以前取り上げましたが、JR東日本は昨年、2017年秋ごろを目標に埼京線池袋―大宮間の信号装置を、ATC(Automatic Train Control/自動列車制御装置)から無線を使った列車制御システムであるATACS(Advanced Train Administration and Communications System)に変更すると発表しました。現在31本が運用についているE233系7000番台は、ATACSの準備工事が施されています。
ATACS導入区間では、直通する東京臨海高速鉄道(りんかい線)の車両も走行。当然、りんかい線の車両にもATACSを装備する必要があります。そんな中、今月に入ってATACSを装備したりんかい線70-000形が現れたのです。
70-000形Z3編成がそれで、10号車(新木場寄りの先頭車70-030)の9号車寄りの屋根に、2本並んだアンテナが搭載されました。アンテナ形状や色は、列車無線用と同じです。
同時に、両先頭車の運転台上の屋根に、デジタル列車無線用のダイバーシティアンテナも追加。真新しいアンテナと旧来のアンテナ2本を見ることができます。このため、列車無線デジタル化の際に運転台に設置された簡易アンテナは撤去したようです。
今のところ確認できたのはこの編成だけですが、Z1編成もATACSを装備した模様。今後も、他の編成に施工されていくことでしょう。
一方で、E233系7000番台はまだATACS装備編成がありません。ただし、115編成はATACSアンテナを搭載した状態で落成、営業運転に就いてしました。ところが、しばらくしてアンテナは外されてしまったのです。それ以後、どの編成も10号車にはATACSアンテナは取り付けられていません。
乗り入れ相手の方が先にATACSに対応しているという状況になってしまっているものの、近いうちにE233系7000番台にもATACSを装備していくことになると思われます。
【10月17日17:26追記】
先ほど、Z3編成に乗車していろいろ確認できたので、追加で報告します。上記のうち、運転台の列車無線簡易アンテナは撤去されず残ったままです。無線機本体に結線されているかどうかまではわかりません。
また、1号車(川越寄りの先頭車70-039)の2号車寄りの屋根にも、ATACSと思われるアンテナが2本並んで設置されていました。ただ、この位置はE233系7000番台だとWiMAXのアンテナが設置されています。しかも、E233系7000番台では枕木方向に並んでいるのに対し、Z3編成はレール方向です。
ATACSアンテナを両先頭車に設置となると、E233系7000番台の1号車はどうなるのかわかりません。今後の成り行きを見守ることになるそうです。
ATACS導入区間では、直通する東京臨海高速鉄道(りんかい線)の車両も走行。当然、りんかい線の車両にもATACSを装備する必要があります。そんな中、今月に入ってATACSを装備したりんかい線70-000形が現れたのです。
70-000形Z3編成がそれで、10号車(新木場寄りの先頭車70-030)の9号車寄りの屋根に、2本並んだアンテナが搭載されました。アンテナ形状や色は、列車無線用と同じです。
同時に、両先頭車の運転台上の屋根に、デジタル列車無線用のダイバーシティアンテナも追加。真新しいアンテナと旧来のアンテナ2本を見ることができます。このため、
今のところ確認できたのはこの編成だけですが、Z1編成もATACSを装備した模様。今後も、他の編成に施工されていくことでしょう。
一方で、E233系7000番台はまだATACS装備編成がありません。ただし、115編成はATACSアンテナを搭載した状態で落成、営業運転に就いてしました。ところが、しばらくしてアンテナは外されてしまったのです。それ以後、どの編成も10号車にはATACSアンテナは取り付けられていません。
乗り入れ相手の方が先にATACSに対応しているという状況になってしまっているものの、近いうちにE233系7000番台にもATACSを装備していくことになると思われます。
【10月17日17:26追記】
先ほど、Z3編成に乗車していろいろ確認できたので、追加で報告します。上記のうち、運転台の列車無線簡易アンテナは撤去されず残ったままです。無線機本体に結線されているかどうかまではわかりません。
また、1号車(川越寄りの先頭車70-039)の2号車寄りの屋根にも、ATACSと思われるアンテナが2本並んで設置されていました。ただ、この位置はE233系7000番台だとWiMAXのアンテナが設置されています。しかも、E233系7000番台では枕木方向に並んでいるのに対し、Z3編成はレール方向です。
ATACSアンテナを両先頭車に設置となると、E233系7000番台の1号車はどうなるのかわかりません。今後の成り行きを見守ることになるそうです。
りんかい線の無線アンテナが簡易アンテナから本格的な物に取り替えられたのならば、まだまだこの車両を使うのでしょう。
簡易アンテナという位ですから、余り感度は良くないのでしょうか?
