東京メトロは、4月21日に「列車無線用ケーブル設置に伴う銀座線の輸送障害について」と題したニュースリリースを発表しました。
それによると、4月19日と21日の早朝、末広町―神田間に新設した列車無線ケーブルの一部が定められた範囲よりも車両側に設置されていたことが判明。そのケーブルの撤去を行ったため、始発から運転を見合わせたとしています。すなわち、列車無線ケーブルが建築限界に抵触していたということになるのです。
ここで気になるのが、「新設置した列車無線ケーブル」というもの。銀座線は現在、指令側185.0kHz、列車側155.0kHz、非常発報135.0kHzの誘導無線を使用しています。文字だけの情報では「誘導無線の通信線の交換か?」とも思えてしまいますが、NHKのニュース映像を見る限り、LCXを敷設しているのです(画像はニュース映像より)。
現在、銀座線は車両の置き換えを実施中。従来の01系から、2011年に登場した1000系へ更新しています。
3月27日に発表された2014年度事業計画では、銀座線へのホームドア設置を計画。車両を1000系に統一した上で、ホームドアの導入を図るようです。
そうなってくると、事業計画に記述はありませんが将来的にワンマン運転も視野に入れている可能性があります。となれば、南北線や丸ノ内線、副都心線のように列車無線でデータ通信を行うことが予想されるのです。
実は、1000系の登場を紹介した一部鉄道雑誌の諸元表に、「空間波無線:準備工事」との記述がありました。この件に関して、本ブログでは以前にも取り上げています。どうも、このときの予想が現実味を帯びそうなのです。
データ通信は、丸ノ内線や副都心線のように誘導無線で行うのではなく、V/UHFを使ったLCXで行うと考えれば、今回のミスで明らかになった新設の列車無線ケーブルがどういう意味をなすのか明らかでしょう。しかも、総務省は「周波数再編アクションプラン(平成25年10月改定版)」で「150MHz帯を使用する列車無線については、(中略)長波帯を使用する誘導無線からの移行需要があることから、(中略)狭帯域デジタル化の実施による高度化を進める」とデジタル化推進に舵を切りました。
従って、事業計画には具体的な記載はないものの、これらの状況証拠から鑑みて銀座線の列車無線を誘導無線からLCXによるデジタル化を行っているとみてよさそうです。そして、銀座線を皮切りに誘導無線を使っている各線のデジタル化も進んでしまうかもしれません。
あくまで予想なのでどうなるかわかりませんが、誘導無線のデジタル化は仙台市地下鉄で実績があります。事実、誘導無線はインバーターなどからのノイズで通話がしにくくなっているようです。
そう簡単に誘導無線の灯が消えることはないでしょう。でも、覚悟はしないといけないのかもしれません。
それによると、4月19日と21日の早朝、末広町―神田間に新設した列車無線ケーブルの一部が定められた範囲よりも車両側に設置されていたことが判明。そのケーブルの撤去を行ったため、始発から運転を見合わせたとしています。すなわち、列車無線ケーブルが建築限界に抵触していたということになるのです。
ここで気になるのが、「新設置した列車無線ケーブル」というもの。銀座線は現在、指令側185.0kHz、列車側155.0kHz、非常発報135.0kHzの誘導無線を使用しています。文字だけの情報では「誘導無線の通信線の交換か?」とも思えてしまいますが、NHKのニュース映像を見る限り、LCXを敷設しているのです(画像はニュース映像より)。
現在、銀座線は車両の置き換えを実施中。従来の01系から、2011年に登場した1000系へ更新しています。
3月27日に発表された2014年度事業計画では、銀座線へのホームドア設置を計画。車両を1000系に統一した上で、ホームドアの導入を図るようです。
そうなってくると、事業計画に記述はありませんが将来的にワンマン運転も視野に入れている可能性があります。となれば、南北線や丸ノ内線、副都心線のように列車無線でデータ通信を行うことが予想されるのです。
実は、1000系の登場を紹介した一部鉄道雑誌の諸元表に、「空間波無線:準備工事」との記述がありました。この件に関して、本ブログでは以前にも取り上げています。どうも、このときの予想が現実味を帯びそうなのです。
