なぜだろう
考えたんですけど
どうも
子供時代に読んだ
ヨーロッパ文学全集の
自然に想像した
暗い陰りのある
街並みかなあ
さぞ陰湿な
重い建物だったでしょう
そこを
当時の主人公たちが
走って行く
東欧だな
東ドイツ・ハンガリー
『首なし馬』は
パリだっけかな
◇
実際のこの街は
グルベンキアンの
リスボン
大富豪グルベンキアンが
夕闇の街をクルマで
一日も欠かす事なく
見て周った
というリスボンです
◇
石油王の
グルベンキアンは
イスタンブール生まれの
アルメニア人で
政変?で故郷を追われ
パリに住んで
大成功しましたが
戦争で
パリにも居られず
ポルトガルの
リスボンまで避難
しましたが
リスボンを見たとたん
この街は
故郷を思い出す
と言って
イスタンブールのようだ
と言って
戦争が終わっても
リスボンを去らず
一生居続けたそうです

これがさっきの
ひとコマ
進んだところです
明るい繁華街
◇
故郷へは
もう帰れない事情だったんでしょう
それで
毎日
全ての夕方
タクシーに運転させて
涙を浮かべて?
見てまわったんだそうです
◇
タクシーって
言うところが
やや不安ですね
家族
いたのかなあ
ヨーロッパの金持ちは
家庭なかったり
するからなあ
うっかりすると
分かれた家族さえ
なかったり
しがちだし
なんでだろうなあ
◇
せめて
運転手だろう
富豪なんだから
ロールスロイスで
運転手付きでしょうに
◇
まさか一人で
アパルトマン
なんかに
住んでいるなよ
いくら超高級
レジデンスだと言っても
◇
グルベンキアンは
いわゆる慈善家で
その個人レベルではない
石油利権の
天文学的収入を
どうでしょう
ほとんど全部?
どうでしょう
慈善につぎ込んだらしいです
◇
どうでしょう
家族いればいいのに
ウキペデでも
そこの情報はないので
分からないです
◇
でも月まで行って帰れる
火星5個
みたいな財産があって
それで
タクシーで
なんて悲しいなあ
どんな事情があったか
◇
でもルネ・ラリックは
友だちだった
っていうから
まあいいっか
作品にもグルベキの
おかげで出来たもの
沢山あるっていうから
◇
あーあ
ロールスロイス
一台くれれば
案内してやったのになあ
BMW一台くれれば
話いっぱい
してあげたのになあ
カフェでたこ焼き
だけでいいから
夕暮れの街の
話
したかっただろうに
◇