超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

賢者コヘレトの虚無と神

2021-10-24 10:01:23 | 無題
札幌は、秋晴れ。
最近は織り柄のダークグレーの秋冬ジャケットを着て、
上に、茶系の混毛のコートを着て、町を歩いている。
昨日は、コヘレトの言葉という旧約聖書の一篇の話を
Eテレのこころの時代で観て、そのあと手持ちの聖書で
コヘレトの言葉を読む。
コヘレトは、預言者ではなく、知恵者で、
私は生涯を勉強に捧げ、賢者になった、と本人が言っている。
こういうのは珍しいのではないか。
哲学史でそういうことを大っぴらに自慢するのは
ニーチェぐらいである。(ヘーゲルやハイデガーも内心では思っていた)。
このコヘレトが、すべては空しい、私はあらゆることを学び、
経験した。一切は流れゆく。だから、神に頼るしかない。
神はすべてのことをなす。神の定めた道を生きるのだ、という
結論になる。翻訳の問題で新共同訳では、一切は空しいとされていたのが、
最近の(新)教会訳では、すべては、空。に直されている。
空というと、色即是空の空みたいで、仏教的なニュアンスが入る。
一長一短ではないか。コヘレトの言葉を意識していなかったので触れてよかった。

一切は全て空しく流れゆく最後は神に心委ねる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする