今日も”LOOKING GOOD!”

いつまでも楽しく色んな所を走り回りたいと願う中年ランナーのお話です。

ながさき松浦しまめぐりウルトラ駄マラニック100km? その2

2012-09-26 16:15:51 | スポーツ

 まあ、ナンバーカードでバタバタしながらも、7時1,2分に、とにかくスタートしました。ちょっと頑張れば追いつくやろ。 ところが、走り出した途端、「うっ、重い

 そうなんです。100キロ走るんだからと用意したドリンク(ネッスルの紅茶900㏄です)をバックパックに入れたまま走り出したんです。フルやからスタートで置いてたらよかったのに‥。こうなると途中で飲むしかありません。貧乏性やから「ほかす」なんて選択肢はありません

 背中の荷物だけでなく、お腹も重いです。8時20分スタートのつもりなので、しっかりと朝食を取ってきました。まだ全然消化していません。(精神的な動揺もあるわなあ)

  そんなこんなで、一生懸命走りますが、なかなか追いつきません、遅い方がエライ「駄マラ」のはずやのに‥。

  「いやー、参ったなあ」とにかく、遠くに見える最終ランナーを目標に走っていくことにしました。最後尾のランナーとその前のランナーはすぐに追い越せたのですが、そこからがもう全然ダメです。遠くに時折一人二人見えるだけです。

  よく考えたら当たり前です。先を行くランナーは駄マラナーには違いないのですが、100キロを完走しようという駄マラナーですから、私がそうであるように、もともとの走力はフルなら4時間程度でしょう。つまり、同じように走ったら、追いつくわけがありません。前回の武雄嬉野街道のフルとは全然違います。めちゃくちゃ不安です。「コース間違えたらどうしょう

  このコース、最初はとにかく山登りです。10キロで300mほど登ります。「でも、そんなん知らんわなあ‥」さっき初めてコース聞いたし、まして地図には高低表がありませんから。
 これを怒ったら駄マラナー失格。受け入れて、楽しまんとあきません。山に入っていくと、景色はよくなってきました。そこで、まず1枚。

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 ここから見える景色はが来てても。上手く写ってないのは私の責任です。さらに進んでもう一枚。

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 こんなことをしながら走って、余裕を見せていたのですが、繰り返し言いますが、全く一人ぼっちで走っています。コースを間違えてないか不安一杯です。頼るのは、道路に引かれた白線の→だけなのですが、このあたり、地図では一本道とのことで白線がありません。でも、実は横道が結構あるのです。中には”松浦市街地”という表示のある横道も‥。めっちゃ不安で立ち止まって地図を眺めます。「まあ、あかなんだらあみりんさんに電話したらいいし、それもこれも含んでの駄マラ」です。それにしても、台風っぽい雨風なので、早いこと山を下らんとまずいです。

 やっと10キロの給水ポイントに着きました。ここで、やっと一人のランナーに追いつきました。牛嶋正さんです。このあと。牛嶋さんとは給水ポイントごとに出会うことになります。

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(牛嶋さんです)

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(私も撮ってもらいました)

 晴れていたら、もっときれいやろなあと思わせるところです。

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 段々調子が出てきました。次の20キロの給水ポイントでは、もう一人のランナーに追いつきました 。牟田満さん。この赤いウエアが遠くから見えることがあって、結構勇気づけられました。

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(牟田さんと。撮影は牛嶋さんです)

 実はこの給水ポイント、矢印が直角に降り曲がっていて、ここから細い林道に入っていきます。お二人がいなければ、私きっと直進してました。危ない危ない!

  ここから一気に下ります。雨も強くなってきましたが、3人組のランナーも視界に捉えられ、ちょっと賑やかになってきました。そして、松浦鉄道の線路を越え、コンビニに到着です。ここで、27キロぐらいかなあ。‥

  先行したランナーも休憩しています。お名前がわからないのですが、一枚撮影です。

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 持っているドリンクは、ノンアルコールビールです。経験から、これが一番エネルギー補充ができると分かったそうです。私も撮ってもらいました。ここで、やっと持ち運んできた紅茶を飲みました。結局、出し惜しみでここまで来てしもた!

