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超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

ヘーゲル本が見えてきた

2022-03-08 05:24:14 | 無題
フルダ著の『ヘーゲル・生涯と著作』という本を読んでいる。
前に、「精神現象学」の割とわかり易いまとめがあったのでここでも書いた。
今読んでいるのはフルダの本の、ヘーゲル「論理学」のまとめである。

論理学と言っても、単なる数式的な論理学とは、全く違う。
哲学の歩みと、概念の獲得の過程を一体としてとらえようという本。

本質とは、同一性とは、生成とは? などを説明して行って、
最後に精神の哲学について説き、絶対知まで説明して終わる。

こう考えてみると、ヘーゲルの構想は、「精神現象学」のアイディアを
論理学として、迂回して、哲学の旅で、意識が何を知るかを
再構成して書いた大著である。

アリストテレス式の論理学の堅実さは求めようもない、
「ヘーゲル、哲学の旅を論理学として語る、」という内容である。

私は、古い全集の数冊を古書店で買って、めくったことがあるが、
やはり最後の結論部分、精神哲学で絶対知に至るという所が、
ゴールであり、言いたいことの核心であるから、そこはおもろい。

「論理学」の意図と作りは、フルダの説明で大体納得した。

〇哲学の旅の歩みの道のりを論理を踏まえたどり直そう
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読書の旅のヤマと谷

2022-03-06 07:17:32 | 無題
メモ書きのまとめと文章化が終わったので、
買い込んでいた難しい大著を読みこなそうと思っている。
ヘーゲル・生涯と思想
ヘーゲルかスピノザか
スピノザ・異端の系譜
カント・生涯と思想
人はみな妄想する(ラカン本)
等々
である。「世界精神マルクス」も結構読んだ。
私のブログは西洋思想の話題が多いが、政治信条として書いている
わけではなく、ニュートラルに、知的関心の的として
書いているので、割り引いて読んで欲しい。
どうも、スピノザ、カント、ヘーゲル辺りは気になって、
本人の本や伝記や解説本を何冊も読んでいる。
昨日は、札幌は一日中大雪が降って吹雪いていたが、
今日は、からりと晴れている。路面凍結が
心配で、出かけられないかも知れない。
昨日も絵本「ゆき」きくちちき画を見て楽しんだ。
あとがきに菊池知己著と書いてあるので、男性かも。

雪のなか動物たちがわさわさと森でうごめく夢の水彩
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ジャック・アタリの分厚い本読む

2022-03-03 22:04:06 | 無題
去年から書いていたメモ書きを文にして、やっと終わった。
あとは、オーディションにパスするといいけど。
最近、「世界精神マルクス」という、ジャック・アタリの
書いた分厚いけど、平易なマルクスの伝記を読んでいる。
今の時代に、マルクス本の需要が結構あるのは意外だけど、
資本主義のメカニズムを分析した人なので、
社会主義国家が事実上閉店状態であるとは言え、
今の世の中何か行き詰っているという人は多く、
何かマルクスから気づくこともあるんじゃないか
とヒントを求める読者も多いようだ。
斉藤幸平さんの100分で資本論も判り易くて、
たとえが身近で読み易かったし、
人新世の資本論も、格差や環境問題に寄せて
現代人に役立つように書いてある。
ジャック・アタリは、この頃からヘーゲルの疎外論
に近づいて、とか、このころから電灯に興味を示しとか、
マルクスの視界が徐々に開けて行くようすが興味深い。

彼の理論は、働き手は自分のものであるはずの「労働と生産物から疎外」されていて、
「労働の対価の上前(剰余価値)を横取りされ、搾取されている」
の二本柱で、労使の対立が進むと社会転覆が実現するという流れとなる。

哲学者本人の本を読んで、いちばん苦戦したのが、
資本論だったので、幾度となくマルクス理解に挑戦している。
ちなみに、安直本でいちばんいいまとめだったのは、「あらすじとイラストでわかる
資本論」だった。
コメント (2)
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