何分、室内アンテナですからね。
昔のアナログテレビの室内アンテナを思い出しました。
屋根のアンテナよりも、ノイズが入って見辛い思いをした事が有ります。
JR側の車両のATACS導入が遅いのが気になりますね。
りんかい車が先にATACSを設置し始めたのは、70-000形がATACSを想定した設計になっていないため、施工に時間がかかるということが考えられそうです。
JR車はATACS準備工事としているので、必要な機器だけ設置すればいいのですが、りんかい車は機器の設置場所や配線を一から設計しなくてはなりません。
その辺の手間から、りんかい車が先行しているのではないでしょうか。
ダイバーシティアンテナは、ATACS施工のついでという側面があるのかもしれません。
2005年以前に登場したJR東日本の首都圏向け車両は、E231系であれダイバーシティアンテナは簡易アンテナとしています。
現状では、ちゃんと受信できればどちらでも構わないのかもしれませんね。
改造はJRに委託でしょうか?
確か、東雲?に車庫が有ったと思いましたが、そこで大掛かりな工事は出来ますか?
私はりんかい線は数年前に乗った以来殆どご無沙汰で、この会社を良く存じません。
お台場のイベントへ行く際に、大井町から東京テレポートまで乗りましたが、運賃が高かったと記憶しております。
改造はおっしゃるとおり、JRに委託しているものと思われます。
りんかい線の車庫は、大井埠頭の東京貨物ターミナルに隣接しています。
京葉貨物線の当初の計画通りなら、ここが起点になっていた場所です。
京葉線が旅客化の際、東京貨物ターミナル─新木場間は工事凍結のままでした。
そこに東京都が目を付け、「旅客化する気がないなら自分たちでやる」として第三セクターを設立したのです。
のちにJR東日本が買収を持ちかけたときも、東京都は「何を今さら」と突っぱねたそうです。
しかし、JR東が羽田空港アクセスで再びりんかい線の買収提案を行うようですが、どうなるのでしょうか?
余談ですが、りんかい線車両基地や入出庫線でも、A5chで空き線信号が受信できます。
確か、指令は「東臨指令」だったと思いました。
先述の、りんかい線に乗った時に流れていた無線では、お台場でのイベントの多客案内を通告していたと思います。
今でも聞けるアナログ列車無線は貴重な存在ですね。
352.587MHzと352.537MHzで確認しています。
情報ありがとうございます。
りんかい線もデジタル化ですか。
基地局側の整備だけでデジタル化が可能になっていただけに、何の発表もないままのデジタル化のようですね。
周波数もD5chのようなので、時間ができ次第現地調査したいと思います。
352.65625MHzにガー音に一瞬の切れ目があるデータは特有の音を傍受することができました。
一方、A5chの352.5875MHzにピーという空線信号を確認できませんでした。代わりにガーの連続ノイズを聞くことができました。おそらくD5chの第2音声波とみて間違いないでしょう。
以上、デジカメを持って行くのを忘れて写真無しですが報告まで。
追記:りんかい線のコールサインは、確か東京臨海高速鉄道から東臨高(とうりんこう)だった気がしますが・・・。
運転台の無線機も、「デジタル」で5chの表示になったようですね。
「とうりんこう」は、旧社名「東京臨海新交通」から取ったゆりかもめのコールサインです。
りんかい線の司令のコールサインは、一度聞いたことがありますが忘れてしまいました‥‥。