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 この後、荷物は軽い軽い!でも、足はそれなりに来ています。何やろねえ、キロ7分ぐらいでしか走ってないのに‥。

 30キロの給水ポイントの手前で海に出ました。写真のように荒れています。

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 これでは、しまめぐりはできません。納得!

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  ここからは3人組も一緒です。

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 30キロの給水ポイントで、左から宗聡さん(めちゃめちゃ有名人っぽい名前)、ナンバーカードが読み取れない人(すいません)、平田久美さんと牛嶋さんです。

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(私も撮ってもらいました)

 写真を見てもらったらわかるように、矢印が手前に伸びているでしょう。私は、右に走り出し、また呼び止めてもらいました。

 雨はまだ降り続いています。海岸の堤防道路は水浸しで、ビチャビチャと水たまりを走らないといけません。躊躇いながら走っていると、「そんなの関係ねえ」とばかりにあっさり抜けていく人もいて、こういうところで、性格が出ますねえ。

 この先、もう少しでこのマラソンも終わりなので、何も考えずに坂越えをしようと走っていると、後ろから「有田さん!」という声が聞こえます。牛嶋さんです。どうやらぼーっとして矢印を見落としていたようです。(牛嶋さんありがとうございます)100メートルぐらいかなあ、ロスし、ここで、もうキレました。余計にとぼとぼ走りになりました。もう、5時間切り絶望です。まあ、ええか。

 37キロの給水ポイントに着くと、もう、みなさんは出発です。私はゆっくりゼリーを食べて(美味しかった!)そして写真です。

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 このあと、最後の迷い子です。まっすぐの道より広い横道があるんです。こっちは山の方に向かっています。矢印は別になく、さあどうしよう‥。
 精神状態がやっぱりおかしいのんやろね。「ここで、間違ったら何してるんやわからん。確認しよう」といっぺんもと来た道を引き返します。ここまでは合っているということがわかり、再び分かれ道です。今度はその横道を登ります。やっぱり、これは違う!この間、10分ぐらいやったのかなあ。
 とにかく、「絶対、この道」と走り出してしばらく行くと、矢印です。「合うてた、合うてた」後は迷いもせず

ゴールです。

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 たぶん、5時間半ぐらい。このさいタイムはどうでもいいです。

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 あみりんさんには十分楽しませてもらいました。

 このあと、旅はまだ続くのですが、マラソンはここまで。次回には感想もちょこっと書きます。

 
 

 

 


ながさき松浦しまめぐりウルトラ駄マラニック100km? その1

2012-09-19 18:06:57 | スポーツ

 ”ながさき松浦しまめぐりウルトラ駄マラニック100㎞”行ってきました。

 そして、完走!

 やりました、おめでとう 

 には違いないんですが、実施された距離が半分以下の42.195㎞だったのです。これでは100㎞完走とは言わへんわなあー。

「えっ、どういうこと?」と、お思いでしょう。すべて台風16号が悪いんです。消化不良の感は拭えませんが、これはこれでおもろかったので、その顛末記をご覧ください。

 9月15日朝8時11分に嵯峨嵐山駅を松浦に向けて出発しました。この時点で、台風が沖縄本島を通過し、九州の西を通過するのはわかっていました。「どないなるんやろ?わざわざ、台風の方に行くこともないのに」と思いつつも、「新幹線のチケット予約済みやし、もういくしかあらへん」わけです。

 往路の新幹線は生まれて初めて(オーバーな)”はるか”ではなく、新大阪から”みずほ”に乗りました。

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 いやー、4列シートで広々としています。グリーン車みたい。これで、同じ指定席料金なら乗らんと損やなあ。快適な旅であっというまに博多に到着です。博多駅でやっつん(生きている方の竹馬の友です)に教えておいてもらった博多デイトスの2階、博多めん街道の二葉亭に行きました。

