まあ、ナンバーカードでバタバタしながらも、7時1,2分に、とにかくスタートしました。ちょっと頑張れば追いつくやろ。 ところが、走り出した途端、「うっ、重い」
そうなんです。100キロ走るんだからと用意したドリンク(ネッスルの紅茶900㏄です)をバックパックに入れたまま走り出したんです。フルやからスタートで置いてたらよかったのに‥。こうなると途中で飲むしかありません。貧乏性やから「ほかす」なんて選択肢はありません。
背中の荷物だけでなく、お腹も重いです。8時20分スタートのつもりなので、しっかりと朝食を取ってきました。まだ全然消化していません。(精神的な動揺もあるわなあ)
そんなこんなで、一生懸命走りますが、なかなか追いつきません、遅い方がエライ「駄マラ」のはずやのに‥。
「いやー、参ったなあ」とにかく、遠くに見える最終ランナーを目標に走っていくことにしました。最後尾のランナーとその前のランナーはすぐに追い越せたのですが、そこからがもう全然ダメです。遠くに時折一人二人見えるだけです。
よく考えたら当たり前です。先を行くランナーは駄マラナーには違いないのですが、100キロを完走しようという駄マラナーですから、私がそうであるように、もともとの走力はフルなら4時間程度でしょう。つまり、同じように走ったら、追いつくわけがありません。前回の武雄嬉野街道のフルとは全然違います。めちゃくちゃ不安です。「コース間違えたらどうしょう」
このコース、最初はとにかく山登りです。10キロで300mほど登ります。「でも、そんなん知らんわなあ‥」さっき初めてコース聞いたし、まして地図には高低表がありませんから。
これを怒ったら駄マラナー失格。受け入れて、楽しまんとあきません。山に入っていくと、景色はよくなってきました。そこで、まず1枚。
ここから見える景色はが来てても。上手く写ってないのは私の責任です。さらに進んでもう一枚。
こんなことをしながら走って、余裕を見せていたのですが、繰り返し言いますが、全く一人ぼっちで走っています。コースを間違えてないか不安一杯です。頼るのは、道路に引かれた白線の→だけなのですが、このあたり、地図では一本道とのことで白線がありません。でも、実は横道が結構あるのです。中には”松浦市街地”という表示のある横道も‥。めっちゃ不安で立ち止まって地図を眺めます。「まあ、あかなんだらあみりんさんに電話したらいいし、それもこれも含んでの駄マラ」です。それにしても、台風っぽい雨風なので、早いこと山を下らんとまずいです。
やっと10キロの給水ポイントに着きました。ここで、やっと一人のランナーに追いつきました。牛嶋正さんです。このあと。牛嶋さんとは給水ポイントごとに出会うことになります。
晴れていたら、もっときれいやろなあと思わせるところです。
段々調子が出てきました。次の20キロの給水ポイントでは、もう一人のランナーに追いつきました 。牟田満さん。この赤いウエアが遠くから見えることがあって、結構勇気づけられました。
実はこの給水ポイント、矢印が直角に降り曲がっていて、ここから細い林道に入っていきます。お二人がいなければ、私きっと直進してました。危ない危ない!
ここから一気に下ります。雨も強くなってきましたが、3人組のランナーも視界に捉えられ、ちょっと賑やかになってきました。そして、松浦鉄道の線路を越え、コンビニに到着です。ここで、27キロぐらいかなあ。‥
先行したランナーも休憩しています。お名前がわからないのですが、一枚撮影です。
持っているドリンクは、ノンアルコールビールです。経験から、これが一番エネルギー補充ができると分かったそうです。私も撮ってもらいました。ここで、やっと持ち運んできた紅茶を飲みました。結局、出し惜しみでここまで来てしもた!
この後、荷物は軽い軽い!でも、足はそれなりに来ています。何やろねえ、キロ7分ぐらいでしか走ってないのに‥。
30キロの給水ポイントの手前で海に出ました。写真のように荒れています。
30キロの給水ポイントで、左から宗聡さん(めちゃめちゃ有名人っぽい名前)、ナンバーカードが読み取れない人(すいません)、平田久美さんと牛嶋さんです。
写真を見てもらったらわかるように、矢印が手前に伸びているでしょう。私は、右に走り出し、また呼び止めてもらいました。
雨はまだ降り続いています。海岸の堤防道路は水浸しで、ビチャビチャと水たまりを走らないといけません。躊躇いながら走っていると、「そんなの関係ねえ」とばかりにあっさり抜けていく人もいて、こういうところで、性格が出ますねえ。
この先、もう少しでこのマラソンも終わりなので、何も考えずに坂越えをしようと走っていると、後ろから「有田さん!」という声が聞こえます。牛嶋さんです。どうやらぼーっとして矢印を見落としていたようです。(牛嶋さんありがとうございます)100メートルぐらいかなあ、ロスし、ここで、もうキレました。余計にとぼとぼ走りになりました。もう、5時間切り絶望です。まあ、ええか。
37キロの給水ポイントに着くと、もう、みなさんは出発です。私はゆっくりゼリーを食べて(美味しかった!)そして写真です。
このあと、最後の迷い子です。まっすぐの道より広い横道があるんです。こっちは山の方に向かっています。矢印は別になく、さあどうしよう‥。
精神状態がやっぱりおかしいのんやろね。「ここで、間違ったら何してるんやわからん。確認しよう」といっぺんもと来た道を引き返します。ここまでは合っているということがわかり、再び分かれ道です。今度はその横道を登ります。やっぱり、これは違う!この間、10分ぐらいやったのかなあ。
とにかく、「絶対、この道」と走り出してしばらく行くと、矢印です。「合うてた、合うてた」後は迷いもせず
ゴールです。
このあと、旅はまだ続くのですが、マラソンはここまで。次回には感想もちょこっと書きます。