超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・早春編

2022-03-09 06:46:00 | 自作俳句
行く人も厚手の上着春寒し
北の子がそりに引かれて春浅し
山近く過去の面影冴えわたる
傘を閉じふと見上げれば朧ろ月
待ち人の兆しも近く淡い雪
月寒の時計塔にも雪残る
先々の仕事は知れず雪間行く
故郷の消えた妹流し雛
讃美歌が身に染む寒さ花ミモザ
幼少の人生ゲーム母子草
図書館に西行が来る夕霞み
登下校みな足早に風光る
信号を渡ると町は牡丹雪
一通り悩んだ後の桜餅
出口なき人も笑わす万愚節
報道の戦火いつ止む受難節

月寒の時計塔にも雪残り子どもが走る春浅き日々
コメント (2)
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