゴールデンウィークです。いつまでも放っとくわけにもいきません。重い腰を上げよう。
　4月17日、朝7時29分京都発のサンダーバード3号で金沢へ出発です。今回は妻も同行です。なかなか一緒に旅行に行けないので、「行く？」と言ったら、金沢は行った記憶がないらしく、同行することになりました。1日目は私が金沢を案内し、2日目は私がマラソンを走っている間、妻は一人で金沢観光する予定です。なかなかよくできたプランのはずでした。
　9時38分金沢に到着です。金沢駅を背景に早速記念撮影です。

　とりあえず荷物を預けないと身動きが取れません。今日の宿は駅前のＡＮＡクラウンプラザホテルです。駅まで1分、濡れずに行けます。一人ならもちろんビジネスホテルですが、妻も一緒のことですし、シティーホテルを奮発です。

　さすがに対応はいいです。気持ちよく荷物を預けて、観光に出発です。
　金沢にはリピーターなので表面的にはよく知っています。前回、私が歩いたコースを行きましょか。とりあえず、近江町市場へ。駅から2キロもないでしょうね。あっという間に到着です。土日は兼六園シャトルバスで行けば100円、お得です。


　錦市場と比べると道幅は広いです。観光客で一杯は一緒。安いんかな？もちろんざっと見るだけで、買うならまた明日。
　市場を出たところに加賀麩の不室屋の本店があります。そこへ行きました。

　ここ（本店）にしかない麩もあります。それをゲットします。そして歩いて泉鏡花記念館へ行きます。ここらあたりの街歩きは得意中の得意です。

　ここで、金沢市文化施設共通鑑賞券を買いました。これは1DAYパスポートで何と510円！10か所以上の文化施設を見ることができ、3か所、5か所、10か所とスタンプラリーをすれば記念品がもらえます。後でわかったのですが、これだけで元が取れるという優れものです。ぜひ買ってくださいね。
　入ったのは初めてですが、静かで落ち着いています。小さな記念館なのですぐ退館しました。そして主計町（かずえまち）茶屋街へ行きます。
　ここは金沢の3茶屋街の一つです。ひがし茶屋街が有名ですが、私は主計町が一番雰囲気があって好きです。京都ゆかりのクリフトン・カーフさんのギャラリーもあります。ちょっと写真で雰囲気を味わってください。芸者さんが置屋さんから出てきたりしてすれ違ったり、すこぶる感じがよろしい。





　ひがし茶屋街へはすぐ行けます。こっちは観光地化しているため賑やかです。

　この辺りでほぼ12時です。朝早く出てきたので、いっぱいいっぱい回れます。お昼はひがし茶屋街で有名なレトロな洋食屋さん「レストラン自由軒」に行きました。混んでいるはずなのに、人と人の切れ目だったのでしょう、どういうわけかすっと入れました。

　このお店で有名なのはオムライスのついたワンプレートランチです。（千円ちょっと）

　このオムライスがまた変わってる！しょうゆベースの黒いご飯を薄焼き卵で包んでいます。最近流行のふわトロとは全く違います。いっぺん行ったほうがいいですヨ。カニクリームコロッケも美味しいです。
　このセットは妻に任せ、私は本日の定食にしました。

　チキンカツとポークチョップかな。美味しく頂きました。ひがし茶屋街にはたくさん食べるところがありますが、やっぱり話のタネにもなるしここでしょ！
　
　というところで、今日はここまでです。