超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

歳時記俳句・早春編

2022-03-09 06:46:00 | 自作俳句
行く人も厚手の上着春寒し
北の子がそりに引かれて春浅し
山近く過去の面影冴えわたる
傘を閉じふと見上げれば朧ろ月
待ち人の兆しも近く淡い雪
月寒の時計塔にも雪残る
先々の仕事は知れず雪間行く
故郷の消えた妹流し雛
讃美歌が身に染む寒さ花ミモザ
幼少の人生ゲーム母子草
図書館に西行が来る夕霞み
登下校みな足早に風光る
信号を渡ると町は牡丹雪
一通り悩んだ後の桜餅
出口なき人も笑わす万愚節
報道の戦火いつ止む受難節

月寒の時計塔にも雪残り子どもが走る春浅き日々

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (まかろん)
2022-03-10 05:22:04
今日は。
しばらく前からブログを拝見しております。

>一通り悩んだ後の桜餅

これ、いいなと思いました😄🌸

あるあるという感じで、
良いところに目をつけたな、と感じました。

(あるある、というのは、ありがち陳腐という意味ではなくて、言われて初めてああそうそう!!って意味の楽しい気持ちのことです😊)

こんな少しの言葉で日常を切り取れる、
俳句とか短歌って面白いですね。

ああそうそう!!👏と感じたので
コメントしてみました。

またの投稿を楽しみにしています😊
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Unknown (angeloslennons)
2022-03-10 05:44:42
まかろんさん、おはようございます。
一通り悩んだ後の桜餅、ご鑑賞ありがとう
ございます。短歌や俳句は、只でできるし、
実に楽しい趣味ですね。小説とかは書けないので、
短歌&俳句と、日記と、論説文でブログを
書いています。ご覧いただきありがとうです。

超人日記
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