超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・冴え返り

2024-02-26 00:03:56 | 自作俳句
涅槃会に寝ぼけ眼で茜雲
春雪の積りし山を踏み分けて
冴え返り雨降り止まぬ薄ら寒

同窓会馬酔木の花を見て帰る
惜別に渡せず終わるシクラメン
春浅しパン屋通いも行けぬ空

春寒に衣替えさえ思案中
涅槃まで花の降る中西行忌
鶴帰る北の町にはバレエの子

頬白のさえずる頃に指に触れ
梅林に小雨の振りて影霞む
町の奥ひとつ二つと蕗の薹

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