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 ここで辛い高菜漬けをトッピングにして食べると旨いとのやっつんの評価です。

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 煮卵も載せてちょっと豪華です。感想は、うーーん。こんなもんでしょう。札幌で食べたラーメンは衝撃的やったなあ。

 このあと、博多駅から高速バス「いまり号」で伊万里へ。ここから、松浦鉄道に乗ります。

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 この松浦鉄道は有田から伊万里、伊万里から佐世保へとつながっていて、日本で一番西を走る電車だそうです。

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 そして、3時15分やっと松浦に着きました。新幹線は博多まで3時間ですが、高速バスに2時間、松浦鉄道に40分乗りました。あーしんど。そして、パラパラと雨も降りだしてきました。しかし、本当に田舎町です。駅前通りに人の気配がしません。ホンマに市なん?

 この夜の宿は松浦シティホテル。名前はカッコいいけれど、まあ普通のビジネスホテルです。

 部屋の中で気になるのは明日の天気予報です。いい天気のはずもなく、どうなるのんか不安一杯、気持ちが萎えてきました。まあ、走り出したらなんとかなるやろ。地図を眺めて、コースの復習です。最初の半分のしまめぐりがたいへんやなあ。高低差もあるし、雨も風も強いやろなあ。

 翌朝、窓から外を見ると、どんより曇って雨が降っています。ほんまに台風来てる!「どうなるやろ?後半の半分はフラットやから、ゴールから逆に50キロ地点まで行っての折り返しの100キロにするんかな」とにかく、準備をして集合場所の松浦駅に行きました。背中のデイバッグには給水するための1リットルのドリンクも入っています。100キロ対策ですが、ちょっと重たい。

 すると、7時集合のはずなのに(5分前ぐらいに着きました)主催者の”あみりん”さんが挨拶を始めています。曰く「このような天気なのにたくさんの人に集まって頂いて、物好きと言おうか(一同笑)。今回は100キロは中止にして、月イチ松浦フル駄マラニックのコースで行います。では、選手宣誓‥」(26人申し込んでいて4人欠場です)

 「えっ、えっ!100キロ走らへんの」

 いっぺんに気が抜けました。でも、なんかホッとした感が‥。この気持ちを分析すると、「初の100キロやから条件が整ってないと不安一杯、台風が来たんでは完走できひんかもしれへん。けど、フルなら完走は出来る」といったところでしょうか。おかげで不満もなく、すぐ、切り替えられました。

あみ「何かご質問は?」

誰か「制限時間は?」

あみ「えー、3時まで待ってます。4時間以内で帰ってこないでください。途中でワープしてもらっても構いません」

 そうなんです、あみりんさんの大会はゆるいというか融通無碍で「遅いほうが偉い」というコンセプトで運営されていて、順位表彰なんてのはありません。電車やバスに乗って帰ってきてもOKです。一人で運営やから、当日、100キロからフルに切り替えられたんやろね。大きな大会やったら絶対中止です。ホンマに物好きちゅうか偉い人です。

わたし「何時にスタートします?」

あみ「切りが良いので、7時にします」

「えっ、えっ!」まだナンバーカードもろてへん。あと2分やん!

 大慌てで、ナンバーカードをもらい、ピンで留めようとしたら、「あっ、今日のコースの地図入れてください」。

 駄マラニックではナンバーカードの裏が地図になっていて、走りながら見ることができる優れものなのです。今回は当たり前ですが、ナンバーカードの裏は”しまめぐり”ですから、月イチ用の地図を重ねて入れないといけません。でも、焦るのでなかなかうまく入りません。まごまごしているうちに、みんなスタートしてしもた!

 大会の趣旨が「駄」やからまあええか、1分ぐらい遅れてスタートしました。

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(ゴール直後の写真です)
 

 このあと、珍道中になるのですが、それは次週に。

  SEE YOU NEXT WEEK!


