超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

ジャック・アタリの分厚い本読む

2022-03-03 22:04:06 | 無題
去年から書いていたメモ書きを文にして、やっと終わった。
あとは、オーディションにパスするといいけど。
最近、「世界精神マルクス」という、ジャック・アタリの
書いた分厚いけど、平易なマルクスの伝記を読んでいる。
今の時代に、マルクス本の需要が結構あるのは意外だけど、
資本主義のメカニズムを分析した人なので、
社会主義国家が事実上閉店状態であるとは言え、
今の世の中何か行き詰っているという人は多く、
何かマルクスから気づくこともあるんじゃないか
とヒントを求める読者も多いようだ。
斉藤幸平さんの100分で資本論も判り易くて、
たとえが身近で読み易かったし、
人新世の資本論も、格差や環境問題に寄せて
現代人に役立つように書いてある。
ジャック・アタリは、この頃からヘーゲルの疎外論
に近づいて、とか、このころから電灯に興味を示しとか、
マルクスの視界が徐々に開けて行くようすが興味深い。

彼の理論は、働き手は自分のものであるはずの「労働と生産物から疎外」されていて、
「労働の対価の上前(剰余価値)を横取りされ、搾取されている」
の二本柱で、労使の対立が進むと社会転覆が実現するという流れとなる。

哲学者本人の本を読んで、いちばん苦戦したのが、
資本論だったので、幾度となくマルクス理解に挑戦している。
ちなみに、安直本でいちばんいいまとめだったのは、「あらすじとイラストでわかる
資本論」だった。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (popra)
2022-03-03 22:53:17
こんばんは!
「人新世の資本論」読みました~
循環型経済の勧めが、心に残りました。
資本主義の行き詰まり、どうなっていくのでしょう?
それよりも今はロシアです・・・・・
もう国同士で争う時代をやめにしてほしい・・・
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Unknown (angeloslennons)
2022-03-03 23:04:07
popraさん、こんばんは。
斉藤幸平さん、わかり易いですね。
ウクライナ情勢は、胸が痛いです。
世界中が、揺れています。
無力感をひしひしと感じます。
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