エイドを出て、とぼとぼ坂を下りました。丹後味わいの郷への入口で信号待ちをしている間中、電柱に手をかけ「うーうーうー」と言いながらストレッチをしていました。これでちょっと走れるようになってきました。しかし、時は12時半、本当に暑いです。この大会の100キロはスタートが4時30分ですから、3時間半走ってもまだ8時です。これならそれほど暑くはない。このスタートの差は大きいです。
何とか次のエイド、60キロの最初の関門(34.1キロ)である弥栄庁舎に着きました。ここは関門だけあって、大きいです。(着替えもできます)収容バスも待機しています。
ここには丹後名物ばら寿司もあります。鯖缶を甘辛く煮つけた”そぼろ”が入っているのが特徴です。
「こら、食べなあかん!」と、思わず取ったけれど、スルッとのどを通るわけでもなく、マラソンの途中ではちょっと食べにくい。もっとも、食べようという元気があるわけですから、お腹のほうは暑さにもかかわらず好調です。寿司以外のものも十分飲み、かつ、食べて出発です。そんなこんなですから、
35キロは43分21秒。
Oh、キロ8分近い!休むところでゆっくりしているからなあ。最後まで走りきるためにはこれはしゃーない。
走っていると60キロと100キロの分岐にやってきました。
役員さんに「ここで別れるんですね」と話しかけて、左折しました。しかし、何度も言いますが本当に青空です。
八丁浜を離れてから、ずーっと内陸を走っていて、起伏がないのはいいのですが、目を楽しませるものというのそれほどなく、要するに単調なRUNになっています。そんなこともあってか、私の後ろにぴったりとついてくるランナーがいます。並走してくれれば話ができるものを‥。本人は楽かもしれないけれどこういうのはあまり好きじゃないです。このランナーとはエイドで休憩したため離れましたが、そうするとまた別のランナーが‥。
40キロは37分29秒。 ここまでの計は4時間49分53秒です。
フルでのサブフォーはちょっと無理です。”愛のマラニック104km”では切れていました。スタートの時間差は大きいなあ。
45キロは37分06秒。
エイドで水を被り、がぶ飲みしながら走っています。ガーミンの計測では、走っている間は概ねキロ7分で走っている勘定で、まあ「良し」としておきましょう。
ちょっと写真を撮る余裕も出てきました。すると、海岸線が目の前に現れました。
”道の駅てんきてんき丹後”前です。ここで100キロのランナーと合流です。ちょっとやる気が出てきました。
少し走ると最終関門46.9キロ丹後庁舎のエイドです。ここには魚のつみれ汁があります。
美味しく頂きましたが、個人的にはつみれはあんまり好きではないので‥。
このエイドでは、100キロのランナーとちょっとおしゃべりをして無駄な(?)時間を過ごしてしまいました。
100キロ:初めてなんですけど、このコースきついですね。
私 :(自慢げに)隠岐の島はこんなもんじゃないですよ!こっちのほうが暑いですけどね。
100キロ:えっ、これよりきついんですか!
私 : 来年は記念大会で川内優輝三兄弟が来るそうですからぜひ来てください。(私は隠岐の島の宣伝大使か?!」
しかし、この時点で出会う100キロランナーはゴールで12時間ぐらいのはずですから、私よりレベルの違う強者のはずです。先輩風を吹かせて申し訳ありませんでした。<(_ _)>
(楽そうな顔してるでしょ!)
再び走り出します。アップダウンがありますが、ここまでくれば気になりません。
50キロは42分02秒。合計は6時間09分1秒。
もう10キロです。あとは気持ちの良いゴールをするだけです。
しかし、急坂が最後に用意されています。旧三津小学校のエイドに向かう坂は堪えました。必死に腕を振って辿り着きました。ここのエイドは坂が辛かっただけにご褒美が用意されていました。お汁粉です。美味しく頂きました。コーヒーもあったのと違うかな?とにかくこのエイドが一番良かったです。
エイドを出てもうちょっと坂を上り(距離が短いこともあって、さすがにここは歩いた)、後は下りばかりです。
55キロは39分50秒。
ここで恐れていたことが‥。ガーミンのバッテリー残量が無くなってきました。 もうワンランク高いのを買っていればよかったのに、ケチったばっかりに、ウルトラには対応しません。56キロで終了です。あと4キロかー。もうちょっと速く走らんと。
もう、あとは一生懸命走ります。手ごろな目標は7時間半か。快調というほどではないけれど前を行くランナーを追い越していきます。一方で、追い越されもします。脚の残っている100キロのランナーです。彼らはやっぱり私とはモノが違います。そして1キロを切って網野町内です。もう必死は終わり、ビクトリーランに入ってきました。
「やったね」という感じはあんまりありません。100キロとはそこが違います。
(ゴールするのは、もちろん私ではないですよ)
ゴーーーーール!
7時間23分54秒でした。
この5キロは35分3秒。
なんという帳尻合わせ、愛のマラニック103キロの60キロの通過タイム(7時間25分42秒)を上回りました。
スタッフさんに写真を撮ってもらい、「さあ、終わったね。楽しかった」着替えよかと帰りかけたとき、私を呼ぶ声がしました。
京都税理士RCの仲間、村中研治さんです。村中さんは100キロに出ていたはずです。もう着替えが済んでいます。
「こんな早く、ゴールしたんですか?」と尋ねたら、碇高原でDNFだったそうです。村中さんはサブフォーランナーなのですが、ウルトラ初挑戦です。やはり、勝手が違ったようです。捲土重来ですね。
これですべてが終了。途中少し渋滞に巻き込まれたけれど無事我が家に帰ってきました。疲れたけれど楽しい一日でした。
(後日談がもうちょっと続きます)