2012北海道マラソン その3

2012-09-12 17:51:07 | スポーツ

 2012北海道マラソンは、かくして「まあなんとか完走はした」という結果で終わりました。ほんとによかったと思います。「リベンジ!」ばっかり言うてるのんしんどいですから‥。

 そうそう、妻が手稲まで応援に来てくれた時、知り合った奥さんとゴール付近で再会しました。(妻はどこででも知り合いを作ります)ご主人は、前回は途中収容だったけれど、今回見事に初完走だそうです。そこで、記念の1枚です。胸に完走メダルが掛かっています。

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 山口さんご夫妻。なんでも、御主人、単身赴任で北海道勤務だそうで、ご自宅は茨木市とのこと、「また、どこかのマラソンでお会いしましょう」と言って別れました。

 この後、歩いてへ戻り、シャワー。こんなとき近いのはむちゃくちゃ便利です。そして、一眠り後、昨日行った大通ビッセのフードコートで”きのとや”ので小腹を満たしました。いつもならホットですが、今日はアイスです。冷たい水は何ぼでも入ります。

 夜は、完走ディナーにイタ飯に行きました。ただし、予約しようとしたのが出発の直前のため、とにかく予約できるところを‥。結果、サッポロファクトリー・レンガ館の中にあるトラットリア”ピッツェリア テルツィーナ”というお店に行ったのですが、味も雰囲気も悪くなく評価3.8ぐらいかなあ。なにより、安い!一応コース料理にしたのですが、3,500円(税込)。疲れていることもあり、あまり高い値段のものを食べてももったいないし、ちょうどよかったです。ただイタ飯だけに、ピッツアやら、パスタやらお腹の膨れるものがいっぱい出るのでそれはそれで大変でした。

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(前菜です)

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(ご存知、マルゲリータです)
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(モッツァレラチーズのトマトソースですが、何のパスタだったかなあ)

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 (メインは肉料理名前は忘れた)

 満腹になり、気持ちよく
 

 翌日、最終日は、まず、市電に乗って、もいわ山展望台に。

 

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 市電に乗るのは久しぶりです。ゆっくり、走るので車中観光にはぴったりです。西4丁目から乗車して、ロープウェイ入口で下車です。この間3.9㎞、20分です。ここでちょっと失敗しました。ロープウェイの始発は10時30分なのに、10時に着いてしまった。30分間休憩です。急ぐわけでもないしまあええか。

 ロープウェイであっという間に中腹駅に。ここからもーりすカー(ケーブルカーです)に乗り換え山頂駅に着きました。いやー、来た甲斐がありました。札幌の街が一望です。

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 この写真、実によく撮れているでしょう。素人カメラマン風のおじさんがいたのでお願いしました。アングルも考えて撮ってくれはりました。

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 フツーの人に撮ってもらいました。この写真は、まあ、逆光やし、しゃーないですね。

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 私が撮るとこんなもんです。たいしたことありません。

 この後、再び市電に乗りすすきのへ。4.5㎞、22分です。このNIKKAの広告の前を昨日走ったんですよ。

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 実は、出発した西4丁目とすすきのはすぐ近くです。線路は繋がっていませんが、ほぼ1周したことになります。

 そして、今回の旅行の最終目的地、サッポロビール園に向かいました。ここのジンギスカンホールでジンギスカンを食べなくちゃ!

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 いやーおいしかったなあ。やっぱり雰囲気が違います。いつも飲まない私も生ビールを(半分)!

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 妻は、食べすぎたということで、注文は1人前です。私も2人前はきついし「しゃーない」です。もうちょっと食べたかったけど。また来よう!

 食後は、ビール園のベンチでしばし休憩です。飲まないビールを飲んだので気持ちよく居眠りをしてしまいました。

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 zzzzzzzzzzzzzzz

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 楽しかった北海道マラソンツアーも無事終わり、札幌駅から新千歳空港を経て、無事、帰宅しました。

 ところで、今度の日曜日、とりあえず100㎞を完走しようと”ながさき松浦しまめぐりウルトラ駄マラニック100㎞”に出場します。次回結果報告しますので、お楽しみに!

