自宅からワイナリーまで電車を通す/ヴィラデストへの道

はるかに仰ぎ見る丘の上のワイナリーに心の中で鉄道敷設をする話

ブタちゃんが山へ行って御飯を食べ過ぎて太って下りられなくなっているとNewsで言った

2016-02-15 07:30:17 | これはしんそこいけません







TVを見ていたら

ニュースで
そう言うから

今日
ブタちゃんを見ないな


思っていたんだ



TVでは

そんなに高い山じゃないから

誰かが援けに行くだろう
と言っていた





行った



行ってみれば
確かに

ウチのぶたちゃんだ



ああブタちゃん

太ったねえ



御飯
美味しかったのか



そうか
すまない



ああ
ブタちゃん

膝だな

膝にくるよこれは



こうなったら

木の台座に
車輪を付けて

1800年前に
諸葛孔明が乗ったような車を作ってな

あいつ
馬に乗れなくて

蜀に攻め入ったとき

ここは是非馬に乗り換えて
と部下に言われた時

『まぁ、馬なんで野蛮 [だわ] 』

と言ったそうだからな





まあ
それはともかく

こういう場合は
ブレーキだよ

ブレーキが肝心



舵のまえに
まずブレーキが

確実に動作しないとな

予備を入れて
3系統は欲しい



と言ってるまに
早くもブタちゃんが

車に乗って
走り出す

あぶない!
ぶたちゃん

ブレーキがまだなんだ!

慌てて飛び乗ったが

ブタ2頭
つうか

ブタちゃんと私

重量が充分有りすぎて

速い
速い



速いなあ
ブタちゃん

止まれないね

止まれないぞ



これはね
ぶうちゃん

この真っ直ぐの道が終わったら
もう終わりだよ



そうだ
この先

生きていても
仕様がなかったかも

知れない

いっそ

手ごろな崖を見つけて

飛ぶか!
ブタちゃん



向こうへ行っても
一緒だよ!





突然

ボム!

と空気のバルーンに
当たった様な気がして

車は止まった



驚いて
振り返ると



クマだ!

クマさんだ!

見れば
身の丈3メートルはある

大きいクマさんが

車のはしっこを
つかんで

小揺るぎもしないで
立っている



て、典韋だ!

まるで
大旗を片手で地面に突き立て

『小揺るぎもしなかった』

典韋の様である!





クマさんは

歩けないブタちゃんを

軽々背負って

山のふもとまで
下りてくれた



ここまで来たら
タクシーがある



クマさんは

しゃべらず

表情も変えず

手も振らずに
帰って行った



手をふって
見送る私たち二人





なあブタちゃん

いい人だったね



大きかったね



ケータイで

呼んだタクシーが来て
それで家に帰りました



北御牧市八重原で

四方民家のない
山の上で

タイヤを崖に落として
JAFを呼ぼうとしたら

ケータイがなかった

おととし
2014年の夏を

一回
思い出しました





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