データ通信は、丸ノ内線や副都心線のように誘導無線で行うのではなく、V/UHFを使ったLCXで行うと考えれば、今回のミスで明らかになった新設の列車無線ケーブルがどういう意味をなすのか明らかでしょう。しかも、総務省は「周波数再編アクションプラン(平成25年10月改定版)」で「150MHz帯を使用する列車無線については、(中略)長波帯を使用する誘導無線からの移行需要があることから、(中略)狭帯域デジタル化の実施による高度化を進める」とデジタル化推進に舵を切りました。
従って、事業計画には具体的な記載はないものの、これらの状況証拠から鑑みて銀座線の列車無線を誘導無線からLCXによるデジタル化を行っているとみてよさそうです。そして、銀座線を皮切りに誘導無線を使っている各線のデジタル化も進んでしまうかもしれません。
あくまで予想なのでどうなるかわかりませんが、誘導無線のデジタル化は仙台市地下鉄で実績があります。事実、誘導無線はインバーターなどからのノイズで通話がしにくくなっているようです。
そう簡単に誘導無線の灯が消えることはないでしょう。でも、覚悟はしないといけないのかもしれません。
東京メトロでも、デジタル無線導入ですか。
やはり誘導無線は時代遅れなのでしょう。
仙台の地下鉄は、デジタルされてから数年経ちますが、ホームからはLCXがよく見えません。
ホーム天井の陰にでも設置されているのでしょうが、何分暗くて分からないのです。
銀座線に新しい列車無線が導入となりますと、車両側にアンテナを設置しなくてはなりませんが、果たしてあんなに小さい車両の何処に取り付けられるでしょうか?
つくばエクスプレスの様に、見えない所に設置するのかどうか気になりますね。
先ずは、乗り入れ先の無い路線から導入して、続々とデジタルを拡大するのでしょう。
公式には発表がありませんが、誘導無線をLCX化するのは間違いなさそうです。
1000系のアンテナは、両先頭車のクーラー間にある雨どいにそれらしいものが見られます。
http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2012/01/post_668.html
なんとなく、東京モノレールのアンテナに似てるかもしれません。
銀座線のトンネルは狭いので、立たせるわけにはいかないようです。
別サイトで、京急の電車にデジタル無線機取り付けか?というのを見掛けましたが、単なる噂だったのでしょうか?
相鉄も、JR乗り入れに合わせて列車無線をデジタル化するそうですが、何れ私鉄も聞けなくなってしまうのでしょうね。
確か、私鉄のデジタル化の先陣は小田急でしたか?
アナログ無線のデジタル制御を導入したのも小田急でしたね。
小田急をきっかけに、他の鉄道会社もどんどんデジタル化していく様な雰囲気ですね。
またこれで、聞けなくなる列車無線が増えていく事になります。
国がデジタル化を推進し始めた以上、それに逆らってまでアナログに固執するメリットはないのかもしれません。
運用する側もデータ通信などで便利になるわけですから、機器の更新にあわせてデジタル化してしまうのは致し方がないのでしょう。
ただ、地方の私鉄まで鉄道無線すべてが100%デジタル化することはあり得ないと考えていますので、鉄道無線を聞きたければ聞けるところまで出向くというのもまた一興です。
それでも、運行状況を知るという使い方は難しくなりそうですね。
京急は、昨年度の事業計画で列車無線の更新が謳われていました。
実際にデジタル化するとなると、直通相手にも影響が及ぶので各社の動向を注視する必要がありそうです。
本ブログでも記事にしておりますので、そちらをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/ar8200/e/571beccf70f9ac690f4e30fb09da34e9
確か、銀座線の開業時(戦前)は勿論無く、昭和30年以降も無かったと思います。
東西線の5000系が配置された時も、未だ前面にアンテナは装備されておりませんでした。
京急の電車も、名車旧1000形が登場した時はアンテナが有りませんでした。
そうしますと、昭和40年過ぎ辺りからの導入でしょうか?
