歌わない時間

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ガーディナー『ヘンデル_舞曲集』

2013年11月13日 | CD ヘンデル
HANDEL
Ballet Music
English Baroque Soloists
John Eliot Gardiner
ECD 88084

1984年録音。47分10秒。Warner Classics & Jazz/Erato。写真と番号は初出時のものです。実際に入手したCDの番号は「2564 69620-8」。この演奏が聴きたくて、セットになっている6枚組を買いました。ガーディナーによる、『アルチーナ』『テルプシコーレ』『忠実な羊飼い』からのバレー音楽。器楽曲のみ。

これもまたガーディナーの隠れた名盤です。ガーディナーの指揮したヘンデルのオペラ録音はかならずしも評判よくないのですが、このバレー音楽はいい。曲もいいし、ガーディナーの表現がみづみづしく、音楽が躍動している。CDの前半を占める『アルチーナ』の音楽など、ガーディナーの指揮で全曲聴いてみたかったと思わせる。

その『アルチーナ』第3幕の〈Tambourine〉っていうのが今とくにお気に入り。タンブランてば、ビゼーの『アルルの女』組曲にも出てくるアレですよね。1分ちょっとの短い曲ですけど、タンバリンとリコーダーの掛け合いがわくわくするような楽しさ。ていうか、いま気づいたけど、Tambourineってタンバリンのことなのね。

この録音、現状では、『タメルラーノ』『陽気の人、沈思の人、中庸の人』とセットにした6枚組でしか入手できないのが問題。ワーナーにはこの録音単独で売りつづけてほしかった。

ガーディナーの、エラートへのヘンデルの非声楽録音は、この『バレー音楽』のほか『合奏協奏曲集Op.3』もよく、さらに『水上の音楽』もよかった。ただし『水上』は、その後フィリップスに再録音して、そっちはいま『花火』と抱き合わせに再編して売られているので、ほとんどの人はそのフィリップス(現デッカ)盤を聴いているはず。

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