詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

100パーセント

2005年06月14日 | 個室より
ごめんなさい
100パーセントわたしが悪い

わたし今どうしていいかわからない
あれっきり触ってない

触れない
わたしがわたしから消えちゃって

触れない
わたしとわたしが一致しなくて

触れない
ごめんなさい

100パーセント
わたしが悪い。


失踪

2005年06月09日 | 個室より
驚愕の程に自身への興味が失せた
失せた

カラの箱はわたし不在のまま箱の姿を晒す
晒す

わたしの芯はわたしを出たまま帰らない
帰らない

あの瞬間独り勝手にどこかへ行ってしまった
しまった

もうニ度と戻らないのかもね
かもね

切れて
天空のどこかに浮いているのだろう
ふわり

わたしとわたしが一致しない限りわたしはわたしにならない
ならない

何の興味もない
我。


無限の曇天

2005年06月09日 | 個室より
夕べ飲んだ眠剤いつ効いてくれちゃうわけ
もう10時になるよ
脳みそが壊死を起こしたような紋様をして
その真ん中の一点だけが生々しいピンク色の皮膚を持たない肉の僅か
その点で外気と共に時間を呼吸してかろうじてわたしは人間です

ホントにそうなのねわたし死んじゃうのねただの箱ね

わたしどこまで
どんな遠くまで逝っちゃったの
あの空経由黄泉行きの電車に乗った覚えないよ

どれ程の終点のない永遠の穴に潜り込んでしまったの
pureの功罪には情けも容赦も効かないから

わたしは子供も行けない大人も行けない神経病みの堆積所へ一瞬に放り出されて

そこは孤独の中の孤独
無機の中の無機
わたしの好きな無限の曇天
冬枯れの天体

緩慢な
死の星



運営

2005年06月09日 | 個室より
何も可もが一遍に来てこっぴどい目にあった2週間
やっとこさ薬を投入して
パソコン前で早や倒れそうな体

しんどい

心不在のまま体を運営
心不在でも体何とか運ばなきゃ

止めるわけにはいかないでしょ
生きていかなきゃいけないでしょ

そうでしょ

カラでも何でも知っちゃいないからお方がた
カラならカラでOKなわけでしょ世の人

喋ればいいんでしょ
笑えばいいんでしょ
役をやってれば
オールOK
でしょ

わたし
イナイのに


カラの箱

2005年06月05日 | 個室より
エウロパの氷の下に居るにちがいない
わたし

エウロパの氷の下で眠っている
わたし

とても届かない遠すぎて


とても迎えに行けない離れすぎて
想い

知覚が希薄になって
何を触っているのか


それは現実か
必要か


わたしがイナイわたしの箱は相変わらず時を運んで
営みにかろうじて浮いている

だってそうしなきゃ
死んじゃうでしょ

生きる為にわたしはわたし不在のわたしの箱を運ぶ
わたしは存在をしなければならないので

わたしはカラのままのわたしの箱を運ぶ
薬が
頼り