 

 


2012 北海道マラソン その2

2012-09-05 18:11:13 | スポーツ

 前回にも書いたように、スタート時点で28℃です。でジトッとしています。ホテルから出たときに「もうアカン」と思いましたね。

 まあ、それでもとりあえず、写真を撮らなくちゃね。

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 妻は、ホントこの日コース各所に出没、献身的にたくさん写真を撮ってくれました。感謝です。私はというと、もちろんを持って走ったのですが、写真撮ってるどころではなく‥。

 でも貴重な1枚をゲットしました。整列前にうろうろしているときに遭遇、優勝した川内優輝選手とエリック・ワイナイナ選手のツーショットです。

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 こんなん、なかなか撮れませんよ!

 さて、レースは不安いっぱい抱えながら、さっぽろテレビ塔の電光掲示板を使ったカウントダウンでスタートしました。なかなかの演出です。

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 コースは、この図を見てもらえればわかりますが、北海道らしいというか直線コースがほとんどで、起伏もなく走りやすいです。(暑くなければ

 私の待機場所からスタート地点までは1分15秒、道が広いので、スムーズに走り出しました。駅前通を南下します。すると、「おっ、猫ひろし!」手を振っています。出ーへんはずやから取材かなあ?

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 妻が、をちゃんと撮ってくれてました。

 もちろん、スタート直後の私もです。

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 わかります?左端から3人目ぐらい。猫ひろしが右端です。次の写真はよくわかるでしょ。

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 にこやかに走ってます。でも、ピンボケですね。撮ってもろて、文句言うたらいかんけど、どうしたらこんなん撮れるんやろ?次の写真はちゃんと撮れています。

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 でも、なんか変です。私、いったい誰に向かって手を挙げているのんやろ?たぶん、シャッターを切るのが遅くなってしまって、手を挙げたまま私が行き過ぎたといったところでしょうか。

 このあと、”すすきの”の有名なNIKKAの看板前を通ります。「そうそう、写真を撮らな‥」でも、ここは取り損ね、その直後の1枚です。

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 もうこの後、まったく写真を撮る気力が失せました。暑さのあまり、体がシャンとしません。ボーッとしてる感じです。こんな暑い日に、フルなんか走ったことないもん。とても、完走できると思えなくなってきました。隠岐の島に続いて、またDNFかい!

 最初の5キロが31分05秒です。

 はなから、いいタイムは諦めていますが、せめて、30分そこそこでないと‥。イライラしてきます。「でも、5キロ35分で走ったらゴールできるんやから、無理せんと完走完走

 このあたりで、中学生のブラスバンドが応援演奏です。「おっ、QUEEN!」でも、Bohemian Rhapsodyです。うーん、ここはWe Are the Championでしょう。

 そこへ、妻から電話です。「創成トンネル過ぎた交差点のところで待ってるし‥」ちょっとやる気が出てきました。

 調子が出ないまま、10キロへ。妻が待っていました。

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 全然気が付いていません。このとき、妻がいる場所を通り過ぎたと思っていたのです。

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 呼ばれて気が付きました。でも、写真はやっぱりピンボケです。そこで、はっきりと立ち止まって、

 「あかんわ!」

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 10キロは31分42秒です。

 ぜんぜん、走れません!止めたくなります。暑いので、ひたすら、エイドステーションで水とスポーツドリンクを飲みます。他のランナーも状態は私と一緒です。ワーッとエイドに集まるので、それこそ芋の子を洗うような状態になっています。さらに飲み残しを路面に撒いていくので、走路は水浸し、川になっています。

 この北海道マラソン、夏の大会を熟知していて、5キロからほぼ2.5キロごとにエイドステーションがあります。(30キロを過ぎるとさらに5キロにつき4か所ですよ!)本当に行き届いています。

