「赤黄男百句」創風社出版、を読む。
以下、赤黄男の句。
〇貝殻の青き肌に雨くるよ
解説によると、官能的な句であるという。
〇ガラス窓壊れてしまふよい天気
秋晴れの日の、心象風景だという。猛暑の話かと思ってしまった。
〇賑やかなカルタの裏のさみしい絵
カルタは骨牌、裏は裏面と記してある。表記をわかりやすくした。
〇少年の雲白ければむく蜜柑
こんな清々しい俳句を書けたらいいな。
〇夕焼の金をまつげにつけてゆく
美しいが、飄々とした句。おもしろい。
〇美しきネオンの中に失職せり
さらりとしているが、言っている事実は重い。
〇一本のマッチをすれば湖は霧
湖はうみと読む。寺山の「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」の元歌。
〇蜂の巣に蜜のあふれる日のおもたさ
おもさと書かずにおもたさと書いて、鬱然とした感じを出しているという。
〇早春の鶴の背にある光の輪
日舞の一場面を思い出す。
山向う誰が汗する羊雲
湖の水面を抜けて呼吸する(私の作)
以下、赤黄男の句。
〇貝殻の青き肌に雨くるよ
解説によると、官能的な句であるという。
〇ガラス窓壊れてしまふよい天気
秋晴れの日の、心象風景だという。猛暑の話かと思ってしまった。
〇賑やかなカルタの裏のさみしい絵
カルタは骨牌、裏は裏面と記してある。表記をわかりやすくした。
〇少年の雲白ければむく蜜柑
こんな清々しい俳句を書けたらいいな。
〇夕焼の金をまつげにつけてゆく
美しいが、飄々とした句。おもしろい。
〇美しきネオンの中に失職せり
さらりとしているが、言っている事実は重い。
〇一本のマッチをすれば湖は霧
湖はうみと読む。寺山の「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」の元歌。
〇蜂の巣に蜜のあふれる日のおもたさ
おもさと書かずにおもたさと書いて、鬱然とした感じを出しているという。
〇早春の鶴の背にある光の輪
日舞の一場面を思い出す。
山向う誰が汗する羊雲
湖の水面を抜けて呼吸する(私の作)