(気を取り直して)
100キロの部はスタートが午前5時です。ホテルの食事は3時から可なのですが、そうそう食べられるものではないです。なのに、イカの糸造りがあったりしてなかなかちゃんとしたもんでした。
ホテルのバスに乗ってスタート地点の隠岐ポートプラザ前に行きました。4時過ぎです。夏至近くとはいえまだ暗いです。
それでもしばらくすると明るくなり、スタート直前にはこんな感じです。
(撮影は、同宿の庄野博三さん)
庄野さんは、私と学年は同じ(早生まれ)。フルのタイムおよび走歴は私のほうが優っていて、この段階では先輩風を吹かしていたのですが‥。
(庄野さんです)
コースおよび高低図を頭の中に叩き込み、20キロを2時間半でいけるとこまで行こうというのが当初の作戦で(ゴールで12時間30分です)無理がないはずでした。
5時スタート。一斉に走り出しました。1キロ地点に私たちが泊まったホテルがあり、妻が写真を撮っていました。
(先頭です。先導の白バイがいるとは知りませんでした)
ぞろぞろ集団が続き、私です。6分ちょっとできたはずですから、まだ中団に位置していたと思います。
(慌てて撮ったようで、ぶれてますが、私ということはわかります)
まだ早朝で暑くもなく風が吹いて心地よいです。しかも最初はフラットです。キロ7分30秒以下で走るのは楽勝です。足取りも軽く、最初の5キロは32分53秒です。ここから山道となって最初の100m級の山を越えるのですが、涼しいし、いい調子。10キロ通過、34分07秒。
(10キロごとにタイマーがあります。タイマーは6時6分56秒を指しています。こんな朝早くから走ってるんやねえ)
応援も島ぐるみという感じです。気持ちよく駆け抜けていきました。
山道はそれほどすごくはないのですが、繰り返すという感じです。
15キロは33分59秒です。
そして、最初の20キロ計測ポイントです。
20キロ 33分55秒 2時間14分54秒で通過です。
予定より、15分も早い!別に無理に上げていると感じもないのでこのままいけるとこまで行くことにしました。25キロ 35分17秒。ペースは少し落ちていますが、山道のせいです。
そして、前半最大の難関、大峯山という山の周囲を走る250mほどの坂越えに向かいました。この坂の手前、26.4キロ地点にはサザエ村というエイドステーションがあり、おにぎりやみそ汁など多彩なメニューが用意されていました。「さー、いくぞ!」と気合が入りました。
(エイドステーションで撮ってもらいました)
ここまではよかったんですワ。この坂の登りから、お日様が照り出し、暑くなりだしたのです。ただ、山道ですから風は涼しく、湿度は低いので当初はそれほど気にはなりませんでした。登りだからといって歩くこともなく、走って登っていました。
ただ、もう帽子からは汗がしたたり落ちてきます。喘ぎながら登っていると、「がんばってください」という聞き覚えのある声がしたなと思ったら、選挙のウグイス嬢のように車の窓から乗り出すように妻が手を振っています。???。 「どないなってるんや!」
妻も気が付いたようで、車を少し先で止め、私を待ってくれてました。
妻の言うのには、旅館で「今日、どうしよう」と思っていたら、これも同宿だった大井さんの奥さんから、「今日1日レンタカーを借りているのでよかったら乗りませんか?」と声をかけていただいたので、庄野さんの奥さんと3人で追いかけてきたとのことでした。
普通こんなことは絶対ありません。
そういえば、交通規制はされてないし、伴走はあかんやろけど、ポイントに先行していって応援するのはかまへんわなあ。ほんまにビックリしました。
頭に水をかけて、再スタートです。3人の旦那のうちどうも私はビリのようでした。見ていただいたらわかるように、かなり暑さに弱っています。
(先行している庄野さんです。サザエ村のエイドで休憩しているとき抜かれたようです)
(この人は本当に速い!はるか前を走る大井雅宏さんです)
30キロは41分59秒。まだよく走ってます。
登りは断続的に33キロぐらいまで続き、そこから一気に下ります。ここは気持ちよかった。それまでのロスを取り返すかのように、バンバン走ります。
35キロは40分00秒(登りが半分以上なので)
そして、40キロは35分42秒 この20キロは2時間32分58秒、合計4時間47分52秒です。
ここで気がついておけばよかったんやねえ。暑さのために、実はオーバーペースやって言うことに‥。この後ばたっと足が止まります。暑いんですもん。
40キロ先のエイドで庄野さんに追いつきました。庄野さんも足にきているということでしたが、この人、サッカーを炎天下でしているということで暑さには強いんですね。羨ましい!
この先、二人で登りは歩き、下りと平地は走り。ちょうど42.195キロのポイントがあったので庄野さんに撮ってもらいました。
(ここで5時間10分36秒です)
エイドでの休憩もあったのですが、この2.195キロを22分44秒もかかっています。ほんまにここらあたりから坂道を転がるようにペースダウンしていきます。
とにかく前へ、48.5キロ地点の五箇生涯学習センターのレストステーションに向かいました。このあたり、のどかな田園地帯なのですが、山とは違い遮るものがなく、直射日光が容赦なく照らしてくれます。フラフラの状態でたどり着きました。
このあと、状態がますます悲惨なことになっていきます。それは来週に‥。