 15キロは32分29秒

 20キロは33分38秒

中間点 2時間16分44秒

 いやー、ハーフまでは辛かったなあ。先が見えないもん。「あと何キロ?」と15キロ過ぎからもう数え始めました。こんなことホンマにありません。

 私、マラソンを走っていると、頭の中で音楽が鳴ります。音楽はシルヴィ・ヴァルタンの”あなたのとりこ”だったり、リズミカルなものが多いのですが、今回はあおい輝彦の”二人の世界”でした。「つめたい風の街で‥」そら、北海道は冬冷たいけど‥。

 実は、行きのANAの中で、妻が聞いていた機内の音楽がこれやったんです。これが妙に頭に残って‥。こんなゆっくりしたテンポの曲が鳴るようでは速よ走れません。さらに、この日はエイドで靴に水がかかったせいか、爪がやられてしまいました。痛くて、走り難いこと半端でないです。

 でも、ここまで来て、なんとか、完走は出来るんかなと思い始めました。22キロの手前で、また妻から電話です。「今どこ?23キロで待ってるし」「えっ、ここまで来てくれたん」体は動かへんけれど感謝感激です。

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 手稲という駅までJRに乗り、そこから20分以上かけて歩いてきたそうです。

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 この先、26キロまで行って折り返してきます。もちろん待っていてくれて、反対側の私を撮ってくれました。

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 分かるでしょうか?真ん中で手を振っています。29キロぐらいかなあ。

 25キロは35分14秒

 30キロは35分48秒

 もう、5キロ35分を超えてしまってます。後はどれだけ粘れるかです。ここからは”二人の世界”に加え、妻の顔、今回は特別に亡きトンの顔も浮かびます。トン「お前、頑張らんとあかんやんけ!」私「絶対、完走するからな!」

 「35キロまで行ったらゴールタイムが読めるからなあ、とにかく35キロ、35キロ」と思い続けてやっとたどり着きました。

 35キロは37分44秒  3時間57分40秒(ネットタイム)

 「あと1時間ある。もう大丈夫!」と思ったけれど、気を抜いたらダメ、まだ、7.195キロもあります。ここからはもうタイムも気にせず、ひたすら前だけを見て、走ることにしました。歩かへんぞ。1キロ、1キロと刻んでいきます。ただ、水とスポーツドリンクを飲むことだけは忘れずに!何ぼでも飲めるんです。こんだけ飲んだら、普通は気持ち悪なるやろと思うんですが、大丈夫。不思議です。そやから熱中症にならへんかったんやろね。

 北海道大学の構内に入る直前にまた妻から電話。ゴールまでにもう1回撮ってくれるそうです。でも、北何条西何丁目て言われてもようわかりません。まあ、とにかく撮ってくれるんやろ。

 北大構内でやっと40キロです。もう気ぃ抜いてもええかな。でも歩かへんぞ。

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 (40キロポイントの貴重な写真です)

 40キロは38分57秒

 もうメロメロですが、ゴールは出来ます。でも、2.195キロはヴィクトリーランのはずなんやけどしんどかったなあ。もちろんそれまでに妻が待っていてくれ、撮ってくれました。

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 なんやこの写真は!光が強すぎるんやね。そうそう、35キロすぎてからピーカンになりました。最後なんでゆっくりと写真を。

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 いつものピースサインです。

 

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 そして、とぼとぼと走っていきます。

 最後の2.195キロは17分54秒です。

 ネットタイムは4時間54分31秒。(グロスは4時間55分46秒)

 種目別(一般男子) 4216位/5093人

 総合 5925位/6880人

 かろうじて、5キロ35分(キロ7分)で走ったというところです。過去最悪のタイムです。真夏の特訓の成果はあったのでしょうか?

 でも、しなかったら、完走できてなかったかもしれへんし‥。何とも言えません。暑さに弱いのは致命的です。まあ、一流選手でもないんやから反省はこのくらいにしておいて、

 とにかく北海道まで高いに乗って来たんやから、完走できて「ヨカッタヨカッタ!」ということにしておこう。

 

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 再度、締めはやっぱりこの写真です。