元ヴィラデスト・カフェ
のなつかしい
女性
◇
いまは
お母さんになって
御家族で
年数度いらっしゃる
◇
去年まで
なんの
打ち合わせ・連絡も
ないのに
私と
必ず会う
◇
私だって
そこまで毎日
行くわけでなく
特に
日曜・休日は
特に
少くない
◇
でも会う
100%
◇
そこで
お姫様と
爺やの関係でもなんでも
とくかく
『赤い糸で結ばれている』
と彼女も
同意
◇
公認
◇
◇
だが今年は
さすがに
3月半ばのオープンから
8月の今まで
遇わず
◇
さすがに
もう神通力はなくなったか
赤い糸は
ついに切れたかと
◇
◇
ざんねんに
思っていました
◇
だがどうですか
今日逢った!
そしたら
『今年は初めて!なんだって!』
◇
『赤い糸のちから未だ消えず』
切れることのない繋がり
◇
彼女も
激しく同意
禿同
◇
嬉しいなあ
どんな注釈がついても
どんな注釈がついても
◇
じいやと
お嬢様でも
◇
たい焼き屋と
近所の少女でも
◇
◇
何らかの
縁はある
◇
◇
時を忘れ
緑のベンチソファーのコーナーで
篤く
御家族のこと
作品デザインのこと
語ってしまった
◇
◇
彼女も
店内で次々に現れる
懐かしい人たちと
挨拶できて
満足そう
◇
私は
日没が近いので
名残惜しくも
帰りましたが
彼女は
ヴィラデスト名物の
その夕日の瞬間を見ます
と言って
残っていました
◇
◇
あー
今日は
にんげんに
恵まれた
日でしたな
◇
◇
また会えるかな
赤い糸
◇
ほんとうに
お嬢さんと
家のコオロギでも
糸に
変わりなし
◇
色合い
いくらか
違うか
知れないが
◇
◇
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