自宅からワイナリーまで電車を通す/ヴィラデストへの道

はるかに仰ぎ見る丘の上のワイナリーに心の中で鉄道敷設をする話

もう一度『マカロニ』について書きたいです◇伊映画、むかし禁ちゃんが短く『マカロニね』と教えてくれた

2015-06-16 04:41:53 | ああ出来ることなら選びたかった!








  
  初老のアメリカ人
  ジャック・レモンが

  昔、第二次大戦で
  兵隊としてイタリアへ行って

  そこの娘と恋に落ちる

  ◇

  でも戦争が終わると
  彼は当然の様にアメリカへ
  帰ってしまい

  そこで人生を築き
  出世して悠々

  このたび
  イタリアを訪れる

  ◇

  空港に変なやはり初老の男がおり
  それはなんと
  そのイタリアの彼女の
  兄マストロヤンニだった

  □

  マストロヤンニは
  彼に去られた
  妹をおもんばかって

  なんとしたことか
  彼の名をかたって

  妹に手紙を出し続ける

  『元気か僕は今世界中をまわって…』

  □

  そんなことが
  良いはずもなく

  彼女は
  いまだ何十年
  彼を思い続けている

  □

  仰天して
  彼、ジャック・レモンは

  彼女に会いに行ってみると

  鉄柵の外階段を
  まさに降りてきたのは

  堂々たる威厳の
  中年女性である

  □

  ここにおいて

  彼女のその数十年が
  脳裏に映る

  朝起きて
  顔を洗って身づくろいをして
  朝食を食べ

  おそらく勤めにでかけ
  夜、家に帰って

  彼からの
  ジツはウソの兄の書いた手紙を読む

  □

  その何十年の
  繰り返し

  何千回の食事
  何千回の身づくろい

  □

  □

  そして映画は
  色々アクションもあり

  結着して
  海岸でやっと心うちとけてすわる

  マストロヤンニとレモン

  □

  そしたら何と
  マストロヤンニが急に
  具合がわるくなり

  死んでしまうんだ

  □

  あわてて家族のもとに
  運んだら

  お母さんがまだ健在で
  この子は
  前にも一度死んだことがあるの
  と

  子供の時
  そのとき生き返ってくれたらと

  足にベルを繋いでおいたら

  随分たってから
  ベルは鳴って

  この子は生き返ったと

  □

  それで丁度
  クリスマスの夜なんだ

  □

  祈りを込めて
  家族みんなとレモンが
  見守って

  生き返るのを
  待つんだ

  □

  その時
  映画はエンディングに入ってしまい

  カメラは部屋から出て

  石造りの建物の
  外を映すんだ

  □

  最後
  
  ベルの音は
  鐘の音は温かく響いて

  めでたし
  ハッピーエンドに

  なるんだが

  でもそれ
  クリスマスの鐘の音か

  彼のベルの音かどうかが
  分からないんだよなあ

  □

  □


むかし

テレビでこれを見て

タイトル分からず

気になって

友人だった禁ちゃんに

聞いたっけ



禁ちゃんは

いつもの様に

短く

『マカロニね』

と答えてくれたっけ





マストロヤンニが
良くてねえ



印象に残った



彼ら

初老

六十歳くらいかなあ



妹を捨てて行ってから

数十年
なんだよな





なんだか

いまだに気になって
離れないんだ



なんとかならないか

あの三人





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