旧国鉄の乗務員無線が導入されたのは、昭和45年頃でした。
もっとも、常磐線の列車無線はそれ以前からですが。
国鉄でも、昔横川~軽井沢間で誘導無線が使われていたと聞いております。
やはり、誘導無線は古いシステムですからそろそろ交換の時期となったのでしょう。
誘導無線ですが、私は東京へ行った時に一度だけ聞いた事が有ります。
東京メトロではなく、都営地下鉄浅草線です。
しかも、聞いた当時の受信機はハンディ機ではなく、長波が聞けるソニーの小型ラジオでした。
ダイヤルを一番端に寄せて、何とか基地側を受信出来たのです。
都営の無線は京急や京成と違い、常に電波が出ておらず、選局に苦労致しました。
確かあの時、乗車した車両は今はなき都営5000形です。
その後、VVVF制御の5300形に乗って受信にチャレンジしてみましたが、発車時のインバータ音がラジオに入り、とても聞ける状態ではなかったです。
やはり、誘導無線は雑音に弱いですね。
誘導無線は、1954年に阪神が列車無線として初めて導入したようです。
以来半世紀に渡り鉄道の安全を支えてきましたが、もはや時代遅れの通信手段として認識されつつあるように感じます。
インバーターなどが発するノイズに悩まされたり、トンネル内に効率よく電波を送り込めるLCXが安価となったりしたことで、より広い帯域を使える150MHz帯に移行が進みそうです。
ちなみに、京急は一部の車両の屋根に空間波用のアンテナ取り付け準備工事を施した車両が現れています。
しかし、これらの車両はどういうわけか北総への乗り入れが禁止されているようです。
気にはなっていましたが、ついに現実味を帯びてきましたね。
NHKニュース画像はこのサイトに来て、初めて見ましたがよく見る空間波タイプなのは明らかですね。
あ、あと京急などのネタが出てましたが、私が確認した限りでは穴守稲荷~羽田空港間でこの数ヵ月の間にLCXの敷設工事を済ませたようです(本線の品川~横浜駅間はまだでした)。
またこれに連動してかは分かりませんが都営浅草線にもLCXが敷設されてます。
ただ、私の知識不足で思い過ごしかもしれませんが、携帯の駅間区間の電波状況改善絡みで当時から敷設されていたものかもしれませんが。
ちなみに京急車に乗車した時には、SRは付いてませんでしたね(たまたま当たらなかっただけ?)。
もう、ここまで来てるわけですからメーカーは「コーデックが違うから」とか「簡単に秘話コードが変えられる」なんて言ってないで早くデジタル対応受信機を作るべきですよね。
なんか一部ウワサには特許が絡んでるとか言う話もあるそうですが。
京急では、すでに一部区間でLCXの敷設が始まっているようですね。
一方の都営浅草線ですが、LCXの高さによっては携帯電話用かもしれません。
携帯電話用は、窓の高さに来る位置で敷設されています。
京急が屋根にアンテナ準備工事をしていることから、列車無線用は窓よりも高い位置に敷設して、アンテナとの距離をなるべく近づけるようにするでしょう。
デジタル受信機は、やはりコーデックの特許がネックになっているようです。
もし、受信機メーカーが許諾を求めても安易に応じないでしょうし、仮に応じたとしても使用料が割に合わず、ハンディ機でも数十万円という価格になりかねません。
だからといって無許可でコーデックを使うと、今度は特許権侵害で裁判沙汰になるはずです。
そのあたりのリスクがあって、受信機メーカーは及び腰なのでしょう。
記憶違いでなければ、以前は赤坂見附付近?で列車無線トラブルが頻発していたような気がしますが。
やっぱり今回問題になっているデジタル空間波の関連なんでしょうね。
京急の穴守稲荷~羽田空港間でのLCXはおっしゃるとおり、だいたい屋根上の高さくらいだったような気がします。
しかも、現在同じようにIRからデジタルに移行が進行中の相鉄同様、LCXが上下線に各1本ずつ、おおむね2本が並んで張られている状況でした。
都営浅草線の件も窓の高さに張られてたような気がしたので携帯用かもしれませんね。
若林区荒井という場所に車両基地が建設される様ですが、未だ現場を見に行っておりません。
先日、イベントで東西線車両のモックアップが公開されましたが、残念ながら運転台周辺は無く、客室内がメインの公開でした。
やはり、リニアモーター式の地下鉄の為、都営大江戸線並に車内は小さいです。
今回、車両設計は近畿車輛が担当になりましたが、恐らく新車輸送は甲種輸送ではなく、新幹線の様に船積み輸送になると思われます。
甲種ならぱ、沿線にはかなりの鉄が集まるでしょう。
車両が到着しましたら、何れ新しい列車無線の周波数(デジタルですが)を探さなくてはなりませんね。
通話が聞こえませんが、仙台にはまた一つ列車無線が増える事になります。